イオアンに因る聖福音

 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21



1 1 太初はじめことばり、ことばかみともり、ことばすなはちかみなり。
2 ことば太初はじめかみともり。
3 ばんぶつかれりてつくられたり、およつくられたるものには、いつかれらずしてつくられしはし。
4 かれうち生命いのちり、生命いのちひとひかりなり。
5 ひかりくらやみり、くらやみこれおほはざりき。
6 かみよりつかはされしひとあり、そのはイオアンなり。
7 かれしょうためきたれり、ひかりことしょうし、しゅうじんをしてかれりてしんぜしめんためなり。
8 かれひかりあらず、すなはちひかりことしょうせんためつかはされたり。
9 まことひかりあり、およきたひとてらものなり。
10 かれかつり、かれりてつくられたり。しかうしてかれらざりき。
11 おのれぞくするものきたれり、しかうしておのれぞくするものかれけざりき。
12 かれけ、そのしんずるものにはかれかみとなるけんたまものへり。
13 けつるにあらず、じゃうよくるにあらず、じんよくるにあらず、すなはちかみりてうまれしものなり。
14 ことばにくたいりて、われうちりたり、おんちょうしんじつとにてられたり。われかれくわうえいたり、ちちどくせいごとくわうえいなり。
15 イオアンかれことしょうし、びてへり、かつて、われのちきたものは、われさきれり、けだしそのもとわれよりさきなるものなりとひしは、すなはちひとなり。
16 かれじゅうまんよりわれみなおんちょううへおんちょうけたり。
17 けだし律法りつぱふはモイセイにりてさづけられ、おんちょうしんじつとはイイスス ハリストスにりてきたれり。
18 かみひといまかつあらず、ただどくせいちちふところものは、かれあらはせり。
19 イオアンのしょうごとし、イウデヤじんイエルサリムよりさいおよレワィトつかはして、かれなんぢたれたるとひしとき
20 かれけてまざりき、けていはく、われはハリストスにあらず。
21 またかれへり、しからばなんぞ、なんぢはイリヤなるか。いはく、あらず。げんしゃなるか。こたへてへり、いな
22 かれこれへり、なんぢたれぞ、われつかはししものこたへさしめよ、なんぢおのれこと如何いかふか。
23 かれへり、われものこゑしゅみちなほくせよとものなり、げんしゃイサイヤのひしがごとし。
24 つかはされしものはファリセイぞくせり。
25 かれまたこれひてへり、なんぢハリストスにあらず、イリヤにあらず、げんしゃあらざれば、なんせんさづくる。
26 イオアンかれこたへてへり、われみづもっせんさづく、しかれどもなんぢうちてるものあり、なんぢらざるものなり。
27 かれすなはちわれのちきたりて、われさきれるものなり。われそのくつひもくにもへず。
28 ことはイオルダンのそとなるワィファワラ、すなはちイオアンのせんさづくるところおこなはれたり。
29 明日あくるひイオアンはイイススのおのれきたるをいはく、よ、かみこひつじつみになものなり。
30 かつて、われのちきたものありて、われさきれり、けだしそのもとわれよりさきなるものなりとひしは、すなはちひとなり。
31 われかれらざりき、しかれどもきたりて、みづもっせんさづくるは、ことかれがイズライリにあらはされんためなり。
32 イオアンまたしょうしてへり、われせいしん゜、鴿はとごとてんよりくだりて、かれとどまるをたり。
33 われかれらざりき、しかれどもみづもっせんさづけんためわれつかはししものわれへり、なんぢせいしん゜のくだりて、これとどまるをものすなはちせいしん゜をもっせんさづくるものなりと。
34 われこれしかうしてそのかみたるをしょうせり。
35 明日あくるひイオアンまたてり、そのもん二人ににんともにせり。
36 イイススのくをいはく、よ、かみこひつじなり。
37 もんそのことばきて、イイススにしたがへり。
38 イイススかへりみて、かれそのうしろしたがふをて、これふ、なんぢなにもとむるか。かれへり、ラウワィ、(やくすればふう、)なんぢいづくにかる。
39 いはく、きたりてよ。かれきたりて、そのところかれともたり。ときおよそじふなりき。
40 イオアンにきて、イイススにしたがひしにんうちひとりはアンドレイすなはちシモン ペトルのきゃうだいなり。
41 かれそのきゃうだいシモンにひて、これふ、われメッシヤ、(やくすればハリストス、)にへり。
42 すなはちかれをイイススにたづさへたり。イイススかれそそぎてへり、なんぢはイオナのシモンなり、なんぢはキファ、(やくすればペトル、)ととなへられん。
43 みゃうにちイイスス ガリレヤにかんとほっし、フィリップにひて、これふ、われしたがへ。
44 フィリップはワィフサイダのひとにして、アンドレイおよびペトルとまちおなじくせり。
45 フィリップはナファナイルにひて、これふ、われは、モイセイがその律法りつぱふに、およしょげんしゃしるししところものへり、れイオシフの、ナザレトのひと、イイススなり。
46 ナファナイルこれへり、あにナザレトよりものづるあらんや。フィリップいはく、きたりてよ。
47 イイススはナファナイルのおのれきたたるをて、かれしていはく、よ、まことにイズライリじんにして、詭譎いつはりなきものなり。
48 ナファナイルかれふ、なんぢなにりてわれれるか。イイススこたへてへり、フィリップがいまなんぢばざるさきなんぢ無花果樹いちじくしたときわれなんぢたり。
49 ナファナイルこたへてかれふ、夫子ラウワィなんぢかみなんぢはイズライリのわうなり。
50 イイススこたへてへり、なんぢ無花果樹いちじくしたたりとひしにりて、なんぢしんず、なんぢこれよりもおほいなることん。
51 またかれふ、われまことまことなんぢぐ、これよりなんぢてんひらけて、かみ使つかひひとうへのぼりくだりするをん。

2 1 だいさんじつにガリレヤのカナにこんえんあり、イイススのはは彼処かしこりき、
2 イイススおよそのもんまたこんえんまねかれたり。
3 さけとぼしきにりて、イイススのははこれふ、かれさけなし。
4 イイススいはく、をんなよ、われなんぢなんあづからん、われときいまいたらず。
5 そのははしょぼくふ、かれなんぢめいずるところおこなへ。
6 彼処かしこにイウデヤじんきよめれいしたがひて、いしみづがめむつあり。おのおのさんる。
7 イイススしょぼくふ、がめみづたせ。これたして、ほとんあふる。
8 またかれふ、いまみて、えんしゃおくれ。すなはちおくれり。
9 えんしゃさけへんじたるみづめて、(そのいづれよるするをらざりき、ただみづみししょぼくこれれり、)新娶者はなむこびて、
10 かれふ、およそひとよきさけすすめ、たけなはなるにおよびて、あしきさけすすむ、なんぢよきさけとどめていまいたれり。
11 くのごとくイイスス ガリレヤのカナにおいきうちょうはじめてて、そのくわうえいあらはせり、そのもんかれしんぜり。
12 そののちかれみづから、およそのははそのきゃうだいそのもんはカペルナウムにくだりて、彼処かしこりしおほからず。
13 イウデヤじん逾越節パスハちかづきて、イイスス イエルサリムにのぼれり。
14 殿でんおいうしひつじ鴿はとり、およ兌銭りゃうがへするものせるをたれば、
15 なはもっむちつくりて、そのしゅうおよひつじうし殿でんよりだし、兌銭りゃうがへするものきんらし、そのつくゑたふし、
16 鴿はとものへり、ものここよりれ、ちちいへ貿易あきなひいへなかれ。
17 ここおいかれもんは、しるして、なんぢいへけるねっしんわれむと、へるをおもせり。
18 イウデヤじんかれへり、なんぢこれことおこなけんあるを、なんきうちょうもっわれしめさんか。
19 イイススかれこたへてへり、なんぢ殿でんこぼて、われ三日みっかにしてこれおこさん。
20 イウデヤじんへり、殿でんつるにはじふろくねんたるに、なんぢ三日みっかにして、これおこさんか。
21 しかれどもかれそのにくたい殿でんしてひしなり。
22 かれよりふくくわつせしのちそのもんは、かれかつこれひしことをおもおこして、せいしょとイイススのひしことばとをしんぜり。
23 かれ逾越節筵パスハのまつりにイエルサリムにりしときおほくのものかれおこなひしきうちょうて、そのしんぜり。
24 しかれどもイイススみづかおのれかれたくせざりき、けだししゅうじんれり、
25 またにんひとしょうするをえうせざりき、みづかひと中蔵うちりたればなり。

3 1 ファリセイうちはニコディムとひとあり、イウデヤじんつかさひとりなり。
2 ひとよるイイススにきたりて、かれへり、夫子ラウワィわれなんぢかみよりきたりしなるをる、けだしなんぢおこなところきうちょうは、かみこれともにせずば、ひとおこなあたはず。
3 イイススかれこたへてへり、われまことまことなんぢぐ、ひとうへよりうまれずば、かみくにるをず。
4 ニコディムかれふ、ひとすでゆれば、如何いかんうまるるをん、あにふたたびそのはははらりて、うまるるをんや。
5 イイススこたへてへり、われまことまことなんぢぐ、ひとみづおよしん゜よりうまれずば、かみくにるをず。
6 にくよりうまれしものにくなり、しん゜よりうまれしものしん゜なり。
7 なんぢなんぢうへよりうまるべしとひしをあやしむなかれ。
8 かぜほっするところく、なんぢそのこゑけども、そのいづこよりきたり、いづこくをらず、およかみよりうまれしものくのごとし。
9 ニコディムかれこたへてへり、いづくんことあるをん。
10 イイススこたへてへり、なんぢはイズライリのたるに、なほことらざるか。
11 われまことまことなんぢぐ、われところひ、ところしょうす、しかうしてなんぢわれしょうけず。
12 われことひしに、なんぢしんぜざれば、てんことはば、なんぢいづくんしんぜん。
13 てんよりくだりしひとなほてんものほかに、てんのぼりしものなし。
14 モイセイがりてへびげしごとく、ひとくのごとげらるべし、
15 およかれしんずるものほろぶるなく、すなはち永遠えいゑん生命いのちためなり。
16 けだしかみあいして、そのどくせいたまふにいたれり、およかれしんずるものほろぶるなく、すなはち永遠えいゑん生命いのちためなり。
17 けだしかみそのつかはししは、ていざいせんためあらず、すなはちかれりてすくはれんためなり。
18 かれしんずるものていざいせられず、しんぜざるものすでていざいせられたり、かみどくせいしんぜざりしゆゑなり。
19 ていざいとはごとし、ひかりきたりしに、人々ひとびとひかりよりもおほくらやみあいせり、かれおこなひあしかりしゆゑなり。
20 けだしおよぜんものひかりにくみて、ひかりかず、かれおこなひめられざらんためなり、そのしきゆゑなり。
21 しかれどもしんじつおこなものひかりく、かれおこなひあらはれんためなり、かみりておこなはれしゆゑなり。
22 のちイイススそのもんあたにイウデヤのきたり、かれとも彼処かしこりて、せんさづけたり。
23 イオアンもまたサリムにちかきエノンにりて、せんさづけたり、彼処かしこにはみづおほゆゑなり、人々ひとびときたりてせんけたり。
24 けだしイオアンいまひとやくだされざりき。
25 ときにイオアンのもんはイウデヤじんきよめこときてろんおこせり。
26 イオアンにきたりて、これへり、夫子ラウワィなんぢともにイオルダンのそとりて、なんぢしょうせしところものよ、かれせんさづけ、ひとみなかれく。
27 イオアンこたへてへり、てんよりさづけられしにあらざれば、ひといつくるあたはず。
28 かつて、われはばリストスにあらず、すなはちそのまへつかはされしものなりとひしことは、なんぢみづかためしょうす。
29 新婦はなよめあるもの新娶者はなむこなり、新娶者はなむこともちてかれものは、新娶者はなむここゑはなはだよろこぶ。いまよろこびてられたり。
30 かれちゃうずべく、われせうすべし。
31 うへよりきたものばんいううへり、よりするものぞくし、そのところまたぞくす、てんよりきたものばんいううへり。
32 かれそのところきしところしょうす、しかうしてかれしょうくるものなし。
33 そのしょうけしものかみまことなるをいんしょうせり。
34 けだしかみつかはししものかみことばふ、かみしん゜をあたふるには限量ますめもってせざればなり。
35 ちちあいし、しかうしてばんぶつそのさづけたり。
36 しんずるもの永遠えいゑん生命いのちたもち、しんぜざるもの生命いのちざらん、すなはちかみいかりそのうへとどまる。 

4 1 イイススは、そのもんおよせんさづくることイオアンよりおほきを、ファリセイじんきたりと、りしとき
2 (しかれどもイイススみづかせんさづけしにあらず、そのもんこれせり、)
3 すなはちイウデヤをはなれて、またガリレヤにけり。
4 かれサマリヤをぐるべきにりて、
5 サマリヤのまちシハリとづくるところきたれり、イアコフがそのイオシフにあたへたるちかし。
6 彼処かしこにイアコフのあり。イイススたびつかれて、かたはらせり。ときおよそろくなり。
7 サマリヤのをんなみづためきたれり。イイススこれふ、われましめよ。
8 けだしそのもんしょくはんためまちけり。
9 サマリヤのをんなかれふ、なんぢはイウデヤじんたるに、如何いかにしてわれサマリヤのをんなむをもとむるか。けだしイウデヤじんとサマリヤじんとはあひ交際かうさいせざるなり。
10 イイススこれこたへてへり、なんぢは、かみたまものおよわれましめよと、なんぢものたれたるかをらば、なんぢみづかかれもとめん、しかうしてかれなんぢけるみづあたへん。
11 をんなかれふ、しゅよ、なんぢうつはなく、またふかし、しからばなによりなんぢけるみづあるか。
12 なんぢあにちちイアコフよりおほいなるか、かれわれあたへ、おのれも、そのしょも、そのちくも、これよりみたり。
13 イイススこたへてへり、およみづものは、またかわかん、
14 しかれどもあたへんとするみづものは、かわかざらん、すなはちかれあたへんとするみづは、そのうちおい永遠えいゑん生命いのちみづいづみらん。
15 をんなかれふ、しゅよ、われみづあたへよ、かわかず、またここきたりてまざらんためなり。
16 イイススこれふ、きて、なんぢおっとびて、ここきたれ。
17 をんなこたへてへり、われおっとなし。イイススこれふ、なんぢおっとなしとひしはなり、
18 けだしなんぢにんおっとありき、しかうしていまあるものなんぢおっとあらず、なんぢまことへり。
19 をんなかれふ、しゅよ、われるになんぢげんしゃなり。
20 せんやまはいせり、しかるになんぢはいすべきところはイエルサリムにりとふ。
21 イイススこれふ、をんなよ、われしんぜよ、やまにもあらず、イエルサリムにもあらずしてちちはいせんとききたる。
22 なんぢはいするところらず、われはいするところる、けだしすくひはイウデヤじんよりするなり。
23 しかれどもとききたる、いまこれなり、しんれいはいしゃしん゜をもっまこともっはいせん、けだしちちくのごとかれはいするものもとむ。
24 かみしん゜なり、かれはいするものしん゜をもっまこともっはいすべし。
25 をんなかれふ、われる、メッシヤ、すなはちハリストスはきたらん、かれきたときことごとわれげん。
26 イイススこれふ、われなんぢかたものなり。
27 たまたまそのもんきたりて、かれをんなかたれるをあやしみたれども、ひとりも、なんぢなにもとむるか、あるひこれなにかたるかと、ひしものなし。
28 ときをんなそのみづがめのこして、まちきて、人々ひとびとふ、
29 きたりて、およおこなひしことわれげしひとよ、れハリストスにあらずや。
30 人々ひとびとまちでて、かれけり。
31 の「際*さい」もんかれひてへり、夫子ラウワィくらへ。
32 しかれどもかれこれへり、われくらふべきかてあり、なんぢらざるものなり。
33 ゆゑもんたがひへり、あにたれかれしょくおくりりたる。
34 イイススかれふ、かてわれつかはししものむねおこなひ、そのわざじゃうじゅするにり。
35 なんぢなほしかげつにして収穫かりいれきたらんとふにあらずや、われなんぢぐ、なんぢげて、よ、すでしろくしてるべし。
36 ものあたひて、永遠えいゑん生命いのちむ、ものものともよろこばんためなり。
37 けだしかれこれるとへるは、ここおいまことなり。
38 われなんぢつかはして、なんぢらうせざりしところらしむ、にんらうし、なんぢそのらうれり。
39 まちおほくのサマリヤじんをんなが、かれおよおこなひしことわれげたりと、しょうせしことばりてかれしんぜり。
40 ゆゑにサマリヤじんかれきしときともとどまらんことをへり、かれ彼処かしことどまりしこと二日ふつかなり。
41 なほおほくのものかれことばりてしんぜり。
42 しかうしてをんなへり、われすでなんぢことばりてしんずるにあらず、けだしみづかきて、かれまこときうしゅハリストスなりとれり。
43 二日ふつかえて、かれ彼処かしこでて、ガリレヤにけり。
44 けだしイイススみづから、げんしゃその故土ふるさとおいたっとばれずとしょうせり。
45 ガリレヤにきたりしとき、ガリレヤじんかれけたり、およかれがイエルサリムに節筵まつりときおこなひしことたればなり、けだしかれまた節筵まつりけり。
46 ここおいてイイススまたガリレヤのカナにきたれり、かつみづさけへんぜしところなり。たまたまひとりわうしんあり、そのカペルナウムにりてめり。
47 かれはイイススのイウデヤよりガリレヤにきたりしをきて、これき、くだりてそのいやさんことをへり、けだしのぞめり。
48 イイススこれへり、なんぢきうちょうせきとをずば、しんぜざらん。
49 わうしんかれふ、しゅよ、ふ、せざるさきくだれ。
50 イイススこれふ、け、なんぢく。ひとはイイススのこれひしことばしんじてけり。
51 ときそのしょぼくかれひて、げてへり、なんぢく。
52 かれこれに、そのなんときはじめしをひたれば、かれへり、昨日きのふだいしちねつ退しりぞけり。
53 ちちは、すなはちイイススがかれなんぢくとひしときなるをれり。ここおいかれみづかおよそのぜんみなしんじたり。
54 だいふたつきうちょうなり、イイスス イウデヤよりガリレヤにきたりて、これおこなへり。

5 1 そののちイウデヤじん節筵まつりありて、イイスス イエルサリムにのぼれり。
2 イエルサリムにひつじもんかたはらに池あり、エウレイのことばにワィフェズダとふ。
3 これひていつつらうあり、うちおほくのびょうしゃ瞽者めしひ跛者あしなへるるものして、みづうごくをてり。
4 けだししゅ使つかひときありていけくだりて、みづうごかせり、みづうごのちいけものは、なんやまひわづらふるにろんなく、ゆるをたり。
5 彼処かしこ一人ひとりさんじふはちねんやまひわづらふるものありき。
6 イイススかれせるをそのこれわづらふることすでひさしきをりて、かれなんぢえんことをほっするか。
7 びょうしゃこたへてへり、しゅよ、しかり、ただみづうごときわれたすけて、いけくだひとなし、きたときは、にんわれさきだちてくだる。
8 イイススかれふ、きて、なんぢとこりてけ。
9 そのひとただちえ、そのとこりてけり、安息日スボタなり。
10 ゆゑにイウデヤじんいやされしものへり、安息日スボタなり、なんぢとこるはよろしからず。
11 かれこたへてへり、われししものは、われなんぢとこりてけとへり。
12 かれへり、なんぢに、とこりてけとひしひとたれぞ。
13 いやされしものそのたれたるをらざりき、けだし彼処かしこにはひとおほきにりて、イイススかくれたり。
14 そののちイイススひと殿でんひて、これへり、よ、なんぢえたり、またつみおかなかれ、おそらくはうれひふことさらはなはだしからん。
15 かれきて、イウデヤじんに、われいやししものはイイススなりとげたり。
16 ここおいてイウデヤじんイイススを窘逐きんちくして、ころさんことをはかれり、かれ安息日スボタくのごとことおこなひしゆゑなり。
17 イイススかれへり、ちちいまいたるまでし、われまたす。
18 れにりてイウデヤじんいよいよかれころさんことをはかれり、そのただ安息日スボタおかししのみならず、すなはちまたかみおのれちちひて、おのれかみひとしくししゆゑなり。
19 イイススかれこたへてへり、われまことまことなんぢぐ、ちちおこなところずば、おのれりてなにごとをもおこなあたはず、ちちおこなところは、またおなじくこれおこなふ。
20 けだしちちあいして、およおのれおこなところかれしめす、かつここよりおほいなることかれしめさん、なんぢあやしまんためなり。
21 けだしちちせしものおこして、これかすがごとく、またほっするところものかす。
22 けだしちちなんぴとをも審判しんぱんせず、すなはちことごとくの審判しんぱんゆだねたり、
23 しゅうみなうやまふこと、ちちうやまふがごとくせんためなり。うやまはざるものは、かれつかはししちちうやまはず。
24 われまことまことなんぢぐ、ことばきて、われつかはししものしんずるひとは、永遠えいゑん生命いのちたもち、かつ審判しんぱんためきたらず、すなはちより生命いのちうつれり。
25 われまことまことなんぢぐ、とききたる、いまれなり、せしものかみこゑかん、これきてきん。
26 けだしちちおのれうち生命いのちたもつがごとく、くのごとにもおのれうち生命いのちたもたしめ、
27 かつかれ審判しんぱんおこなけんあたへたり、そのひとたるにりてなり。
28 これあやしなかれ、けだしとききたる、およはかうちものかみこゑかん、
29 しかうしてぜんおこなひしもの生命いのちふくくわつで、あくししものていざいふくくわつでん。
30 われなにごとをもおのれりておこなあたはず、ところしたがひて審判しんぱんす、しかうして審判しんぱんなり、けだしわれおのれむねもとめず、すなはちわれつかはししちちむねもとむるなり。
31 われみづかおのれことしょうせば、しょうまことならず。
32 べつわれことしょうするものあり、われそのわれしょうするしょうまことなるをる。
33 なんぢかつひとをイオアンにつかはししに、かれしんじつためしょうせり。
34 しかれどもわれひとよりしょうけず、すなはちこれふはなんぢすくはれんためなり。
35 かれともかつひかともしびたりき、なんぢそのひかりりてしばらよろこばんとほっせり。
36 しかるにわれにはイオアンのしょうよりおほいなるものあり、けだしちちわれあたへてさしむることおこなところことは、われために、ちちわれつかはししことしょうす。
37 かつわれつかはししちちみづかわれためしょうせり。ただなんぢいまかつそのこゑかず、そのかたちざりき。
38 かつそのことばなんぢうちそんせず、けだしかれつかはししものは、なんぢこれしんぜざるなり。
39 せいしょさぐれ、けだしなんぢこれりて永遠えいゑん生命いのちんとおもふ、われことしょうするなり。
40 しかれどもなんぢ生命いのちためわれくをほっせず。
41 われえいひとよりけず。
42 ただわれなんぢる、なんぢうちにはかみけるあいなし。
43 われちちりてきたりしに、なんぢわれけず、にんおのれりてきたらば、なんぢこれけん。
44 なんぢたがひえいあひけ、どくいつかみよりするえいもとめずして、あにしんずるをんや。
45 われなんぢちちまへうったへんとおもなかれ、なんぢうったふるものにモイセイあり、なんぢたのところものなり。
46 けだしなんぢしモイセイをしんぜば、われをもしんぜん、かれわれことしるしたればなり。
47 なんぢかれしょしんぜずば、いづくんわれことばしんぜん。

6 1 そののちイイスス ガリレヤのうみすなはちティワェリアダのうみきしわたりしに、
2 おほくのたみかれしたがへり、かれびょうしゃおこなひしせきたればなり。
3 イイススやまのぼりて、彼処かしこもんともせり。
4 ときにイウデヤじん節筵まつりなる逾越節パスハちかづけり。
5 イイススげて、おほくのたみかれきたるをて、フィリップにふ、われ何処いづこよりぱんひて、かれくらはしめんか。
6 これひしは、かれこころみんためなり、けだしみづかなにおこなはんとするをれり。
7 フィリップこたへてへり、ぎんひゃくもっぱんふとも、かれためおのおのすこしづつをくるにらず。
8 そのもんひとり、シモンペトルのきゃうだいアンドレイ、かれふ、
9 ここひとりどうありて、𪎌麦おほむぎぱんいつつちひさうをふたつとをてり、しかれどもなにをかすうさん。
10 イイススへり、人々ひとびとせしめよ。そのところおほくのくさあり。ここおい人々ひとびとせきせり、かずおよそせんなり。
11 イイススぱんり、かんしゃして、もんわかあたへ、もんせきするものあたへたり、うをまたしかり、すなはちほっするところしたがへり。
12 しゅうすできて、かれもんふ、あまりたるくづあつめて、すたところなからしめよ。
13 すなはちあつめて、くらひしものあまりしたるいつつ𪎌麦おほむぎぱんくづじふかごてたり。
14 人々ひとびとイイススのおこなひしせきへり、まこときたるべきげんしゃなり。
15 イイススはかれきたり、すみやかかれりて、わうさんとほっするをりて、またひとりやまのがれたり。
16 るるときそのもんくだりてうみいたり、
17 ふねのぼりて、うみきしなるカペルナウムにけり。すでくらくなりて、イイススかれきたらず。
18 かぜおほいきて、うみなみたてり。
19 くことおよそじふあるひさんじふ小里スタディヤにして、かれはイイススのうみみて、ふねちかづくをて、おそれたり。
20 かれこれふ、われなり、おそるるなかれ。
21 もんかれふねけんとほっせり、ふねただちところきたり。
22 みゃうにちうみきしてるたみは、彼処かしこもんのぼりたるふねほかふねなく、かつイイススはもんともふねのぼらずして、もんのみきしをたり。
23 ときふねはティワェリアダよりしゅかんしゃしてのちぱんくらひしところちかきたれり。
24 ここおいたみはイイススのここらず、そのもんらざるをて、おのれまたふねのぼり、イイススをたづねてカペルナウムにきたれり。
25 うみきしおいかれひてへり、夫子ラウワィなんぢなんときにかここきたれる。
26 イイススかれこたへてへり、われまことまことなんぢぐ、なんぢわれたづぬるは、せきゆゑあらず、すなはちぱんくらひてきたるゆゑなり。
27 つるかてためらうするなかれ、すなはち永遠えいゑん生命いのちそんするかてひとなんぢあたへんとするものためらうせよ、けだしちちなるかみかれいんしょうせり。
28 かれへり、われなにおこなひて、かみわざさんか。
29 イイススこたへてへり、かみわざとは、なんぢかれつかはししものしんずること、これなり。
30 かれへり、なんぢなんきうちょうおこなひて、われをしてこれて、なんぢしんぜしめんか、なんぢなにすか。
31 われせんりてマンナくらへり、しるされしがごとし、てんよりかれぱんあたへてくらはしめたりと。
32 イイススかれへり、われまことまことなんぢぐ、モイセイがなんぢぱんてんよりあたへしにあらず、すなはちちちなんぢまことぱんてんよりあたふ。
33 けだしかみぱんてんよりくだりて、生命いのちあたふるものなり。
34 かれへり、しゅよ、つねわれぱんあたへよ。
35 イイススかれへり、われ生命いのちぱんなり、われきたものゑず、われしんずるものながかわかざらん。
36 しかれどもわれなんぢかつて、なんぢわれたれどもしんぜずとへり。
37 およちちわれあたふるものは、われきたらん、われきたものは、われこれそとはざらん。
38 けだしてんよりくだりしは、おのれむねおこなはんためあらず、すなはちわれつかはししちちむねおこなはんためなり。
39 われつかはししちちむねは、すなはちかれわれあたへしものうちわれそのひとつをもうしなはずして、すゑおいことごとこれふくくわつせしめんとするにり。
40 われつかはししものむねすなはちおよこれしんずるものは、永遠えいゑん生命いのちたもち、われすゑおいかれふくくわつせしめんとするにり。
41 ときにイウデヤじんそのわれてんよりくだりしぱんなりとひしにりて、かれうらみて
42 へり、れイオシフのイイスス、われそのちちははとをれるものあらずや、如何いかにしてかれわれてんよりくだれりとふか。
43 イイススかれこたへてへり、なんぢあひともうらみごとするなかれ。
44 われつかはししちちこれかざれば、ひとわれきたあたはず、われきたものわれすゑおいこれふくくわつせしめん。
45 しょげんしゃしるせるあり、かれみなかみをしへられんと、およちちきてまなびしものわれきたる。
46 ひとかつちちたりとふにあらず、ただかみよりするものかれちちたるなり。
47 われまことまことなんぢぐ、われしんじるもの永遠えいゑん生命いのちたもつ。
48 われ生命いのちぱんなり。
49 なんぢせんりてマンナくらひたれども、せり。
50 てんよりくだぱんは、すなはちこれくらものせざるをいたさん。
51 われてんよりくだりしけるぱんなり、ぱんくらものきん。あたへんとするぱんは、すなはちわれたいなり、生命いのちためあたへんとするものなり。
52 ときにイウデヤじんたがひろんじてへり、かれ如何いかんわれそのたいあたへて、くらはしむるをん。
53 イイススかれへり、われまことまことなんぢぐ、なんぢひとたいくらはず、そのまずば、おのれうち生命いのちたもたざらん。
54 たいくらひ、ものは、永遠えいゑん生命いのちたもつ、われすゑおいかれふくくわつせしめん。
55 けだしたいまことかてなり、まことのみものなり。
56 たいくらひ、ものは、われり、われかれるなり。
57 くるちちわれつかはし、かれちちりてくるがごとく、われくらものわれりてきん。
58 れはすなはちてんよりくだりしぱんなり。なんぢせんマンナくらひて、せしごときにあらず、ぱんくらものきん。
59 これことは、かれカペルナウムにをしふるときくわいだうおいへり。
60 そのもんうちおほくのものこれきてへり、かたかなことばたれこれくをん。
61 イイススおのれうちそのもんうらみごとするをりて、かれへり、なんぢまどはすか。
62 なんぢひとさきりしところのぼるを如何いかん
63 かみかすものなり、にくえきなし。なんぢかたりしことばしん゜なり、生命いのちなり。
64 しかれどもなんぢうちしんぜざるものあり。けだしイイススははじめよりしんぜざるものたれたる、およかれらんとするものたれたるをれり。
65 またへり、ゆゑわれかつなんぢちちよりこれあたへらるるにあらざれば、ひとわれきたあたはずとへり。
66 これよりそのもんおほかへりて、またかれともかざりき。
67 イイススじふへり、なんぢらんとほっするか。
68 シモン ペトルかれこたへてへり、しゅよ、われたれにかかん、なんぢ永遠えいゑん生命いのちことばたもつ。
69 われなんぢがハリストス、けるかみたるをしんじ、かつれり。
70 イイススかれこたへてへり、われなんぢじふえらびしにあらずや、しかうしてなんぢうち一人ひとりあくなり。
71 かれはシモンのイウダイスカリオトしてへり、けだしひとじふひとりにして、かれらんとするものなり。

7 1 そののちイイスス ガリレヤをめぐれり、けだしイウデヤをめぐらんことをほっせざりき、イウデヤじんかれころさんとはかりたればなり。
2 イウデヤじん節筵まつりなるちょうまくせつちかづけり。
3 イイススのきゃうだいかれへり、ここりてイウデヤにけ、なんぢもんなんぢおこなところわざためなり。
4 けだしひとみづかあらはれんとほっして、ひそかことおこなものならず。なんぢこれことおこなはば、おのれあらはせ。
5 けだしそのきゃうだいまたかれしんぜざりき。
6 イイススかれふ、われときいまいたらず、なんぢときつねそなへれり。
7 なんぢにくあたはず、しかれどもわれにくむ、われそのおこなところしきをしょうすればなり。
8 なんぢ節筵まつりのぼれ、われいま節筵まつりのぼらず、けだしわれときいまたざるなり。
9 これかれひて、ガリレヤにとどままれり。
10 しかれどもそのきゃうだい節筵まつりのぼりしのちかれまたのぼれり、昭然あらはならずして、すなはち隠然ひそかなるがごとし。
11 節筵まつりとき、イウデヤじんかれたづねてへり、かれいづくるか。
12 たみうちかれことおいおほくのろんありき、あるひぜんなりとひ、あるひいなすなはちたみまどはすとへり。
13 しかれどもイウデヤじんおそるるにりて、あらはかれことものなかりき。
14 節筵まつりすでなかばにして、イイスス殿でんのぼりてをしへたり。
15 イウデヤじんとしてへり、ひとまなばざるに、如何いかにしてしょれるか。
16 イイススかれこたへてへり、をしへわれぞくするにあらず、すなはちわれつかはししものぞくするなり。
17 ひとかれむねおこなはんとほっせば、をしへかみよりするか、あるひおのれりてふかをらん。
18 おのれりてものおのれえいもとむ、これつかはししものえいもとむるものは、まことなるものにして、そのうちなし。
19 モイセイあに律法りつぱふなんぢあたへしにあらずや、しかうしてなんぢうち律法りつぱふまもものなし。なんぢ胡為なんすれぞわれころさんとはかる。
20 たみこたへてへり、なんぢらる、たれなんぢころさんとはかる。
21 イイススこたへてかれへり、われひとつわざおこなひしに、なんぢみなこれあやしむ。
22 モイセイなんぢ割礼かつれいさづけたり、(れモイセイにるにあらずして、せんるといへども、)しかうしてなんぢ安息日スボタおいひと割礼かつれいおこなふ。
23 モイセイの律法りつぱふやぶられざらんために、ひと安息日スボタ割礼かつれいくるに、なんぢ安息日スボタおいひとぜんしんいやししにりて、われいかるか。
24 ぐわいばうりてさばきするなかれ、すなはちさばきもっさばきせよ。
25 ここおいてイエルサリムのある人々ひとびとへり、かれころさんとはかものあらずや。
26 よ、かれあきらかかたる、しかうしてかれこれところなし、あに有司つかさかれまことにハリストスなりとみとめしか。
27 しかれどもわれひといづれよりするをる、ただハリストスきたらんときは、そのいづれれよりするをものなからん。
28 厥時そのときイイスス殿でんおいて、をしへて、びてへり、なんぢわれをもまたわれいづれよりするをる、しかれどもわれおのれりてきたりしにあらず、すなはちわれつかはししまことなるものあり、なんぢらざるものなり。
29 われかれる、けだしわれかれよりし、かれわれつかはせり。
30 ここおいかれイイススをとらへんとはかりたれども、かれものなかりき、かれときいまいたらざればなり。
31 たみうちおほくのものかれしんじてへり、ハリストスきたらんときは、あにひとおこなひしよりおほくのきうちょうおこなはんや。
32 ファリセイたみかれことろんずるをけり、すなはちファリセイおよさいしょちゃうかれとらへんため下吏したやくつかはせり。
33 イイススへり、われなほしばらなんぢともりて、われつかはししものかん。
34 なんぢわれたづねてはざらん、かつところには、なんぢきたあたはず。
35 イウデヤじんあひかたりてへり、かれなにきて、われをしてかれはざらしめんか、あにかれはエルリンみんうちさんものきて、エルリンじんをしへんとほっするか。
36 かれが、なんぢわれたづねてはざらん、かつところにはなんぢきたあたはずと、ひしことばなんぞや。
37 節筵まつりすゑおほいなるに、イイススちて、びてへり、ひとかわかば、われきたりてめ。
38 われしんずるものは、せいしょへるごとく、そのはらよりけるみづかはながれん。
39 これひしは、かれしんずるものけんとするかみせるなり、けだしせいしんいまくだらざりき、イイススいまえいけざればなり。
40 たみうちおほくのものことばきてへり、ひとまことげんしゃなり。
41 ものへり、れハリストスなり。またものへり、あにガリレヤよりハリストスきたらんや。
42 せいしょにはばリストスはダワィドのすゑより、かつダワィドのりしところなるワィフレエムよりきたると、へるにあらずや。
43 ここおいたみうちに、かれことりて、ふんろんおこりたり。
44 そのうちあるひものかれとらへんとほっしたれども、かれくなかりき。
45 下吏したやくさいしょちゃうおよびファリセイかへりたれば、かれこれへり、なんぢなんかれきたらざる。
46 下吏したやくこたへてへり、ひといまかつひとごとひしことあらず。
47 ファリセイかれこたへてへり、あになんぢまどはされしか。
48 有司つかさあるひはファリセイうちかれしんぜしものあるか。
49 ただたみ律法りっぱふらざるものは、のろはるるなり。
50 よるイイススにきたりしニコディム、かれうち一人ひとりなるものは、かれふ、
51 あに律法りっぱふは、いまひとうったかず、そのおこなところらざるさきに、ひとつみするか。
52 かれこたへてへり、なんぢまたガリレヤよりするか、たづねてよ、げんしゃはガリレヤよりおこるなし。
53 ここおいおのおのそのいへかへれり。

8 1 イイスス橄欖エレオンざんけり。
2 あさはやまた殿でんきたれるに、たみみなかれき、かれしてこれをしへたり。
3 ここがくおよびファリセイいんおいとらへられたるをんなかれきたり、これうちてて、
4 かれふ、よ、をんないまいんおいとらへられたり。
5 モイセイは律法りっぱふに、われくのごとものいしもっころすをめいじたり、なんぢなにはんか。
6 かれこれひしは、イイススをこころみて、かれうったふるためなり。イイススかへりみずして、かがめて、ゆびもっけり。
7 かれひてまざれば、イイススきて、かれへり、なんぢうちつみなきものは、いしもっこれげよ。
8 またかがめて、けり。
9 かれこれきて、そのりょうしんめられ、ちゃうなるものよりはじめて、すゑなるものいたるまで、いちいちき、イイススひとりのこり、およをんなうちてり。
10 イイススきて、ひとく、ただをんなのみるをて、これへり、をんなよ、なんぢうったふるものいづくるか、たれなんぢつみせざりしか。
11 かれこたへてへり、しゅよ、たれし。イイススこれへり、われなんぢつみせず、け、これよりつみおかなかれ。
12 イイススまたしゅうかたりてへり、われひかりなり、われしたがものくらやみかず、すなはち生命いのちひかりん。
13 ファリセイかれへり、なんぢみづかおのれことしょうす、なんぢしょうまことならず。
14 イイススかれこたへてへり、われみづかおのれことしょうすとも、しょうまことなり、けだしわれいづれよりきたり、いづれにくをる、なんぢいづれよりきたり、いづれにくをらず。
15 なんぢにくしたがひてさばきす、われなんぴとをもさばきせず。
16 われさばきせば、さばきまことなり、けだしわれひとりるにあらず、すなはちわれおよわれつかはししちちるなり。
17 なんぢ律法りっぱふにもしるせるあり、二人ふたりしょうまことなりと。
18 われおのれことしょうす、われつかはししちちまたわれことしょうするなり。
19 かれへり、なんぢちちいづくるか。イイススこたへてへり、なんぢわれをもちちをもらず、なんぢわれらば、ちちをもるならん。
20 これことばは、イイスス殿でんりてをしへしときけんさいじょおいこれへり、かれとらふるものなかりき、かれときいまいたらざればなり。
21 イイススまたかれへり、われく、なんぢわれたづねん、しかうしてなんぢつみうちなん。ところにはなんぢきたあたはず。
22 イウデヤじんへり、あにかれおのれころさんか、けだしふ、ところにはなんぢきたあたはずと。
23 イイススかれへり、なんぢしたぞくし、われうへぞくす、なんぢぞくし、われぞくせず。
24 ゆゑわれなんぢへり、なんぢつみうちなんと、けだしなんぢわれなりとしんぜずば、すなはちなんぢつみうちなん。
25 かれへり、なんぢたれたる。イイススかれへり、われはじめよりなんぢところごとものなり。
26 われにはなんぢことおいかたり、かつさばきすることおほくあり、しかれどもわれつかはししものまことなり、われかれよりきしこともっぐ。
27 かれそのちちしてひしをさとらざりき。
28 ゆゑにイイススかれへり、なんぢひとこぞぐるのちわれなりとり、かつおのれりてなにごとをもおこはず、すなはちちちわれをしへしごとこれかたるをらん。
29 われつかはししものわれともにす、ちちわれのこしてひとりらしめず、けだしわれつねそのよろこところおこなふなり。
30 かれこれかたれるときおほくのものかれしんぜり。
31 ときにイイススかれかれしんぜしイウデヤじんへり、なんぢつねことばらば、まこともんたるなり。
32 なんぢしんじつらん、しんじつなんぢいうものさん。
33 かれこたへてへり、われはアウラアムのすゑなり、いまかつひとれいらざりき、なんぢなんいうものらんとふ。
34 イイススかれらにこたへてへり、われまことまことなんぢぐ、およつみおこなものつみれいなり。
35 しかれどもれいながいへらず、ながるなり。
36 ゆゑなんぢいうたらしめば、なんぢまこというものらん。
37 われなんぢがアウラアムのすゑたるをる、しかれどもなんぢわれころさんとはかる、けだしことばなんぢうちれられず。
38 われちちおいことひ、なんぢなんぢちちおいことおこなふ。
39 かれこたへてへり、われちちはアウラアムなり。イイススかれふ、なんぢしアウラアムのたらば、アウラアムのわざおこなふならん。
40 しかるになんぢいまわれすなはちかみよりきたるしんじつなんぢかたりしひところさんとはかる、アウラアムはこれおこなはざりき。
41 なんぢなんぢちちことおこなふ。かれへり、われいんりてうまれしにあらず、われひとつちちあり、すなはちかみなり。
42 イイススかれへり、かみなんぢちちたらば、なんぢわれあいするならん、われかみよりでてきたりしにる、けだしわれおのれりてきたりしにあらず、すなはちかれわれつかはせり。
43 なんぢなんかたれることさとらざる、ことばあたはざるゆゑなり。
44 なんぢなんぢちちあくぞくし、なんぢちちよくおこなはんとほっす。かれはじめより殺人者ひとごろしにして、しんじつたざりき、しんじつそのうちらざればなり。かれいつはりときおのれぞくするものふ、けだしかれ誑者いつはるものかついつはりちちなり。
45 しかれどもわれしんじつふにりて、なんぢわれしんぜず。
46 なんぢうちたれつみもっわれめん、し、われしんじつはば、なんぢわれしんぜざる。
47 かみぞくするものかみことばく。なんぢかざるは、かみぞくせざるゆゑなり。
48 イウデヤじんかれこたへてへり、われなんぢがサマリヤじんにして、かつらるるものなりと、ふはうべならずや。
49 イイススこたへてへり、われらるるにあらず、すなはちわれちちたっとび、なんぢわれはずかしむ。
50 しかれどもわれおのれえいもとめず、いつもとむるものかつ審判しんぱんするものあるなり。
51 われまことまことなんぢぐ、ひとことばまもらば、ざらん。
52 イウデヤじんかれへり、いまわれなんぢらるるをれり。アウラアムし、しょげんしゃまたしかり、しかうしてなんぢふ、ひとことばまもらば、めざらんと。
53 なんぢあにちちアウラアムすでせしものよりおほいなるか、しょげんしゃまたせり、なんぢおのれたれとかす。
54 イイススこたへてへり、われおのれえいせば、えいなきす。われえいするものちちすなはちなんぢわれかみところものなり。
55 なんぢかれらずわれかれる、われかれらずとはば、なんぢごといつはりものらん。しかれどもわれかれり、かつかれことばまもる。
56 なんぢちちアウラアムははなはだわれんことをのぞめり、かれかつこれしかうしてよろこべり。
57 イウデヤじんかれへり、なんぢとしなほじふおよばざるに、アウラアムをしか。
58 イイススかれへり、われまことまことなんぢぐ、アウラアムのいまらざるさきに、われるなり。
59 ここおいかれいしりて、かれたんとせり、しかれどもイイススかくれて、そのうち殿でんでてれり。

9 1 イイススときうまれながらめしひなるひとたり。
2 もんかれひてへり、夫子ラウワィひとめしひにしてうまれしは、たれつみたる、かれか、そもそもそのおやか。
3 イイススこたへてへり、かれつみず、そのおやまたしかり、すなはちかれおいかみ作為わざあらはれんためなり。
4 われなほひるなるあひだわれつかはししもの作為わざすべし、よるきたる、そのときたれあたはず。
5 われときは、ひかりなり。
6 これひて、つばきし、つばきもっどろし、そのどろめしひりて、
7 これへり、きて、シロアムのいけあらへ。(シロアム、やくすれば、つかはされしものなり。)かれきてあらひ、るをきたれり。
8 そのとなりひとおよさきかれめしひなるをものへり、してひしものあらずや。
9 あるひへり、ここかれなり、あるひへり、かれたるものなり、かれへり、ここわれなり。
10 かれこれへり、なんぢ如何いかにしてひらけたるか。
11 かれこたへてへり、イイススとづくるひとどろして、りて、われへり、シロアムのいけきてあらへと、われきてあらひてるをたり。
12 かれへり、そのひといづくるか。いはく、われらず。
13 めしひたりしものをファリセイたづさいたる。
14 イイススがどろして、そのひらきしは、安息日スボタなり。
15 ファリセイまたその如何いかるをたるをひたれば、こたへてへり、どろわれき、われあらひてるをたり。
16 ファリセイうちあるものへり、ひとかみよりするにあらず、安息日スボタまもらざればなり。ものへり、つみあるひといづくんくのごとせきおこなふをん。ここおいかれうちふんろんありき。
17 また瞽者めしひふ、なんぢかれことおいなにはんか。けだしかれなんぢひらきたり。いはく、げんしゃなり。
18 イウデヤじんそのもとめしひにして、のちるをたるをしんぜずして、るをたるものふたおやいたらしむるをちて、
19 これひてへり、なんぢなんぢめしひにしてうまれたりとものなるか、いま如何いかにしてるか。
20 そのおやかれこたへてへり、なること、またそのめしひにしてうまれたることは、われこれる、
21 しかれどもいま如何いかにしてるか、われこれらず、あるひたれそのひらきしをわれらず。かれとしちゃうぜり、かれふべし、みづかおのれことかたらん。
22 おやひしは、イウデヤじんおそれしにりてなり、けだしイウデヤじんすであひはかりて、ひとかれをハリストスとみとめば、くわいだうよりしりぞけらるるべしとさだめたり。
23 ゆゑそのおやは、かれとしちゃうぜり、かれふべしとへり。
24 ここおいめしひたりしひとふたたびびて、これへり、くわうえいかみせよ、われひと罪人ざいにんたるをる。
25 かれこたへてへり、その罪人ざいにんたりやいなや、われこれらず、ただひとつことる、すなはちわれもとめしひたりしに、いまる。
26 またこれへり、かれなになんぢししか、如何いかにしてなんぢひらきし。
27 こたへてへり、われすでなんぢへり、しかうしてなんぢかざりき、なんまたかんとほっする、あになんぢかれもんらんとほっするか。
28 かれこれののしりてへり、なんぢそのもんわれはモイセイのもんなり。
29 われかみがモイセイにかたりしをる、しかれどもひといづれよりするをらず。
30 そのひとこたへてかれへり、これあやしきことなり、なんぢかれいづれよりするをらず、しかるにかれひらきたり。
31 われかみ罪人ざいにんかざるをる、しかれどもひとかみうやまひ、そのむねおこなはば、ひとく。
32 はじめより以来このかたいまひといきながらめしひなるものひらきしをかざりき。
33 し、ひとかみよりせしにあらずば、なにごとをもおこなふをざりしならん。
34 かれこれこたへてへり、なんぢまったつみうちうまれたり、しかうしてなんぢわれをしふるか。つひかれそといだせり。
35 イイススはそのかれだししをきて、かれひてへり、なんぢかみしんずるか。
36 かれこたへてへり、しゅよ、たれなるか、かれしんぜんためなり。
37 イイススこれへり、なんぢすでかれたり、かつなんぢかたものこれなり。
38 かれへり、しゅよ、われしんず、すなはちかれはいせり。
39 イイススへり、われ審判しんぱんためきたれり、ざるものものめしひらんためなり。
40 かれともりしファリセイうちあるものこれきて、かれへり、あにわれめしひなるか。
41 イイススかれへり、なんぢめしひならば、つみなからん、しかれどもいまなんぢわれるとふにりて、なんぢつみなほそんす。

10 1 われまことまことなんぢぐ、ひつじをりるに、もんよりせずして、ところよりゆるもの窃盗せったうなり、強盗がうたうなり。
2 もんよりものひつじぼくしゃなり。
3 もんまもものかれためひらき、ひつじそのこゑく、おのれひつじびて、これいだす。
4 おのれひつじいだときこれさきだちてき、ひつじかれしたがふ、そのこゑるがゆゑなり。
5 うとものにはしたがはず、すなはちこれよりぐ、うとものこゑらざるがゆゑなり。
6 イイススたとへかれへり、しかれどもかれそのかたりしことのなにたるをさとらざりき。
7 ゆゑにイイススまたかれへり、われまことまことなんぢぐ、われひつじもんなり。
8 およわれよりさききたりしものは、窃盗せったうなり、強盗がうたうなり、しかれどもひつじかれかざりき。
9 われもんなり、われりてものすくひかつかつでて、くさん。
10 ぬすびときたるは、ただぬすみ、ころし、ほろぼさんためのみ。われきたりしは、その生命いのちたもち、かつゆたかこれたもたんためなり。
11 われぼくしゃなり、ぼくしゃおのれ生命いのちひつじためつ。
12 ぼくしゃならざる傭者やとひびとひつじおのれぞくせざるものは、おほかみきたるをて、ひつじててぐ、おほかみひつじうばひ、またこれらす。
13 傭者やとひびとぐ、その傭者やとひびとたるをもってなり、ひつじかへりみず。
14 われぼくしゃにして、われぞくするものり、われぞくするものまたわれる。
15 ちちわれるがごとく、われまたちちる、かつ生命いのちひつじためつ。
16 われまたひつじをりぞくせざるものあり、われかれをもくべし、かれこゑかん、しかうしてひとつむれひとつぼくしゃらん。
17 ちちわれあいするところもっは、けだしわれ生命いのちつ。またこれけんためなり。
18 たれこれわれよりうばふなし、すなはちわれみづかこれつ。われこれつるけんあり、またこれくるけんあり。われいましめちちよりけたり。
19 ことばりて、またイウデヤじんあひだふんろんれり。
20 そのうちおほくのものへり、かれられてくるふなり、なんかれく。
21 ものへり、らるるものことばあらず、あに瞽者めしひひらくをんや。
22 イエルサリムに重修節あらためのまつりあり、ときまさふゆなり。
23 イイスス殿でんりて、ソロモンのらうあゆめるに、
24 イウデヤじんかれめぐりてへり、なんぢ何時いつまでかわれわくせしむる、なんぢハリストスならば、あきらかわれげよ。
25 イイススかれこたへてへり、われなんぢげたり、しかうしてなんぢしんぜず、われちちりておこなことは、ためしょうす。
26 しかれどもなんぢしんぜず、けだしなんぢわれぞくするひつじあらず、なんぢひしがごとし。
27 ひつじわれこゑく、われかれり、かれわれしたがふ。
28 われかれ永遠えいゑん生命いのちあたふ、かれほろびず、たれかれよりうばはざらん。
29 かれわれあたへしちちばんいうよりおほいなり、たれちちよりかれうばあたはず。
30 われちちとはいつなり。
31 ときにイウデヤじんまたいしりて、かれたんとせり。
32 イイススかれこたへてへり、われおほくのことちちよりなんぢしめせり、そのうちなんことりて、いしもっわれつか。
33 イウデヤじんかれこたへてへり、われことためいしもっなんぢつにあらず、すなはち褻涜けがしためなんぢひととしておのれかみすがためなり。
34 イイススかれこたへてへり、なんぢ律法りっぱふしるされしにあらずや、われへり、なんぢかみなりと。
35 かみことばほうぜしものかみづけ、しかうしてせいしょはいするあたはずば、
36 なんぢちちせいせいしてつかはししものに、そのわれかみなりとひしにりて、なんぢけがすとふか。
37 われちちことおこはずば、われしんずるなかれ。
38 これおこなはば、われしんぜずとも、ことしんぜよ、ちちわれり、われちちるをりて、しんぜんためなり。
39 ここおいまたかれとらへんとはかりたれども、かれそのけたり。
40 またイオルダンのそとに、イオアンがさきせんさづけしところきて、彼処かしこたり。
41 おほくのものかれきたり、かつへり、イオアンはなんきうちょうおこなはざりき、しかれどもイオアンがかれしてひしことは、みなまことなり。
42 彼処かしこおいおほくのものかれしんぜり。

11 1 やまめるものあり、ラザリとふ、ワィファニヤ、すなはちマリヤおよそのまいマルファのむらひとなり。
2 マリヤはすなはちにほひあぶらしゅり、かみのけもっそのあしのごひしものして、めるラザリはかれきゃうだいなり。
3 まいはイイススにひとつかはしてへり、しゅよ、なんぢあいするものやまめり。
4 イイススこれきてへり、やまひいたさず、すなはちかみくわうえいいたさん、かみこれりてえいせられんためなり。
5 イイススはマルファおよそのまいとラザリとをあいせり。
6 すでかれめりときて、なほそのりしところとどまれること二日ふつかなり。
7 そののちもんふ、われまたイウデヤにかん。
8 もんかれふ、夫子ラウワィ、イウデヤじんちかごろいしもっなんぢたんとはかれり、なんぢまた彼処かしこくか。
9 イイススこたへてへり、いちにちにはじふあるにあらずや、ひとひるかばつまづかず、ひかりるにりてなり。
10 ひとかば、つまづかれひかりなきにりてなり。
11 これひしのちかれふ、われともラザリねたり、しかれどもわれきて、かれまさん。
12 もんへり、しゅよ、かれねたらば、えん。
13 イイススかれことひしに、かれそのねてめることふとおもへり。
14 そのときイイススあきらかかれへり、ラザリはせり。
15 しかうしてわれは、彼処かしこらざりしを、なんぢためよろこぶ、なんぢしんぜしめんためなり、しかれどもかれかん。
16 フォマまたディディムとづくるものおなもんへり、われきて、かれともなん。
17 イイススきたりて、ラザリのすではかはうむられ、四日よっかなるにへり。
18 ワィファニヤはイエルサリムにちかし、あひることおよそじふ小里スタディヤなり。
19 イウデヤじんおほくマルファおよびマリヤにきたれり、そのきゃうだいことりてかれなぐさめんためなり。
20 マルファはイイススのきたるをきてきて、かれむかへたり、なほマリヤはいへせり。
21 マルファはイイススにへり、しゅよ、なんぢここりしならば、きゃうだいせざりしならん。
22 しかれどもわれる、いまなんぢおよかみもとめんものは、かみなんぢたまはん。
23 イイススこれふ、なんぢきゃうだいふくくわつせん。
24 マルファいはく、われすゑふくくわつときかれふくくわつせんことをる。
25 イイススこれへり、われふくくわつなり、生命いのちなり、われしんずるものすといへどもきん。
26 およきてわれしんずるものは、せざらん。なんぢこれしんずるか。
27 いはく、しゅよ、しかり、われなんぢきたるべきハリストス、かみたるをしんぜり。
28 これひてのちきて、ひそかそのまいマリヤをびてへり、きたりて、なんぢぶ。
29 マリヤこれき、すみやかちて、かれけり。
30 ときにイイススいまむららずして、なほマルファがかれむかへしところにあり。
31 マリヤとともいへりて、これなぐさめしイウデヤじんは、そのすみやかちてでしをて、これしたがへり、ふ、かれはかきて、彼処かしこかんと。
32 マリヤはイイススのりしところきたり、かれて、そのそくふくしてへり、しゅよ、なんぢここりしならば、きゃうだいせざりしならん。
33 イイススかれき、またかれともきたりしイウデヤじんくをて、こころかなしみて、みづかいためり、
34 いはく、なんぢ何処いづこかれきしか。かれふ、しゅよ、きたりてよ。
35 イイススけり。
36 イウデヤじんへり、よ、そのかれあいせしこと如何いかんばかりぞ。
37 そのうちあるものへり、瞽者めしひひらきたるひとは、かれせざらしむるあたはざりしか。
38 イイススまたうちかなしみて、はかきたる。これほらにして、そのうへいしけるあり。
39 イイススいはく、いしれ。しゃまいマルファかれふ、しゅよ、すでくさし、けだしかれして四日よっかなり。
40 イイススこれふ、われなんぢに、しんぜば、かみくわうえいんと、ひしにあらずや。
41 ここおいかれいししゃきたるところよりれり。イイススうへげてへり、ちちよ、なんぢわれきしを、われなんぢかんしゃす。
42 われなんぢつねわれくをれり、しかれどもめぐてるたみためこれへり、かれなんぢわれつかはししことをしんぜんためなり。
43 これひて、おほいなるこゑもっべり、ラザリよ、そとでよ。
44 せしものでたり、あしぬのかれ、おもてきれつつまれたり。イイススかれふ、これきてかしめよ。
45 そのときマリヤにきたりてイイススのおこなひしことたるイウデヤじんうちおほくのものかれしんぜり。
46 しかれどもそのうちあるものはファリセイきて、これにイイススのおこなひしことげたり。
47 ここおいさいしょちゃうおよびファリセイこうくわいあつめてへり、われなにさんか、けだしひとおほくのせきおこなふ。
48 くのごとかれかば、ひとみなかれしんぜん、しかうしてロマじんきたりて、われをもたみをもうばはん。
49 そのうち一人ひとりなるカイアファ、さいさいちゃうたるものは、かれへり、なんぢなにをもらず、
50 また一人ひとりたみためして、ぜんみんほろびざらんことの、われえきあるをおもはず。
51 かれこれひしは、おのれるにあらず、すなはちとしさいちゃうとして、イイススのたみためせんとするをげんせしなり。
52 ひとりたみためのみならず、すなはちまたさんじたるかみしょひとつあつめんためなり。
53 よりかれあひして、イイススをころさんとけっせり。
54 ゆゑにイイススこれよりあらはにイウデヤじんうちかず、すなはち彼処かしこよりちか、エフライムとづくるまちきて、ここもんともたり。
55 イウデヤの逾越節パスハちかづきたれば、おほくのものは、おのれきよめんために、逾越節パスハさきだちて、はうよりイエルサリムにのぼれり。
56 しゅうイイススをたづね、殿でんちて、あひかたりてへり、なんぢ如何いかおもふか、かれ節筵まつりきたらざらんか。
57 さいしょちゃうおよびファリセイめいいだしてへり、ひとかれところらば、これぐべし、かれとらへんためなり。

12 1 逾越節パスハまへ六日むいか、イイスス ワィファニヤにきたれり、すなはちラザリかつしてかれよりふくくわつせしめしものところなり。
2 彼処かしこおいかれためばんさんまうけたり、マルファきょうし、ラザリはかれともせきせしものひとりたり。
3 マリヤはじゅんりょうなるナルドあたひたふとにほひあぶらいっきんりて、イイススのあしり、おのれかみのけもっそのあしのごへり、いへにほひあぶら香気かをりたされたり。
4 そのもんひとり、シモンのイウダ イスカリオト、すなはちかれらんとするものいはく、
5 なんぞ、にほひあぶらぎんさんびゃくりて、まづしきものほどこさざりし。
6 かれこれひしは、まづしきものおもんぱかためあらず、すなはち窃者ぬすびとたるにりてなり。かれかねばこち、そのうちをさめたるものたづさへたり。
7 イイススへり、かれけ、かれはうむりためこれたくはへたり。
8 けだしまづしきものつねなんぢともにす、われつねなんぢともにするにあらず。
9 イウデヤのおほくのたみかれ彼処かしこるをりて、ひとりイイススのためのみならず、すなはちそのよりふくくわつせしめしラザリをもためきたれり。
10 さいしょちゃうはラザリをもころさんことはかりたり、
11 けだしかれゆゑりて、おほくのイウデヤじんきて、イイススをしんぜり。
12 みゃうにち節筵まつりためきたりしおほくのたみは、イイススのイエルサリムにきたるをきて、
13 しゅえだり、でてかれむかへ、びてへり、オサンナしゅりてきたるイズライリのわうしゅくふくせらる。
14 イイススわかきうさぎうまて、これれり、しるされしがごとし、いはく、
15 シオンのむすめよ、おそるるなかれ、よ、なんぢわうわかきうさぎうまりてのぞむと。
16 かれもんはじめこれさとらざりき、しかれどもイイススのえいせられしのちことかれしてしるされ、かつこれかれおこなひしをおもおこせり。
17 さきにイイススとともりしたみは、かれがラザリをはかよりいだして、これよりふくくわつせしめしことしょうせり。
18 これりてたみかれむかへたり、けだしかれせきおこなひしをけり。
19 ファリセイあひかたりてへり、あになんぢはかところいつえきなきをざるか、よ、みなかれしたがへり。
20 節筵まつりに、れいはいするためのぼりたるものうちにエルリンじんあり。
21 かれはガリレヤのワィフサイダのひとなるフィリップにきて、これひてへり、きみよ、われイイススをんことをのぞむ。
22 フィリップきたりて、アンドレイにげ、アンドレイおよびフィリップはまたこれをイイススにぐ。
23 イイススかれこたへてへり、ひとえいせらるるときいたれり。
24 われまことまことなんぢぐ、むぎつぶちてなずば、ひとりそんす、なば、おほくのむすぶ。
25 おのれ生命いのちあいするものは、これうしなはん、おのれ生命いのちにくものは、永生えいせいためこれまもらん。
26 ひとわれつかへば、われしたがふべし、ところは、われつかふるものまた彼処かしこらん。ひとわれつかへば、ちちかれたっとばん。
27 いまたましひいためり、われなにをかはん、ちちよ、われときよりすくへ、しかれどもわれことときためきたれり。
28 ちちよ、なんぢえいせよ。ときてんよりこゑきたりて、ふ、われすでこれえいせり、かつまたこれえいせん。
29 かたはらちてきしたみへり、かみなりふるひしなり、ものへり、てん使かれかたりしなり。
30 イイススこたへてへり、こゑりしは、われためあらず、すなはちなんぢためなり。
31 いま審判しんぱんせらる、いまきみそとはれん。
32 よりげられんときは、しゅうきてわれかしめん。
33 かれこれひしは、そのなんもっせんとするをしめししなり。
34 たみかれこたへてへり、われ律法りっぱふに、ハリストスはそんすとへるをけり、なんぢなんひとげらるべしとふ、ひとたれぞ。
35 イイススかれへり、なほ少時しばらくひかりなんぢともり、ひかりあるあひだけ、くらやみなんぢおほはざらんためなり、くらやみものいづこくをらず。
36 なんぢひかりあるあひだひかりしんぜよ、ひかりらんためなり。イイススすでこれひ、かれはなれて、かくれたり。
37 かれおほくのきうちょうかれまへおこなひたれども、なほかれしんぜざりき、
38 げんしゃイサイヤのことばかなふをいたす、いはく、しゅよ、たれわれよりきしことしんじたる、しゅひぢたれにかあらはれたると。
39 かれしんずることあたはざりしは、けだしイサイヤのまたひしがごとく、
40 そのめしひにして、そのこころかたくなにせり、おそらくはにてこころにてさとり、てんじてかれいやさんと。
41 イサイヤのこれひしは、かれくわうえいかれしてかたりしときにあり。
42 しかるに有司つかさうちにもおほくのものかれしんぜり、ただファリセイゆゑりて、これあらはさざりき、くわいだうよりはれざらんためなり。
43 けだしひとくわうえいあいせしこと、かみくわうえいぎたり。
44 イイススびてへり、われしんずるものは、われしんずるにあらず、すなはちわれつかはししものしんずるなり。
45 われものは、われつかはししものるなり。
46 われひかりにしてきたれり、およわれしんずるものくらやみらざらんためなり。
47 ひとことばきてしんぜずば、われかれていざいせず、けだしきたりしは、ていざいせんためあらず、すなはちすくはんためなり。
48 われこばみて、ことばれざるものには、これていざいするものあり、すなはちかたりしことばなり、すゑおいかれていざいせん。
49 けだしわれおのれりてかたりしにあらず、すなはちわれつかはししちちは、かれわれふべきことかたるべきことめいぜり。
50 われそのめい永遠えいゑん生命いのちなるをる。ゆゑかたところは、ちちわれひしごとかたるなり。

13 1 逾越節筵パスハのまつりまへに、イイススすでおのれはなれて、ちちときいたりしをりて、おのれぞくするものあいして、をはりいたるまでこれあいせり。
2 ばんさんときあくすでにシモンイウダイスカリオトこころかれおもひれしに、
3 イイススは、ちちばんぶつそのさづけ、かつおのれかみよりでて、またかみくをりて、
4 ばんさんよりち、そのころもき、手巾てのごひりて、みづかおびにし、
5 ぎてみづばんりてはじめてもんあしあらひ、おびにしたる手巾てのごひもっこれのごへり。
6 シモン ペトルにきたれるに、かれいはく、しゅよ、なんぢあしあらふか。
7 イイススこれこたへてへり、おこなところは、なんぢいまらず、のちこれさとらん。
8 ペトルかれふ、なんぢながあしあらはざらん。イイススこたへてへり、われなんぢあらはずば、なんぢわれぶんなし。
9 シモン ペトルかれふ、しゅよ、ただあしのみならず、すなはちまたくびと。
10 イイススこれふ、すでせんはれたるものは、あしほかあらふをえうせず、けだしみないさぎよし、なんぢいさぎよし、しかれどもことごとしかるにはあらず。
11 けだしかれおのれらんとするものれり、ゆゑことごといさぎよきにはあらずとへり。
12 すでかれあしあらひて、おのれころもまたせきして、かれへり、なんぢおこなひしことるか。
13 なんぢわれびてし、しゅす、なんぢところし、けだしわれこれなり。
14 ゆゑわれしゅまたたるに、なんぢあしあらひしならば、なんぢたがひあしあらふべし。
15 けだしわれなんぢはんあたへたり、なんぢおこなひしごとく、なんぢおこなはんためなり。
16 われまことまことなんぢぐ、ぼくそのしゅよりおほいならず、使しゃこれつかはししものよりおほいならず。
17 なんぢこれりて、これおこなはば、さいはひなり。
18 われことごとなんぢしてふにあらず、われえらびたるものる。しかれどもせいしょところかなふをいたす、いはく、われあたぱんくらものは、われむかひてそのくびすげたりと。
19 いまらざるさきに、われあらかじなんぢふ、そのるにおよびて、なんぢわれなりとしんぜんためなり。
20 われまことまことなんぢぐ、つかはものくるものは、われくるなり、われくるものは、われつかはししものくるなり。
21 イイススこれひしのちこころいたみて、しょうしてへり、われまことまことなんぢぐ、なんぢうち一人ひとりわれらん。
22 もんあひて、そのたれしてふかとあやしめり。
23 もんひとり、イイススのあいせしものは、イイススのふところりてせきせり。
24 シモン ペトルかれかうべもっおもひしめして、そのところたれたるをはしめたり。
25 かれはイイススのむねきてふ、しゅよ、たれなるか。
26 イイススこたへていはく、ぱんかけひたしてあたへんとするものこれなり。すなはちぎれひたして、シモンのイウダ イスカリオトにあたへたり。
27 ぎれけしのちに、サタナかれうちれり。イイススかれふ、なんぢところことは、すみやかこれせ。
28 しかれどもせきせるものは、ひとりそのなにもっこれひしかさとらざりき。
29 けだしイウダがかねばこあづかれるにりて、あるものは、イイススかれに、われ節筵まつりもちゐるべきものへとひ、あるひは、まづしきものなにをかほどこさしむるとおもへり。
30 かれかけけて、ただちでたり、ときまさなり。
31 かれでしのち、イイススいはく、いまひとえいせられたり、かみまたかれうちえいせられたり。
32 かみかれうちえいせられしならば、かみまたかれおのれうちえいせん、かつすみやかかれえいせん。
33 せうよ、われなほしばらしばらくなんぢともにす、なんぢわれたづねん、しかうしてかつてイウデヤじんに、われところにはなんぢきたあたはずと、ひしごとく、いまなんぢにもまたふなり。
34 われあらたなるいましめなんぢあたふ、すなはちなんぢあひあいすべし、なんぢあいするがごとく、なんぢくのごとあひあいすべし。
35 なんぢあひあいせば、ひとみなここりて、なんぢもんたるをらん。
36 シモンペトルかれふ、しゅなんぢなににかく。イイススこれこたへてへり、われところには、なんぢいまわれしたがあたはず、しかれどものちわれしたがはん。
37 ペトルかれふ、しゅよ、われ胡為なんすれぞいまなんぢしたがあたはざる、われなんぢため生命いのちてん。
38 イイススこれこたへてへり、なんぢ生命いのちためてんか、われまことまことなんぢぐ、にはとりかざるさきに、なんぢ三次みたびわれまん。

14 1 なんぢこころわづらはるるなかれ、かみしんじ、またわれしんぜよ。
2 ちちいへ第宅すまひおほし。しからずば、われなんぢひしならん、われきて、なんぢためところそなへん。
3 きて、なんぢためところそなへば、またきたりて、なんぢけて、われかしめん、ところなんぢらんためなり。
4 何処いづこくをなんぢり、そのみちをもる。
5 フォマかれふ、しゅよ、われなんぢ何処いづこくをらず、いづくんそのみちるをん。
6 イイススこれふ、われみちなり、しんじつなり、生命いのちなり、ひとわれらずば、ちちきたるなし。
7 なんぢわれらば、ちちをもらん。いまよりなんぢかれり、かつかれたり。
8 フィリップかれふ、しゅよ、われちちしめせ、しからばわれる。
9 イイススこれふ、フィリップよ、われひさしくなんぢともにするに、なんぢいまわれらざるか。われものは、ちちしなり、如何いかんなんぢわれちちしめせとふ。
10 われちちり、ちちわれることをなんぢしんぜざるか。なんぢところことばは、おのれりてふにあらず、われちちは、かれわざおこなふなり。
11 なんぢちちり、ちちわれるとふを、われしんぜよ、しからずば、そのわざりてわれしんぜよ。
12 われまことまことなんぢぐ、われしんずるものは、おこなところことを、かれまたおこなはん、かつここよりおほいなるものおこなはん、けだしわれちちく。
13 なんぢおよりてもとめんものは、われこれおこなはん、ちちうちえいせられんためなり。
14 なんぢりてもとめんものは、われおこなはん。
15 なんぢわれあいせば、いましめまもれ。
16 われちちもとめん、かれべつ撫恤者なぐさむるものなんぢあたへて、なんぢともらしめん、
17 すなはちしんじつしん゜にして、かれくるあたはず、そのかれず、またかれらざるゆゑなり、なんぢかれる、けだしかれなんぢともり、かつなんぢうちらん。
18 われなんぢてて孤子みなしごとせず、われなんぢきたらん。
19 なほしばらくして、またわれず、しかれどもなんぢわれん、けだしわれく、なんぢまたきん、
20 そのなんぢわれちちり、なんぢわれり、われなんぢるをらん。
21 いましめたもちて、これまもものは、すなはちわれあいするものなり、われあいするものは、ちちあいせられん、われかれあいし、かつおのれかれあらははさん。
22 イウダ、イスカリオトならざるものかれふ、しゅよ、胡為なんすれぞなんぢおのれわれあらはさんとほっして、にはしかせざる。
23 イイススこれこたへてへり、ひとわれあいせば、ことばまもらん、ちちかれあいせん、かつわれかれきたりて、かれ住居すまひさん。
24 われあいせざるものは、ことばまもらず、なんぢところことばは、ことばあらず、すなはちわれつかはししちちことばなり。
25 われなんぢともりて、これなんぢへり。
26 撫恤者なぐさむるものすなはちせいしん゜、ちちわれりてつかはさんとするものは、かれおよそことなんぢをしへ、かつなんぢひしことを、みななんぢねんせしめん。
27 われへいあんなんぢのこす、へいあんなんぢあたふ、なんぢあたふるは、あたふるがごときにあらず、なんぢこころみだるるなかれ、またおそるるなかれ。
28 われきて、またなんぢきたらんと、ひしことは、なんぢこれけり。なんぢわれあいせば、われちちくとひしにりてよろこばん、けだしちちわれよりおほいなり。
29 われいまこといまらざるさきに、なんぢへり、そのらんときに、なんぢしんぜんためなり。
30 われすでなんぢかたらんことおほからず、けだしきみきたる、かれわれうちたもところなし。
31 しかれどもちちあいし、ちちわれめいぜしごとおこなふをらんために、ちて、ここよりかん。

15 1 われまことだうちち園師にはづくりなり。
2 およわれりてむすばざるえだは、かれこれり、およむすものは、これきよむ、そのますますしげむすばんためなり。
3 なんぢすでなんぢかたりしことばりてきよめられたり。
4 なんぢわれれ、われなんぢらん。えだだうらずば、みづかむすあたはず、なんぢわれらずば、またくのごとし。
5 われだうなんぢえだなり、われり、われかれところものは、ものおほくのむすぶ、けだしなんぢわれくしては、なにごとをもおこなあたはず。
6 ひとわれらずば、えだごとそとてられてる、くのごとえだあつめて、とうず、すなはちく。
7 なんぢわれり、ことばなんぢらば、およのぞところもとめよ、しからばなんぢらん。
8 なんぢおほくのむすばば、ちちここりてえいせられん、なんぢもんらん。
9 ちちわれあいするがごとく、われなんぢあいす、なんぢあいれ。
10 なんぢいましめまもらば、あいらん、われちちいましめまもりて、そのあいるがごとし。
11 これなんぢかたりしは、よろこびなんぢり、なんぢよろこびまったからんためなり。
12 なんぢあいするがごとく、なんぢあひあいすべし、われいましめなり。
13 ひとそのともため生命いのちつるは、あいこれよりおほいなるはなし。
14 なんぢなんぢいましむることおこなはば、すなはちともたり。
15 われすでなんぢぼくはず、けだしぼくそのしゅおこなところらず、すなはちなんぢともへり、およちちよりきしところなんぢげしにる。
16 なんぢわれえらびしにあらず、われなんぢえらび、なんぢてたり、なんぢきて、むすび、かつなんぢそんせんためなんぢおよりてちちもとむるところは、かれなんぢあたへんためなり。
17 われこれなんぢいましむ、なんぢあひあいすべし。
18 なんぢにくまば、なんぢさきだちてわれにくめりとれ。
19 なんぢぞくせば、おのれぞくするものあいせん、しかれどもなんぢぞくせず、すなはちわれなんぢよりえらべり、ここりてなんぢにくむ。
20 かつなんぢに、ぼくそのしゅよりおほいならずと、ひしことばおもへ。ひとわれ窘逐きんちくせば、なんぢをも窘逐きんちくせん。ことばまもらば、なんぢことばをもまもらん。
21 しかれどもここみなわれりてなんぢおこなはん、われつかはししものらざるゆゑなり。
22 われきたりて、かれはざりしならば、かれつみなからん、しかれどもいまそのつみするをず。
23 われにくものちちをもにくむ。
24 われかれうちに、ものいまさざりしことおこなはざりしならば、かれつみなからん、しかれどもいまかれわれおよちちすでかつにくめり。
25 くのごとかれ律法りっぱふに、ゆゑなくしてわれにくめりと、しるせることばかなへり。
26 ちちよりなんぢつかはさんとする撫恤者なぐさむるものしんじつしん゜、ちちよりづるものきたらんときかれわれことしょうせん。
27 なんぢまたしょうせん、はじめよりわれともるにりてなり。

16 1 これなんぢかたりしは、なんぢつまづかざらんためなり。
2 ひとなんぢくわいだうよりはん、かつおよなんぢころものは、これもっかみほうすとおもときいたらん。
3 これことおこなはんとするは、ちちわれとをらざるにりてなり。
4 しかれどもこれなんぢかたりしは、なんぢが、ときいたるにおよびて、これなんぢひしをおもおこさんためなり、はじめよりこれなんぢはざりしは、なんぢともりしゆゑなり。
5 いまわれつかはししものく、しかうしてなんぢうちわれに、いづくくと、ものなし。
6 ただこれなんぢかたりしにりて、うれひなんぢこころてり。
7 しかれどもわれまことなんぢぐ、くはなんぢためえきあり、けだしわれかずば、撫恤者なぐさむるものなんぢきたらざらん、われかば、かれなんぢつかはさん。
8 かれきたりて、つみおいて、おいて、審判しんぱんおいて、めん。
9 つみおいては、そのわれしんぜざるにりてなり、
10 おいては、われちちき、なんぢまたわれざらんとするにりてなり、
11 審判しんぱんおいては、きみ審判しんぱんせられしにりてなり。
12 われなほおほなんぢふべきことあれども、なんぢいまるるあたはず。
13 しかれどもかれすなはちしんじつかみきたらんときなんぢおよそしんじつみちびかん、けだしかれおのれりてはんとするにあらず、すなはちかんとすることはん、かつしゃうらいことなんぢしめさん。
14 かれわれえいせん、けだしわれぞくするものよりりて、なんぢしめさん。
15 およちちたもところものわれぞくす、ゆゑわれかれわれぞくするものよりりて、なんぢしめさんとへり。
16 しばらくしてなんぢわれざらん、またしばらくしてわれん、けだしわれちちく。
17 ここおいそのもんあるものあひかたりてへり、かれわれに、しばらくしてわれざらん、またしばらくしてわれん、かつわれちちくとふは、なんぞや。
18 ゆゑへり、かれしばらくふは、なにごとぞや、われそのところらず。
19 イイススはそのおのれはんとほっするをりて、かれへり、しばらくしてわれざらん、またしばらくしてわれんと、ひしをなんぢあひたづぬるか。
20 われまことまことなんぢぐ、なんぢかなしまん、よろこばん、なんぢうれへん、しかれどもなんぢうれひへんじてよろこびとならん。
21 をんなむにおよびて、うれひいだく、そのときいたればなり、しかれどもみしのちは、よろこびりてまたくるしみおもはず、ひとうまれたればなり。
22 くのごとなんぢいまうれひいだく、しかれどもわれまたなんぢん、しかうしてなんぢこころよろこばん、かつそのよろこびなんぢよりうばものなし。
23 そのおいなんぢわれところなからん、われまことまことなんぢぐ、およりてちちもとむるところは、かれなんぢあたへん。
24 いまいたるまでなんぢりてもとむるところなかりき、もとめよ、しからばん、なんぢよろこびまったからんためなり。
25 われたとへもっこれことなんぢかたれり、しかれどもまたたとへもっなんぢかたらず、すなはちあきらかちちことなんぢしめときいたらん。
26 そのおいなんぢりてもとめん、しかうしてわれなんぢためちちねがはんとはず、
27 けだしちちみづかなんぢあいす、なんぢわれあいし、かつかみよりでしことをしんぜしにりてなり。
28 われちちよりでて、きたれり、またはなれて、ちちく。
29 そのもんかれふ、よ、いまなんぢあきらかかたりて、ひとつたとへはず。
30 いまわれは、なんぢらざるところなく、かつひとなんぢふをたざるをる、これりてわれなんぢかみよりでたるをしんず。
31 イイススかれこたへてへり、いましんずるか、
32 よ、ときいたる、いますでいたれり、なんぢおのおのそのところさんじて、われひとりのこさん、しかれどもわれひとりあらず、けだしちちわれともるなり。
33 これなんぢかたりしは、なんぢわれりてへいあんたもたんためなり。りてなんぢくわんなんけん、しかれどもいさめよ、われてり。

17 1 イイススこれをはりて、そのてんげてへり、ちちよ、ときいたれり、なんぢえいせよ、なんぢなんぢえいせんためなり、
2 けだしなんぢかれおよそにくたいうへけんあたへたり、かれおよなんぢかれあたへしもの永遠えいゑん生命いのちあたへんためなり。
3 永遠えいゑん生命いのちとは、すなはちなんぢどくいつまことかみおよなんぢつかはししイイスス ハリストスをることこれなり。
4 われすでなんぢえいし、なんぢわれあたへておこなはしむることせり。
5 いまなんぢちちよ、われをしてなんぢりてえいけしめよ、すなはちさうせいさきなんぢりてたもちたるえいなり。
6 なんぢうちよりわれあたへし人々ひとびとに、われなんぢあらはせり、かれなんぢぞくし、なんぢかれわれあたへたり、かれなんぢことばまもれり。
7 いまかれおよなんぢわれあたへしものみななんぢよりするをれり。
8 けだしわれなんぢわれあたへしことばかれあたへたり、かれこれけ、かつなんぢよりでしをまことり、またなんぢわれつかはししをしんぜり。
9 われかれためいのる、ためいのらず、すなはちなんぢわれあたへしものためなり、けだしかれなんぢぞくす。
10 およわれぞくするものなんぢぞくし、なんぢぞくするものわれぞくす。われかれうちえいせられたり。
11 われこれよりらず、かれり、われなんぢく、せいなるちちよ、なんぢわれあたへしものは、なんぢりてこれまもりて、かれわれごといつらしめよ。
12 われかれともりしときなんぢりてかれまもれり、なんぢわれあたへしものは、われこれまもり、そのうちひとりほろびず、ただ沈淪ちんりんほろびたり、せいしょかなふをいたす。
13 いまわれなんぢく、われりてこれふ、かれおのれうちわれぜんよろこびたもたんためなり。
14 われなんぢことばかれあたへたり、しかうしてかれにくめり、けだしかれぞくせず、われぞくせざるがごとし。
15 いのるは、なんぢかれよりらんためあらず、すなはちかれあくよりまもらんためなり。
16 かれぞくせず、われぞくせざるがごとし。
17 なんぢしんじつもっかれせいにせよ、なんぢことばしんじつなり。
18 なんぢわれつかはししごとく、われかれつかはせり。
19 われかれためおのれせいにす、かれしんじつもっせいにせられんためなり。
20 われただかれためにのみいのるにあらず、すなはちまたかれことばりてわれしんずるものためなり、
21 ねがはくはみないつらん、ちちよ、なんぢわれり、われなんぢるがごとく、ねがはくはかれわれりていつらん、なんぢわれつかはししをしんぜんためなり、
22 またなんぢわれあたへしえいを、われかれあたへたり、われいつなるがごとく、かれいつらんためなり。
23 われかれり、なんぢわれり、かれをしていつせいぜんせしめんためかつなんぢわれつかはまたわれあいするごとく、かれあいすることらんためなり。
24 ちちよ、われなんぢわれあたへしものの、ところわれともらんことをのぞむ、かれわれえいためなり、すなはちなんぢわれあたへしえいなり、けだしなんぢさうせいさきよりわれあいせり。
25 なるちちよ、なんぢらず、しかれどもわれなんぢれり、かれなんぢわれつかはししをれり、
26 われなんぢかれしめせり、またこれしめさん、なんぢわれあいするあいかれり、われかれらんためなり。

18 1 イイススこれひてのちそのもんともにケドロンかはそとでたり、彼処かしこゑんあり、かれおよかれもんそのうちれり。
2 かれるイウダもところれり、けだしイイススしばしばそのもんとも彼処かしこあつまりたり。
3 ゆゑにイウダは兵卒へいそついったいを、およさいしょちゃうとファリセイより下吏したやくけて、たいまつともしびへいとをもって、ところきたれり。
4 イイススはおよおのれおよばんとすることをりて、でてかれへり、なんぢたれたづぬるか。
5 かれこたへてへり、イイスス ナゾレイなり。イイススかれふ、われこれなり。かれるイウダもかれともてり。
6 イイススがわれこれなりとひしときかれうしろ退しりぞきて、たふれたり。
7 またかれへり、なんぢたれたづぬるか。かれへり、イイスス ナゾレイなり。
8 イイススこたへてへり、われなんぢわれこれなりとへり、ゆゑわれたづぬるならばともがらゆるしてらしめよ、
9 かれひしことばかなふをいたす、いはく、なんぢわれあたへしものうちわれ一人ひとりをもほろぼさざりきと。
10 ときにシモン ペトルつるぎありて、これき、さいちゃうぼくちて、そのみぎみみげり。ぼくはマルホなり。
11 イイスス ペトルにへり、なんぢつるぎさやおさめよ、ちちわれあたへしさかづきは、われあにこれまざらんや。
12 ここおい兵卒へいそつせんちゃうとイウデヤの下吏したやくとイイススをとらへて、これしばり、
13 これをアンナにいたれり、けだしかれとしさいちゃうたるカイアファの岳父しうとなり。
14 カイアファは、すなはちイウデヤじんりて、一人いちにんたみためするはえきありと、ひしひとなり。
15 シモン ペトルおよ一人ひとりもんイイススにしたがへり、もんさいちゃうところものにして、イイススとともさいちゃうちゅうていり、
16 ペトルはもんそとてり。のちさいちゃうところもんでて、もんまもむすめひて、ペトルをうちれたり。
17 ここおいもんまもしもめペトルにふ、なんぢひともんひとりあらずや。かれいはく、しからず。
18 ときしょぼくおよ下吏したやく寒きにりてき、かれちて、あたたまり、ペトルもまたかれともちてあたたまれり。
19 さいちゃうはイイススにそのもんおよそのをしへことへり。
20 イイススかれこたへてへり、われあきらかかたれり、われつねくわいだうおよ殿でんすなはちイウデヤじんつねあつまるところおいて、をしへべて、ひそかかたりしことなし。
21 なんわれふ、きしものかれなにかたりしをへ、よ、ともがらひしことる。
22 かれこれひしときかたはらてる下吏したやく一人ひとりイイススのほほちてへり、なんぢさいちゃうこたふるか。
23 イイススかれこたへてへり、ひしことしくば、そのしきことしょうせよ、くばなんわれつ。
24 アンナはかれしばりたるままさいちゃうカイアファにおくれり。
25 ときにシモン ペトルちてあたたまれり。あるひかれへり、なんぢそのもんひとつあらずや。かれみてへり、しからず。
26 さいちゃうぼく一人ひとり、ペトルがみみぎたるもの親戚しんせきいはく、われなんぢかれともそのるをしにあらずや。
27 ペトルまたみたり、たちまちにはとりけり。
28 かれイイススをきて、カイアファよりこうかいいたれり。ときすで平旦よあけなり、かれこうかいらざりき、けがされざらんためすなはち逾越節筵パスハしょくするをためなり。
29 ピラトでてかれへり、なんぢなにごともっひとうったふるか。
30 こたへてへり、かれあくおこなものあらずば、われかれなんぢわたさざりしならん。
31 ピラトかれへり、なんぢかれりて、なんぢ律法りっぱふしたがひて、かれ審判しんぱんせよ。イウデヤじんこれへり、われにはひとところするけんなし、
32 れイイススが、如何いかなるもっなんとするをして、ひしことばかなふをいたす。
33 そのときピラトまたこうかいり、イイススをして、かれへり、なんぢはイウデヤじんわうなるか。
34 イイススかれこたへてへり、なんぢおのれりてこれふか、そもそもものわれことなんぢひしか。
35 ピラトこたへてへり、われあにイウデヤじんならんや、なんぢたみさいしょちゃうとはなんぢわれわたせり、なんぢなにししか。
36 イイススこたへてへり、くにぞくせず、くにぞくせば、しょぼくたたかひひて、がイウデヤじんわたさるるをゆるれしめしならん、しかれどもいまくにここぞくせざるなり。
37 ピラトかれへり、ピラトかれへり、しからばなんぢわうなるか。イイススこたへてへり、なんぢふ、われわうなり。われここためうまれ、ここためきたれり、すなはちしんじつことしょうせんためなり、およしんじつぞくするものわれこゑく。
38 ピラトかれふ、しんじつとはなんぞや。これひてのちまたでてイウデヤじんふ、われかれいつつみあるをず。
39 しかるになんぢには逾越節パスハおいなんぢ一人ひとりゆるれいあり、ゆゑなんぢにイウデヤじんわうゆるさんことをほっするか。
40 しゅうじんまたさけびてへり、ひとあらず、すなはちワラウワを。ワラウワは盗賊ぬすびとなり。

19 1 そのときピラト イイススをりて、むちうてり。
2 兵卒へいそついばらかんむりみて、そのかうべかうむらせ、むらさきうはぎかれせて、
3 へり、イウデヤじんわうよろこべよ、かつそのほほてり。
4 ピラトまたそとでて、かれふ、よ、われかれきて、なんぢまへいだす、なんぢが、われかれいつつみあるをざることを、らんためなり。
5 イイススいばらかんむりかうむり、むらさきうはぎて、そとでたり。ピラトかれふ、よ、ひとなり。
6 さいしょちゃう下吏したやくかれさけびてへり、じふていせよ、じふていせよ。ピラトかれふ、なんぢかれりて、じふていせよ、けだしわれかれつみあるをず。
7 イウデヤじんこたへてへり、われ律法りっぱふあり、律法りっぱふに据れば、かれすべし、けだしおのれかみせり。
8 ピラトことばきて、ますますおそれたり。
9 またこうかいりて、イイススにふ、なんぢいづれよりする。しかれどもイイススかれこたへさざりき。
10 ピラトかれふ、われはざるか、なんぢあにわれなんぢじふていするけんあり、またなんぢゆるけんあるをらざるか。
11 イイススこたへてへり、うへよりなんぢあたへられしにあらざれば、なんぢわれたいしていつけんあるなし、ゆゑわれなんぢわたししものつみさらおほいなり。
12 これよりピラトかれゆるさんとはかれり。しかれどもイウデヤじんさけびてへり、なんぢひとゆるさば、ケサリのともあらず。およおのれわうものは、ケサリにそむものなり。
13 ピラトことばきて、イイススをそとだし、審判しんぱんに、リフォストラトン、エウレイのことばにガウワファとづくるところせり。
14 その逾越節パスハそなへにして、ときおよそろくなり。ピラト イウデヤじんふ、よ、なんぢわうなり。
15 しかれどもかれさけびてへり、これれ、これれ、じふていせよ。ピラトかれふ、なんぢわうていせんか。さいしょちゃうこたへてへり、われにはケサリのほかわうなし。
16 そのときピラトかれじふていせんためわたせり。かれイイススをりて、けり。
17 かれおのれじふひ、でて、髑髏されかうべところ、エウレイのことばにゴルゴファとづくるところいたれり。
18 彼処かしこりてかれじふていせり、また二人ふたりかれともていせり、ひとりみぎひとりひだり、イイススなかり。
19 ピラトふだしるして、じふうへけり、しるしていはく、イイスス ナゾレイ、イウデヤじんわうと。
20 イウデヤじんおほくのものふだめり、けだしイイススのていせられしところまちちかかりき、そのふだエウレイ、グレチヤ、ロマの文をもっしょされたり。
21 イウデヤじんさいしょちゃうはピラトにへり、イウデヤじんわうしるなかれ、すなはちかれみづから、われはイウデヤじんわうなりとへり、としるせ。
22 ピラトこたへてへり、しるししことはしるせり。
23 兵卒へいそつはイイススをていせしのちその外衣うはぎり、これぶんして、おのおのいちぶんたり、また裏衣したぎれり、裏衣したぎぬひめなく、うへよりまったりたるものなり。
24 ゆゑかれあひかたりてへり、これかずして、これためくじすべし、たれこれるをん、せいしょしるして、とも外衣うはぎわかち、裏衣したぎくじせりと、ふにかなふをいたす、兵卒へいそつおこなへり。
25 イイススのははと、ははまいクレヲパのつまマリヤと、マリヤ マグダリナと、そのじふかたはらてり。
26 イイススはそのははおよあいするところもんここてるをて、ははふ、をんなよ、よ、なんぢなり。
27 ぎてもんふ、よ、なんぢははなり。そのときよりもんかれおのれいへれり。
28 そののちイイスス一切いっさいことすでりたるをりて、せいしょかなひてふ、われかわく。
29 彼処かしこちたるうつはけるあり、兵卒へいそつかいじゅうひたし、牛膝草イッソプつかねて、かれくちおくれり。
30 イイススけしのちいはく、れり。すなはちかうべしてしん゜をわたせり。
31 その備節そなへにして、かれ安息日スボタおほいなるなるにりて、イウデヤじん安息日スボタしかばねじふとどめざらんため、ピラトに、かれはぎりて、しかばねおろさんことをへり。
32 ゆゑ兵卒へいそつきたりてかれともじふていせられしだいいちものはぎり、だいものにもまたしかせり。
33 イイススにきたりて、そのすでしたるをたれば、かれはぎらざりき、
34 しかれども一人ひとり兵卒へいそつほこもって、そのわきせり、たちまちみづでたり。
35 ものしょうせり、そのしょうまことなり、かれところまことなるをる、なんぢをしてしんぜしめんためなり。
36 けだしくのことりしは、せいしょかなふをいたす、いはく、そのほねられざらんと。
37 せいしょへんまたふ、かれそのししものんと。
38 そののちアリマフェヤのひとイオシフ、イイススのもんにして、ただイウデヤじんおそるるにりて、みづかかくしたるものは、ピラトにイイススのしかばねるをゆるさんことをへり、ピラトこれゆるしたれば、かれきたりてイイススのしかばねれり。
39 またニコディム、さきかんイイススにきたりしものは、没薬もつやくくわいとをあはせたるものおよそひゃくきんたづさきたれり。
40 かれイイススのしかばねり、ぬのもって、かうれうともこれつつめり、イウデヤじんはうむりれいごとし。
41 かれじふていせられしところそのあり、そのうちいまかつひとはうむられざるあらたなるはかあり。
42 そのはイウデヤじん備節そなへなるにりて、イイススを彼処かしこきたり。はかちかかりしゆゑなり。

20 1 七日なぬかはじめあさなほくらとき、マリヤ マグダリナはかきたりて、いしはかよりうつされたるをる。
2 ゆゑはしりて、シモン ペトルおよびイイススのあいせしもんきたりて、かれふ、ひとしゅはかよりれり、われその何処いづこかれきしをらず。
3 ペトルおよもんでて、はかけり。
4 二人ふたりともはしりしが、もんはペトルよりはしりて、さきはかきたれり。
5 して、ぬのけるをたれども、らざりき。
6 シモン ペトルかれぎてきたり、はかりて、ぬのけるを
7 またそのかうべつつみしきれの、ぬのともあらず、すなはちきて、べつところけるをたり。
8 そのときさきはかきたりしもんりてしかうしてしんぜり。
9 けだしかれいまそのよりふくくわつすべきことせいしょせたるをらざりき。
10 ここおいふたりもんまたおのれところかへれり。
11 マリヤははかそとちてけり。ときはかして、
12 ふたりてん使が、はくにしてイイススのしかばねかれしところに、ひとりかうべひとりあしせるをる。
13 かれこれふ、をんなよ、なんける。かれいはく、ひとしゅれり、われその何処いづこかれきしをらず。
14 これひて、かへりみて、イイススのてるをる、しかれどもそのイイススなるをらざりき。
15 イイススかれふ、をんなよ、なんける、たれたづぬるか。をんなゑんていなりとおもひて、これふ、きみよ、なんぢかれうつししならば、何処いづこきしをわれげよ、われかれらん。
16 イイススこれふ、マリヤよ、をんなかへりみて、かれふ、ラウワゥニやくすれば夫子ラウワィなり。
17 イイススこれふ、われさはなかれ、けだしわれいまちちのぼらざりき、すなはちきて、きゃうだいげてへ、われちちおよなんぢちちかみおよなんぢかみのぼると。
18 マリヤマグダリナきて、もんおのれしゅしこと、およそのかれこれひしことをげたり。
19 すなはち七日なぬかはじめすでれて、もんあつまれるところもん、イウデヤじんおそるるにりてぢたるに、イイススきたりて、うちちて、かれふ、なんぢへいあん
20 これひて、かれおのれあしおよわきしめせり。もんしゅよろこべり。
21 イイススまたかれへり、なんぢへいあんちちわれつかはししごとく、われまたなんぢつかはす。
22 これひて、いききて、かれふ、せいしん゜をけよ。
23 なんぢひとそのつみゆるさば、すなはちゆるさる、ひとそのつみとどめば、すなはちとどめらる。
24 イイススのきたりしときじふひとりなるフォマ、しょうしてディディムとものかれともらざりき。
25 もんかれへり、われしゅたり。しかれどもかれこれへり、われそのくぎあとず、ゆびくぎあとれず、そのわきれずば、しんぜざらん。
26 八日やうかえて、もんまたうちにあり、フォマもかれともにせり。もんぢたるに、イイススきたりて、かれうちちてへり、なんぢへいあん
27 ぎてフォマにふ、なんぢゆびここべて、よ、なんぢべて、わきれよ、しんぜざるなかれ、すなはちしんぜよ。
28 フォマこたへてかれへり、しゅよ、かみよ。
29 イイススかれふ、なんぢわれしにりてしんぜり、ずしてしんずるものさいはひなり。
30 イイススはそのもんまへおいて、またおほくのせきしょせざるものおこなへり。
31 これせたるは、なんぢがイイススはかみ、ハリストスなりとしんじ、かつしんじて、そのりて生命いのちためなり。

21 1 そののち、イイススまたそのもんにティワェリアダの海浜かいひんあらはれたり。そのあらはれたることごとし。
2 シモン ペトル、フォマ、しょうしてディディムともの、ガリレヤのカナのナファナイル、ゼワェデイのおよにんもんともり。
3 シモン ペトルかれふ、われきてぎょせん。かれふ、われなんぢともかん。でて、ただちふねのぼりしが、ところなかりき。
4 すでけて、イイススきしてり、しかるにもんそのイイススたるをらざりき。
5 イイススかれふ、せうよ、なんぢくらふべきものあるか。かれこたへてへり、し。
6 かれこれへり、あみふねみぎほどこせ、しからばん。かれほどこししに、これぐることあたはざりき、うをおほゆゑなり。
7 ときにイイススのあいせしところもんペトルにふ、しゅなり。シモン ペトルしゅなりときて、はだかなりしにりて、ころもつかねて、うみとうぜり。
8 もんふねり、うをてるあみきていたれり、けだしはなるることとほからず、およそひゃくしゃくなり。
9 のぼりしときともえたるそのうへきたるうをおよぱんあるをる。
10 イイススかれふ、いまなんぢたるうをすうたづさきたれ。
11 シモン ペトルきて、あみげたり、うちおほいなるうをいっぴゃくじふさんてり、おほしといへどもあみけざりき。
12 イイススかれふ、きたりてしょくせよ。もんひとりなんぢたれたると、ふことをあへてせざりき、そのしゅたるをればなり。
13 イイススすすみて、ぱんりて、かれあたふ、うをまたしかり。
14 イイススがよりふくくわつしてのちそのもんあらはれしこと、そのさんなり。
15 かれしょくせしとき、イイスス シモン ペトルにふ、イオナのシモンよ、なんぢわれあいすることかれぎたるか。かれふ、しゅよ、しかり、なんぢなんぢあいするをる。イイススかれふ、こひつじぼくせよ。
16 まただいかれふ、イオナのシモンよ、なんぢわれあいするか。ペトルふ、しゅよ、しかり、なんぢなんぢあいするをる。イイススかれふ、ひつじぼくせよ。
17 だいさんかれふ、イオナのシモンよ、なんぢわれあいするか。ペトルだいさんに、なんぢわれあいするかと、ひしにりて、うれひて、かれへり、しゅよ、なんぢらざるところなし、なんぢなんぢあいするをる。イイススかれふ、ひつじぼくせよ。
18 われまことまことなんぢぐ、なんぢわかときおいて、みづかおびつかねて、ほっするところけり、ゆるにおよびて、なんぢべん、にんなんぢつかねて、なんぢほっせざるところかん。
19 これひしは、ペトルが若何いかなるもって、かみえいせんとするをしめせるなり。をはりて、またかれふ、われしたがへ。
20 ペトルかへりみて、イイススのあいせしところもんのちしたがふをる、すなはちばんさんとき、イイススのむねりて、しゅよ、なんぢものたれぞと、ひしものなり。
21 ペトルかれて、イイススにふ、しゅよ、ひと如何いかん
22 イイススかれふ、われかれそんして、きたるをつことをほっせば、なんぢなんあづからん、なんぢわれしたがへ。
23 ここおいことばきゃうだいあひださんじて、もんせざらんとへり。しかれどもイイススはかれに、せざらんとひしにあらず、すなはちわれかれそんして、きたるをつことをほっせば、なんぢなんあづからんと、ひしなり。
24 これことしょうし、かつこれしょししものは、すなはちもんなり、われかれしょうまことなるをる。
25 イイススのおこなひしことまたおほり、いちいちこれしるさば、われおもふ、そのしょするにへざらん、アミン