マトフェイに因る聖福音

 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28



1 1 ダワィドの、アウラアムの、イイスス ハリストスのぞく
2 アウラアムはイサアクをみ、イサアクはイアコフをみ、イアコフはイウダおよその兄弟きゃうだいみ、
3 イウダはファマリにりてファレスおよびザラをみ、ファレスはエスロムをみ、エスロムはアラムをみ、
4 アラムはアミナダフをみ、アミナダフはナアッソンをみ、ナアッソンはサルモンをみ、
5 サルモンはラハフにりてワォヲズをみ、ワォヲズはルフィにりてオワィドをみ、オワィドはイエッセイをみ、
6 イエッセイはダワィドわうみ、ダワィドわうはウリヤのつまりてソロモンをみ、
7 ソロモンはロワォアムをみ、ロワォアムはアワィヤをみ、アワィヤはアサをみ、
8 アサはイヲサファトをみ、イヲサファトはイヲラムをみ、イヲラムはオジヤをみ、
9 オジヤはイヲアファムをみ、イヲアファムはアハズをみ、アハズはエゼキヤをみ、
10 エゼキヤはマナッシヤをみ、マナッシヤはアモンをみ、アモンはイヲシヤをみ、
11 イヲシヤはイヲアキムをみ、イヲアキムは、ワワィロンにうつさるるさき、イエホニヤおよそのきゃうだいみ、
12 ワワィロンにうつされしのち、イエホニヤはサラフィイリをみ、サラフィイリはゾロワワェリをみ、
13 ゾロワワェリはアワィウドをみ、アワィウドはエリアキムをみ、エリアキムはアゾルをみ、
14 アゾルはサドクをみ、サドクはアヒムをみ、アヒムはエリウドをみ、
15 エリウドはエレアザルをみ、エレアザルはマトファンをみ、マトファンはイアコフをみ、
16 イアコフはイオシフをめり、すなはちマリヤのおっとなり、マリヤよりハリストスととなふるイイススはうまれたり。
17 くのごとること、アウラアムよりダワィドにいたるまでじふだい、ダワィドよりワワィロンにうつさるるにいたるまでまたじふだい、ワワィロンにうつされしよりハリストスにいたるまでまたじふだいなり。
18 イイスス ハリストスのうまるることごとし、そのははマリヤ イオシフにへいせられて、いまこんせざるさきに、せいしん゜にりてはらめることあらはれたり。
19 そのおっとイオシフはじんにして、これあらはにせんことをほっせず、ひそかかれはなさんことをのぞめり。
20 しかれどもことおもへるときよ、しゅ使つかひゆめかれあらはれてへり、ダワィドのイオシフよ、なんぢつまマリヤをるることをおそるるなかれ、けだしそのうちはらまれしものせいしん゜にるなり、
21 かれまん、なんぢそのをイイススとづけん、かれそのたみそのつみよりすくはんとすればなり。
22 およことりしは、しゅげんしゃもっひしところかなふをいたす、いはく、
23 よ、どうぢょはらみてまん、そのはエムマヌイルととなへられん、やくすればかみわれともにするなり。
24 イオシフねむりよりきて、しゅ使つかひかれめいぜしごとおこなひ、そのつまれたり。
25 ただいましつおなじくせざるに、そのちょうむにおよべり、すなはちそのをイイススとづけたり。

2 1 イイススは、イロドわうとき、イウデヤのワィフレエムにうまれしに、よ、博士はかせにんひがしよりイエルサリムにきたりていはく、
2 うまれたるイウデヤじんわう何処いづこるか、けだしわれそのほしひがしたれば、かれはいせんためきたれり。
3 イロドわうこれきてこころさわげり、イエルサリムこぞりてまたしかり。
4 すなはちおよそさいちゃうみんかんがくとをあつめて、かれへり、ハリストスは何処いづこうまるべきか。
5 かれへり、イウデヤのワィフレエムにおいてす、けだしげんしゃりてしるされたり、
6 いはく、イウダのワィフレエムよ、なんぢはイウダのしょぐんうちおいいささかちひさしとせず、けだしなんぢよりたみイズライリをぼくせんとするきみでんと。
7 ここおいてイロドひそか博士はかせし、つまびらかほしあらはれしときひ、
8 かれをワィフレエムにつかはしてへり、きて、つぶさ嬰児をさなごことたづね、これはば、われげよ、われきてかれはいせんためなり。
9 かれわうきてけり、よ、かつひがしたるほしかれさきだちてき、つひ嬰児をさなごところいたりて、そのうへとどまれり。
10 かれほしよろこびへざりき。
11 すなはちいへりて、嬰児をさなごそのははマリヤとともるをふくしてかれはいし、そのたからばこひらきて、これ礼物れいもつけんじたり、すなはち黄金わうごん乳香にうかう没薬もつやくなり。
12 すでにしてゆめうちに、イロドにかへからずとの黙示つげて、みちよりそのほんかへれり。
13 かれかへりしのちよ、しゅ使つかひゆめにイオシフに、あらはれていはく、きて、嬰児をさなごそのははとをたづさへて、エギペトにはしり、彼処かしこりて、なんぢぐるをて、けだしイロドは嬰児をさなごもとめて、これころさんとはかる。
14 かれきて、かん嬰児をさなごそのははとをたづさへて、エギペトにき、
15 彼処かしこりて、イロドのするにいたれり。
しゅげんしゃもっひしところかなふをいたす、いはく、われしてエギペトよりいだせりと。
16 当時そのときイロドはおのれ博士はかせあざむかれたるをて、おほいいかり、ひとつかはしてかつつまびらか博士はかせひしときはかり、ワィフレエムおよそのよもさかひうちなるさい以下いか嬰児をさなごことごところせり。
17 ここおいげんしゃイエレミヤのひしことかなへり、いはく、
18 ラマにかなしはなはだしくさけこゑきこゆ、ラヒリはそのためきて、なぐさむるをほっせず、きがゆゑなりと。
19 イロドのせしのちよ、しゅ使つかひエギペトにおいゆめにイオシフにあらはれて
20 いはく、きて、嬰児をさなごそのははとをたづさへて、イズライリのけ、けだし嬰児をさなご生命いのちもとむるものせり。
21 かれきて、嬰児をさなごそのははとをたづさへてイズライリのきたれり。
22 ただアルヘライがそのちちイロドにぎて、イウデヤにわうたりときて、彼処かしこくことをおそれ、すなはちゆめうち黙示つげて、ガリレヤのさかひき、
23 ナザレトとづくるまちきたりて、ここりたり、しょげんしゃもって、かれはナゾレイととなへられんと、はれしことかなふをいたす。

3 1 じゅせんイオアンきたり、イウデヤのおいをしへべて
2 いはく、くわいかいせよ、けだしてんこくちかづけり。
3 ひとは、すなはちげんしゃイサイヤのひしものなり、いはく、ものこゑありていはふ、しゅみちそなへ、そのこみちなほくせよと。
4 イオアンは駱駝らくだころもこしかはおびつかね、蝗虫いなごみつとをそのしょくとせり。
5 当時そのときイエルサリムと、ぜんイウデヤと、イオルダンのはうでて、かれき、
6 おのれつみみとめて、イオルダンにおいかれより洗礼せんれいけたり。
7 イオアンはファリセイおよびサッドゥケイおほそのせんけんためきたるをて、これへり、まむしるゐよ、たれなんぢしゃうらいいかりくることをしめしたる、
8 しからばくわいかいかなむすべ、
9 みづかおもひて、われちちはアウラアムなりとなかれ、けだしわれなんぢぐ、かみいしよりアウラアムのためおこすをよくす、
10 すでおのかる、およむすばざるられて、げられん、
11 われみづもっなんぢせんさづけてくわいかいせしむ、しかれどもわれのちきたものさらわれよりつよし、われそのくつひっさぐるにへず、かれせいしんおよもっなんぢせんさづけん、
12 そのそのり、かれそのうちきよめて、そのむぎくらおさめ、からえざるかん。
13 厥時そのときイイスス ガリレヤよりイオルダンにきたり、イオアンにきて、これよりせんけんとほっす。
14 イオアンかれとどめていはく、われなんぢよりせんくべきに、なんぢわれくか。
15 イイススこたへてかれへり、いましばらゆるせ、けだしわれくのごとおよそつくすべし。ここおいこれゆるせり。
16 イイススせんけて、すぐみづよりあがれるに、よ、てんためひらけ、かみしん鴿はとごとくだりて、そのうへのぞむをたり、
17 かつてんよりこゑありてふ、これわれあいよろこべるものなり。

4 1 当時そのときイイススしん゜にみちびかれてけり、あくこころみられんとするなり。
2 すでものいみせしことじふにちじふにして、つひゑたり。
3 こころみるものかれきてへり、なんぢかみならば、いしめいじてぱんらしめよ。
4 かれこたへてへり、しるせるあり、ひとただぱんのみをもっくべきにあらず、すなはちおよかみくちよりづることばもってすと。
5 そのときあくかれたづさへてせいなるまちいたり、かれ殿でんいただきたしめて
6 ふ、なんぢかみならば、みづかしたとうぜよ、けだししるせるあり、なんぢためそのてん使めいぜん、かれそのにてなんぢかかへて、なんぢあしいしつまづかざらしめんと。
7 イイススこれへり、またしるせるあり、しゅなんぢかみこころみるなかれと。
8 あくまたかれたづさへて、最高いとたかやまいたり、かいばんこくそのえいぐわとをしめして、
9 かれふ、なんぢふくしてわれはいせば、ことごとこれなんぢあたへん。
10 そのときイイススこれふ、サタナ、われより退しりぞけ、けだししるせるあり、しゅなんぢかみはいせよと、ひとりかれのみにつかへよと。
11 ここおいあくかれはなる、よ、てん使きて、かれほうせり。
12 イイススはイオアンがとらはれたりときて、ガリレヤにれり、
13 ナザレトをはなれて、ザワゥロンおよびネファリムのさかひうちなる海浜かゐひんのカペルナウムにきたりて、ここりたり、
14 げんしゃイサイヤをもっはれしことにかなふをいたす、
15 いはく、ザワゥロンの、ネファリムの海浜かゐひんみちにイオルダンのそとはうのガリレヤ、
16 幽暗くらやみするたみおほいなるひかりおよかげするものひかりかがやけりと。
17 ここよりイイススはじめてをしへべてへり、くわいかいせよ、けだしてんこくちかづけり。
18 ガリレヤのうみときかれきゃうだいにんすなはちシモンしょうしてペトルとものおよそのきゃうだいアンドレイが、あみうみほどこせるをたり、けだしかれぎょしゃなりき。
19 すなはちかれふ、われしたがへ、われなんぢひとぎょするものさん。
20 かれすぐあみのこして、これしたがへり。
21 彼処かしこよりきて、べつきゃうだいにんすなはちゼワェデイのイアコフおよそのきゃうだいイオアンが、ちちゼワェデイとともふねりて、あみおぎなへるをこれせり。
22 かれすぐふねちちとをのこして、これしたがへり。
23 イイススあまねくガリレヤをめぐりて、そのしょくわいだうおいをしへつたへ、てんこくふくいんべ、みんかんもろもろやまひもろもろわづらひいやせり。
24 かれ声名きこゑあまねくシリヤにあがれり、ひとおよそわづらへるもの種々しゅじゅやまひおよ痛楚いたみへるものらるるもの癲癇てんかんものちゅうぶうものたづさへて、かれきたるに、かれこれいやせり。
25 ときにガリレヤ、デカポリ、イエルサリム、イウデヤ、イオルダンのそとよりおほくのたみかれしたがへり。

5 1 イイススぐんしゅうて、やまのぼれり、すでせしに、そのもんかれけり。
2 かれくちひらきて、これをしへてへり、
3 しん゜のまづしきものさいはひなり、てんこくかれものなればなり。
4 ものさいはひなり、かれなぐさめんとすればなり。
5 おんじうなるものさいはひなり、かれがんとすればなり。
6 かわものさいはひなり、かれくをんとすればなり。
7 矜恤あはれみあるものさいはひなり、かれ矜恤あはれみんとすればなり。
8 こころきよものさいはひなり、かれかみんとすればなり。
9 へいおこなものさいはひなり、かれかみづけられんとすればなり。
10 ため窘逐きんちくせらるるものさいはひなり、てんこくかれものなればなり。
11 ひとわれためなんぢののしり、窘逐きんちくし、なんぢこといつはりてもろもろしきことばはんときは、なんぢさいはひなり、
12 よろこたのしめよ、てんにはなんぢむくひおほければなり、けだしひとくのごとなんぢよりさきなりしげんしゃ窘逐きんちくせり。
13 なんぢしほなり、しほそのあぢうしはば、なにもっそのしほはゆきかへさん、のちまたもちゐるところなく、ただそとてられて、ひとまれんのみ。
14 なんぢひかりなり、やまうへてるまちかくるるあたはず。
15 ひとともしびともして、これますしたかず、すなはちとうだいうへく、しからばおよいへものる。
16 くのごとなんぢひかり人々ひとびとまへるべし、かれなんぢおこなひて、てんいまなんぢちちさんえいせんためなり。
17 われ律法りつぱふあるひげんしゃこぼたんためきたれりとおもなかれ、きたれるはこれこぼつにあらず、すなはちこれさんためなり。
18 けだしわれまことなんぢぐ、てんはいするにいたるまでは、律法りつぱふ一点いってん一画いっくわくはいせずして、ことごとらん。
19 ゆゑちひさいましめひとつこぼち、かつくのごとひとをしへんものは、てんこくおいちひさものとなへられん、ただこれおこなひ、かつをしへんものは、てんこくおいおほいなるものとなへられん。
20 けだしわれなんぢぐ、なんぢがくおよびファリセイまさらずば、なんぢてんこくるをず。
21 なんぢいにしへひとへるあるをけり、ころなかれ、ころもの審判しんぱんあづからんと。
22 しかれどもわれなんぢぐ、およゆゑなくして、その兄弟けいていいかもの審判しんぱんあづからん、その兄弟けいてい愚拙おろかものよとものこうくわいあづからん、狂妄しれものよともの地獄ゲエンナあづからん。
23 ゆゑなんぢ礼物ささげものさいだんたづさいたり、彼処かしこおいなんぢ兄弟けいていなんぢひまあるをおもおこさば、
24 なんぢ礼物ささげものさいだんまへき、きて、なんぢ兄弟けいていやはらぎ、のちきたりて、なんぢ礼物ささげものけんぜよ。
25 なんぢうったふるものともなほみちときすみやかこれやはらげ、おそらくはうったふるものなんぢ裁判さいばんくわんわたし、裁判さいばんくわんなんぢ下吏したやくわたして、なんぢひとやとうぜられん。
26 われまことなんぢぐ、なんぢがうだにつぐなはずば、かしこよりづるをず。
27 なんぢいにしへひとへるあるをけり、いんするなかれと。
28 しかれどもわれなんぢぐ、およよくいだきてをんなものは、こころうちすでこれいんせしなり。
29 なんぢみぎなんぢつみいざなはば、くじりてこれてよ、けだしなんぢひゃくたいひとつうしふは、ぜんしん地獄ゲエンナとうぜらるるよりまされり。
30 なんぢみぎなんぢつみいざなはば、ちてこれてよ、けだしなんぢひゃくたいひとつうしふは、ぜんしん地獄ゲエンナとうぜらるるよりまされり。
31 またへるあり、ひとそのつまいださば、これしょあたふべしと。
32 しかれどもわれなんぢぐ、いんゆゑあらずしてそのつまだすものは、これかんいんおこなはしむるなり、いだされたるをんなめとものかんいんおこなふなり。
33 またなんぢいにしへひとへるあるをけり、ちかひそむなかれ、すなはちなんぢちかひしゅまへまもれと。
34 しかれどもわれなんぢぐ、一切いっさいちかなかれ、てんしてちかなかれ、かみはうなればなり、
35 してちかなかれ、そのあしだいなればなり、イエルサリムをしてちかなかれ、だいわうまちなればなり、
36 なんぢかうべしてちかなかれ、なんぢ一縷ひとすぢだにしろあるひくろくするあたはざればなり。
37 なんぢことばしかりしかりいないなたるべし、これぐるものあくよりするなり。
38 なんぢへるあるをけり、もっつぐなひ、もっつぐなへと。
39 しかれどもわれなんぢぐ、あくてきするなかれ、すなはちひとなんぢみぎほほたば、ほほをもこれむけけよ。
40 なんぢうったへて、なんぢ裏衣したぎらんとほっするものに、外服うはぎをもることをゆるせ。
41 ひとなんぢひて、ともいちかしめば、これともけ。
42 なんぢもとむるものにはあたへ、なんぢらんとほっするものしりぞくるなかれ。
43 なんぢへるあるをけり、なんぢとなりあいし、なんぢてきにくめと。
44 しかれどもわれなんぢぐ、なんぢてきあいし、なんぢのろものしゅくふくし、なんぢにくものぜんし、なんぢしへたげ、なんぢ窘逐きんちくするものためいのれ、
45 てんいまなんぢちちらんためなり、けだしかれそのしきものものうへてらし、あめなるものなるものうへらす。
46 けだしなんぢなんぢあいするものあいせば、なにむくひかあらん、ぜいくのごとことおこなふにあらずや、
47 なんぢなんぢ兄弟けいていにのみあんはば、なにぎたることかをさん、はうじんくのごとごとおこなふにあらずや。
48 ゆゑなんぢじゅんぜんなること、なんぢてんちちじゅんぜんなるがごとれ。

6 1 なんぢつつしみて、ひとられんために、施済ほどこしそのまへなかれ、しからずばてんいまなんぢちちよりむくひざらん。
2 ゆゑ施済ほどこしときは、ぜんしゃひとよりほまれために、くわいだうおよ街衢ちまたおいすがごとく、おのれまへらっぱなかれ、われまことなんぢぐ、かれすでそのむくひく。
3 なんぢ施済ほどこしときなんぢひだりなんぢみぎところらしむるなかれ、
4 なんぢ施済ほどこしひそかならんためなり、しからばひそかなるをかんがみるなんぢちちあらはなんぢむくいん。
5 なんぢいのときぜんしゃごとくするなかれ、かれひとられんために、くわいだうおよ通衢ちまたすみちていのことこのむ、われまことなんぢぐ、かれすでそのむくひく。
6 なんぢいのときなんぢしつり、ぢて、ひそかなるところいまなんぢちちいのれ、しからばひそかなるをかんがみるちちあらはなんぢむくいん。
7 またいのときはうじんごとむだごとなかれ、けだしかれことばおほきをもっかれんとおもふ。
8 かれならなかれ、けだしなんぢちちは、なんぢねがはざるさきに、なんぢもとむるところる。
9 ゆゑなんぢくのごといのれ。てんいまわれちちよ、ねがはくはなんぢせいとせられ、
10 なんぢくにきたり、なんぢむねは、てんおこなはるるがごとく、にもおこなはれん、
11 にちようかてこんにちわれあたたまへ、
12 われおひめあるものわれゆるすがごとく、われおひめゆるたまへ、
13 われいざないみちびかず、なほわれきょうあくよりすくたまへ、けだしくにけんのうくわうえいなんぢす。「アミン」。
14 けだしなんぢひとそのゆるさば、なんぢてんちちなんぢにもゆるさん、
15 ひとそのあやまちゆるさずば、なんぢちちなんぢあやまちゆるさざらん。
16 またまたなんぢものいみするときぜんしゃごとうれはしきさまなかれ、けだしかれは、そのものいみひとあらはれんために、顔色かほいろそこなふ、われまことなんぢぐ、かれすでそのむくひく。
17 なんぢものいみするときかうべあぶらぬり、おもてあらへ、
18 なんぢものいみひとあらはれずして、ひそかなるところいまなんぢちちあらはれんためなり、しからばひそかなるをかんがみるなんぢちちあらはなんぢむくいん。
19 なんぢためたからなかれ、此処ここにはしみさびそこなひ、此処ここにはぬすびと穿うがちてぬすむ。
20 すなはちなんぢためたからてんめ、彼処かしこにはしみさびそこななはず、彼処かしこにはぬすびと穿うがちてぬすまず。
21 けだしなんぢたからところには、なんぢこころらん。
22 ともしびなり、ゆゑなんぢきよからば、なんぢぜんしんあきらかならん、
23 なんぢしからば、なんぢぜんしんくらからん。ゆゑなんぢうちひかりくらやみたらば、すなはちくらやみ如何いかにぞや。
24 ひと二人ふたりしゅつかふるあたはず、けだしあるひこれにくみ、かれあいし、あるひこれおもんじ、かれかろんぜん、なんぢかみたからとにつかふるあたはず。
25 ゆゑわれなんぢぐ、なんぢ生命いのちためなにくらひ、なにみ、なんぢ身体からだためなにんとおもんぱかなかれ、生命いのちかてよりおほいにして、身体からだころもよりおほいなるにあらずや。
26 こころみ天空そらとりよ、かれかず、らず、くらまず、しかうしてなんぢてんちちこれやしなふ、なんぢかれよりはなはだたっときにあらずや。
27 かつなんぢうちたれおもんぱかりて、そのたけいっしゃくだにぶるをん。
28 ころもためなんおもんぱかる、こころみ百合ゆり如何いかにかちゃうずるをよ、はたらかず、つむがず、
29 しかれどもわれなんぢぐ、ソロモンもそのえいぐわきはみおいて、そのころもなほはなひとつおよばざりき、
30 こんにちり、みゃうにちゐろりげらるるくさにも、かみすれば、いはんんやなんぢをや、せうしんものよ。
31 ゆゑおもんぱかりて、われなにくらひ、あるひなにみ、あるひなにんとなかれ、
32 けだしみなはうじんもとむるところなり、なんぢてんちちこれものみななんぢ必要ひつえうなるをる。
33 なんぢかみくにそのとをもとめよ、しからばこれものみななんぢかははらん。
34 ゆゑみゃうにちことおもんぱかなかれ、けだしみゃうにちみづかおのれことおもんぱからん、いちにちしんらういちにちためれり。

7 1 ひとするなかれ、せられざらんためなり、
2 けだしなんぢなにもってかひとせば、またくのごとせられん、なにますもってかひとはからば、くのごとなんぢにもはかられん。
3 なんぢなん兄弟けいてい物屑ちりるをて、おのれ梁木うつばりるをおぼえざる、
4 あるひおのれ梁木うつばりるに、如何いかんなんぢ兄弟けいていげて、われ物屑ちりなんぢよりだすをゆるせとはん、
5 ぜんしゃよ、梁木うつばりおのれよりいだせ、そのとき如何いかきゃうだいより物屑ちりいだすべきをん。
6 せいぶついぬあたふるなかれ、なんぢしんじゅぶたまへぐるなかれ、おそらくはかれそのあしにてこれみ、かつてんじてなんぢまん。
7 もとめよ、しからばなんぢあたへられん、たづねよ、しからばはん、もんたたけよ、しからばなんぢためひらかれん、
8 けだしおよもとむるものたづぬるものひ、もんたたものにはひらかれん。
9 なんぢうちたれそのぱんもとめんに、これいしあたふるものあらん、
10 またまたうをもとめんに、これへびあたふるものあらん。
11 しからばなんぢしきものなるに、なほたまものそのあたふるをる、いはんてんいまなんぢちちは、これもとむるものものあたへざらんや。
12 ゆゑおよそことひとなんぢおこなはんをほっするものは、なんぢくのごとこれひとおこなへ、けだし律法りつぱふげんしゃとはすなはちこれなり。
13 せまもんよりれ、けだし沈淪ほろびみちびもんひろく、そのみちゆるくして、これものおほし、
14 ただ生命いのちみちびもんせまく、そのみちほそくして、これものすくなし。
15 つつしみていつはりげんしゃふせげ、かれひつじころもにてなんぢきたれども、うちむごおほかみなり、
16 なんぢそのりてかれらん、あに荊棘いばらよりだうみ、あるひ蒺藜あざみより無花果いちじくらんや。
17 くのごとおよむすび、しきしきむすぶ、
18 しきむすあたはず、またしきむすあたはず。
19 およむすばざるは、られてげらる。
20 ゆゑなんぢそのりてかれらん。
21 およわれしゅよ、しゅよ、とものは、かならずしもてんこくるにあらず、ただてんいまちちむねおこなものらん。
22 おほくのものわれはん、しゅよ、しゅよ、われなんぢりてげんし、なんぢりてひ、なんぢりておほくののうおこなひしにあらずやと。
23 そのときわれかれげてはん、われかつなんぢらざりき、はふものわれはなれよと。
24 ゆゑおよことばきてこれおこなものは、われこれいはうへそのいへてたるさとひとたとへん。
25 あめり、かはあふれ、かぜきてそのいへちたれども、たふれざりき。いはうへもとづけたればなり。
26 およことばきてこれおこなはざるものは、すなうへそのいへてたるおろかなるひとたとへられん、
27 あめり、かはあふれ、かぜきてそのいへきたれば、たふれたり、かつそのたふれおほいなりき。
28 イイススこれことばをはりしときたみそのをしへとせり、
29 けだしかれをしへしことけんあるものごとし、がくおよびファリセイごときにあらず。

8 1 かれやまくだりしに、おほくのたみかれしたがへり。
2 よ、らいびゃうものきたりて、かれはいしてへり、しゅよ、なんぢのぞまば、われきよむるをよくす。
3 イイススべて、これれてへり、われのぞむ、きよまれ、そのらいびゃうただちきよまれり。
4 イイススこれふ、つつしみてひとぐるなかれ、すなはちきて、おのれさいしめせ、かつモイセイのめいぜし礼物ささげものけんじて、かれしょうせ。
5 イイスス カペルナウムにりしときひゃくちゃうかれきて、もとめてへり、
6 しゅよ、われぼくちゅうぶうにていへし、くるしむことはなはだし。
7 イイススかれふ、われきてこれいやさん。
8 ひゃくちゃうこたへてへり、しゅよ、なんぢわれいへるは、われあたらず、ただいちごんいだせ、しからばぼくえん、
9 けだしわれひとけんぞくすれども、した兵卒へいそつありて、われここけとへばき、かれきたれとへばきたり、ぼくこれおこなへとへばおこなふ。
10 イイススこれきてし、したがものへり、われまことなんぢぐ、イズライリのうちにも、われくのごとしんざりき。
11 われまたなんぢぐ、おほくのものひがしより西にしよりきたりて、アウラアム、イサアク、イアコフとともてんこくせきし、
12 しかうしてくにしょそと幽暗くらやみはれん、彼処かしこには哀哭なき切歯はがみとあらん。
13 イイススまたひゃくちゃうへり、け、なんぢしんぜしごとなんぢるべし、ときそのぼくえたり。
14 イイスス ペトルのいへきたりて、その岳母しうとめねつみて、せるをたり、
15 そのれたれば、ねつすなはち退しりぞけり、をんなきてかれきょうせり。
16 るるにおよびて、らるるおほくのものかれたづさきたれるあり、かれことばもっあくいだし、またやまひあるものことごといやせり。
17 げんしゃイサイヤをもっはれしことかなふをいたす、いはく、かれわれつつがになひ、やまひひたりと。
18 イイススぐんしゅうおのれめぐれるをて、もんきしかんことをめいぜり。
19 ときひとりがくかれきてへり、よ、なんぢ何処いづこくとも、われなんぢしたがはん。
20 イイススこれふ、きつねにはあなあり、天空そらとりにはあり、ただひとにはかうべまくらするところなし。
21 またひとりもんかれへり、しゅよ、われきてちちはうむるをゆるせ。
22 しかれどもイイススこれへり、われしたがへ、しゃそのしゃはうむるをまかせよ。
23 かれふねのぼりしときそのもんかれしたがへり。
24 よ、おほいなる颶風はやてうみおこりて、ふねなみおほはるるにいたれり、かれたまたまねたり。
25 もんきて、かれましてへり、しゅよ、われすくへ、ほとんほろぶ。
26 かれこれふ、せうしんものよ、なんおそるる、すなはちきて、かぜうみとをいましめたれば、おほいおだやかになれり。
27 人々ひとびととしてへり、なにひとぞ、かぜうみかれしたがふ。
28 きしなるゲルゲシンのいたりしときらるるものにんはかよりでて、かれむかふ、はなはだたけし、ひとあへそのみちぐるなきにいたれり。
29 よ、かれさけびてへり、かみイイススよ、われなんぢなんあづからん、ときいまいたらざるさきに、なんぢわれくるしめんためここきたりしか。
30 ここよりはるかぶたおほいなるむれはれたり。
31 かれもとめてへり、われいださば、ぶたむれるをゆるせ。
32 かれこれへり、け、でてぶたむれりしに、よ、ぶたむれことごと山坡がけよりうみかけけて、みづおぼれたり。
33 ものはしりてまちり、これことらるるものこととをげたるに、
34 よ、まちこぞりてでて、イイススむかへ、かれて、そのさかひはなれんことをへり。

9 1 かれふねのぼり、わたりておのれまちきたれり。
2 よ、ちゅうぶうわづらひてとこせるものかれきたれるものあり、イイススかれしんて、ちゅうぶうものへり、よ、こころやすんぜよ、なんぢつみなんぢゆるさる。
3 ときあるがくおのれうちへり、かれけがことばふ。
4 イイススそのおもひへり、なんぢなんこころうちしきことをおもふ、
5 けだしなんぢつみゆるさるとひ、あるひきてけとふは、いづれやすき、
6 しかれどもなんぢひとりてつみゆるけんあることをらんため、(ここおいちゅうぶうものふ、)きて、なんぢとこりて、なんぢいへけ、
7 かれすなはちきて、とこりて、そのいへけり。
8 みんこれし、くのごとけんひとたまひしかみさんえいせり。
9 イイスス彼処かしこよりきて、ぜいくわんする一人いちにん、マトフェイとづくるものて、これふ、われしたがへ、かれちてしたがへり。
10 イイススいへせきせしときよ、おほくのぜいおよ罪人ざいにんきたりて、かれおよそのもんともせきせり。
11 ファリセイこれて、そのもんへり、なんぢなんぜいおよ罪人ざいにんともに、しょくいんする。
12 イイススこれきて、かれへり、康強すこやかなるものもとめず、すなはちやまひものこれもとむ、
13 なんぢきて、われ矜恤あはれみほっして祭祀まつりほっせずと、こと如何いかんまなべ、けだしきたりしは、じんためあらず、すなはち罪人ざいにんしてくわいかいせしめんためなり。
14 当時そのときイオアンのもんかれきていはく、われとファリセイとはおほものいみするに、なんぢもんものいみせざるはなんぞや。
15 イイススかれへり、こんえんかくは、新娶者はなむこなほこれともときあにかなしむをんや、しかれども新娶者はなむこかれよりらるるいたらん、そのときものいみせん。
16 あたらしきぬのぎれもちふるころもおぎなものあらず、けだしおぎなひしきれころもやぶりて、そのほころびさらはなはだしからん。
17 またあたらしきさけふるかはふくろらず、しからずばふくろやぶれてさけれ、ふくろほろびん、すなはちあたらしきさけあたらしきふくろる、しからばふたつものそんす。
18 イイススかれこれかたれるときあるつかさきたりてかれはいしていはく、むすめいませり、もとむ、なんぢきたりてこれせよ、かれかならずきん。
19 イイススちてこれしたがへり、そのもんともにせり。
20 よ、じふねんけつろうわづらふるをんなうしろよりきて、かれころもすそさはれり、
21 けだしおのれうちへり、われただそのころもにのみさはらば、ゆるをんと。
22 イイススてんじて、かれへり、むすめよ、こころやすんぜよ、なんぢしんなんぢすくへり、ときよりをんなゆるをたり。
23 イイススつかさいへきたり、ふえものさわげるたみとをて、
24 かれへり、退しりぞけ、けだしむすめせしにあらず、すなはちぬるなり、人々ひとびとかれあざわらへり。
25 たみいだされしのちかれりて、そのりしに、むすめきたり。
26 こと声聞きこゑあまねそのつたはれり。
27 イイススの彼処かしこよりとき二人ふたり瞽者めしひかれしたがひて、びてへり、ダワィドのイイススよ、われあはれめ。
28 かれいへりしに、瞽者めしひかれけり、イイススこれふ、われこれすことをよくすとしんずるか、かれいはく、しゅよ、しかり。
29 ここおいそのれてへり、なんぢしんごとなんぢるべし。
30 そのすなはちひらきたり。イイススきびしくかれいましめてへり、つつしみてひとらしむるなかれ。
31 しかれどもかれでて、そのあまねそのげたり。
32 かれづるときよ、あふしにしてらるるひとをイイススにたづさきたれるあり。
33 いだされて瘖者あふしものいへり。たみとしてへり、イズライリのうちいまくのごとことあらざりき。
34 しかれどもファリセイへり、かれかしらりていだす。
35 イイススあまねまちむらとをめぐりて、そのしょくわいだうおいをしへつたへ、てんこくふくいんべ、みんかんもろもろやまひもろもろわづらひいやせり。
36 かれぐんしゅうて、これあはれみたり、そのぼくしゃなきひつじごとく、つかかつりたるがゆゑなり。
37 ここおいそのもんふ、かりいれおほく、はたらきびとすくなし。
38 ゆゑかりいれぬしは、はたらきびとそのかりいれつかはさんことをもとめよ。

10 1 イイススそのじふもんして、かれせいするけんあたへたり、これいだし、またもろもろやまひもろもろわづらひいやさんためなり。
2 じふ使ごとごとし、だいいちにはシモンづけてペトルとものおよそのきゃうだいアンドレイ、ゼワェデイのイアコフおよそのきゃうだいイオアン、
3 フィリップおよびワルフォロメイ、フォマおよぜいマトフェイ、アルフェイのイアコフおよびレワェイ、しょうしてファデイともの
4 シモン「カナニト」およびイウダ「イスカリオト」、すなはちかれりしものなり、
5 イイススじふつかはし、これいましめてへり、はうみちなかれ、サマリヤのまちなかれ、
6 むしろイズライリのいへほろびしひつじけ。
7 ときべてへ、てんこくちかづけりと。
8 びょうしゃいやし、癩者らいしゃきよめ、しゃおこし、いだせ、つひえなくしてけたり、つひえなくしてあたへよ。
9 きんをもぎんをもどうをもなんぢおびたくはふるなかれ、
10 たびぶくろをもふたつころもをもくつをもつゑをもなかれ、けだしらうするものそのかてるはよろしきなり。
11 いづれまちあるひむらるとも、そのうちたれなるものたるをたづね、彼処かしことどまりてづるにいたれ。
12 いへときは、そのあんひて、いへへいあんへ。
13 そのいへこれあたらば、なんぢへいあんこれのぞまん、あたらずば、なんぢへいあんなんぢかへらん。
14 なんぢけず、なんぢことばかざるものあらば、そのいへあるひそのまちづるときなんぢあしちりはらへ。
15 われまことなんぢぐ、審判しんぱんおいて、ソドムおよびゴモラのは、まちよりしのやすからん。
16 よ、なんぢつかはすは、ひつじおほかみうちるるがごとごとし、ゆゑさときことへびごとく、きずなきこと鴿はとごとくなれ。
17 つつしみて人々ひとびともちゐよ、けだしかれなんぢそのこうくわいわたし、そのくわいだうむちうたん。
18 かつなんぢためゆゑしょこうしょわうまへかれん、かれはうみんとにしょうさんためなり。
19 なんぢわたさんとき如何いかあるひなにふべきをおもんぱかなかれ、そのときふべきことなんぢあたへられんとすればなり。
20 けだしなんぢはんとするにあらず、すなはちなんぢちちしん゜はなんぢうちはん。
21 きゃうだいきゃうだいちちわたし、おやめ、かつこれころさん。
22 なんぢためしゅうじんにくまれん、ただをはりいたるまでしのものすくすくはれん。
23 なんぢまち窘逐きんちくするときは、まちはしれ、けだしわれまことなんぢぐ、なんぢいまだイズライリのしょいうめぐつくさざるに、ひときたらん。
24 もんそのうへらず、ぼくそのしゅうへらず。
25 もんそのごとく、ぼくそのしゅごとくなりてれり、しゅびてワェエルゼウルといはひしならば、いはんんやそのじんをや。
26 ゆゑかれおそるるなかれ、けだしおほはれてあらはれざるものなく、かくれてられざるものなし。
27 くらやみうちなんぢことなんぢひかりうちべよ、みみけてことうへつたへよ。
28 ころしてたましひころあたはざるものおそるるなかれ、むしろたましひとを地獄ゲエンナほろぼすことをよくするものおそれよ。
29 ふたつすずめ一銭アッサリィにてらるるにあらずや、なんぢちちむねなくば、そのひとつちざらん。
30 なんぢおいてはかうべみなかぞへられたり。
31 ゆゑおそるるなかれ、なんぢおほくのすずめよりたっとし。
32 しからばおよわれひとまへみとめんものは、われまたかれてんいまちちまへみとめん。
33 われひとまへまんものは、われまたかれてんいまちちまへまん。
34 われへいとうぜんためきたれりとおもなかれ、きたれるはへいあらすなはちやいばとうぜんためなり、
35 けだしきたれるは、ひとそのちちと、むすめそのははと、よめそのしうとめわかたんためなり、
36 ひとじんそのてきとならん。
37 ちちあるひははあいすることわれぐるものは、われよろしからず、あるひむすめあいすることわれぐるものは、われよろしからず。
38 おのれじふひてわれしたがはざるものは、われよろしからず。
39 その生命いのちものは、これうしなはん、ためその生命いのちうしなものは、これん。
40 なんぢくるものは、われくるなり、われくるものは、われつかはししものくるなり。
41 げんしゃりて、げんしゃくるものは、げんしゃむくひけん、じんりてじんくるものは、じんむくひけん。
42 もんりてせうひとりただれいすゐいっぱいましめんものは、われまことなんぢぐ、そのむくひうしはざらん。

11 1 イイススじふもんめいをはりて、彼処かしこよりうつり、そのしょいうをしへつたへ、みちべたり。
2 イオアンひとやりてハリストスのおこなところき、そのもんにんつかはして、
3 かれへり、きたるべきものなんぢなるか、そもそもわれものつべきか。
4 イイススかれこたへてへり、きて、ところところをイオアンにげよ、
5 すなはち瞽者めしひき、跛者あしなへあゆみ、癩者らいしゃきよまり、聾者みみしひき、しゃき、ひんじゃふくいんす。
6 およわれためまどはざるものさいはひなり。
7 かれりしのちイイスス イオアンのことげてたみへり、なんぢなにんとしてでしか、かぜうごかさるるあしか、
8 そもそもなにんとしてでしか、やはらかころもたるひとか、よ、やはらかころもものわうみやり。
9 しからばなにんとしてでしか、げんしゃか、しかり、われなんぢぐ、かれげんしゃよりもおほいなり。
10 けだしかれしるして、よ、われ使つかひなんぢめんぜんつかはし、なんぢさきだちてなんぢみちそなへしめんと、はれたるものなり。
11 われまことなんぢぐ、をんなみしものうちじゅせんイオアンよりおほいなるものらざりき、しかれどもてんこくおいちひさものかれよりおほいなり。
12 じゅせんイオアンのよりいまいたるまで、てんこくちからもっらる、しかうしてちからもちゐるものこれうばふ、
13 けだしことごとくのげんしゃ律法りつぱふとはげんしてイオアンまでにをはれり。
14 かつなんぢけんことをほっせば、かれきたるべきイリヤなり。
15 みみありてくをものくべし。
16 そもそもたれたとへんか、どうちまたして、そのともびて、
17 われなんぢふえきたれども、なんぢをどらざりき、なんぢかなしみうたうたひたれども、なんぢかざりきと、ものたり。
18 けだしイオアンきたりて、くらはず、まず、ひとふ、かれらると、
19 ひときたりて、くらむ、またふ、よ、しょくたしさけこのものぜいおよ罪人ざいにんともなりと、ただえいえいあきらかにせり。
20 そのときイイススことおほのうおこなはれししょいうくわいかいせざるにりて、れをめてへり、
21 わざはひなるかななんぢホラジンよ、わざはひなるかななんぢワィフサイダよ、けだしなんぢうちおこなはれしのうは、しティルおよびシドンにおこなはれしならば、かれはやあさはひかうむりて、くわいかいせしならん、
22 ゆゑわれなんぢぐ、審判しんぱんおいて、ティルおよびシドンはなんぢよりしのやすからん。
23 てんにまでげられしかカペルナウムよ、なんぢ地獄ぢごくにまでおとされん、けだしなんぢうちおこなはれしのうは、しソドムにおこなはれしならば、かれなほそんしてこんにちいたりしならん、
24 ゆゑわれなんぢぐ、審判しんぱんおいて、ソドムのなんぢよりしのやすからん。
25 そのときイイススことばぎてへり、ちちてんしゅよ、われなんぢさんえいす、なんぢこれしゃおよ達者たっしゃかくして、これせきあらはししにる、
26 ちちよ、しかり、けだしくのごときはなんぢむねよみせしところなり。
27 ばんぶつちちよりわれさづけられたり、ちちほかものなく、およあらはさんとほっするものほかちちものなし。
28 およらうするものおよおもきになものわれきたれ、われなんぢやすんぜしめん。
29 くびきひてわれまなべ、われこころおんじうにしてけんそんなればなり、なんぢそのたましひあんそくん。
30 けだしくびきやすく、かろし。

12 1 当時そのときイイスス安息日スボタ禾田はたけるに、もんゑて、みてくらへり。
2 ファリセイこれて、かれへり、よ、なんぢもん安息日スボタおこなふべからざることをおこなふ。
3 かれへり、なんぢは、ダワィドがおのれおよそのじゅうしゃゑしときおこなひしこと
4 すなはち如何いかにしてかれかみいへりて、おのれじゅうしゃくらふべからず、たださいのみくらふべききょうぜんぱんくらひしをまざりしか、
5 そもそもなんぢは、さい安息日スボタおいて、殿でんうち安息日スボタおかすともつみなきことを律法りつぱふまざりしか。
6 しかれどもわれなんぢぐ、ここには殿でんよりおほいなるものあり。
7 なんぢは、われ矜恤あはれみほっして祭祀まつりほっせずと、ふことの如何いかんりしならば、つみなきものつみせざりしならん。
8 けだしひとまた安息日スボタしゅなり。
9 すなはち彼処かしこはなれて、かれくわいだうれり。
10 よ、ここかたへたるひとあり、かれイイススをつみせんために、これひてへり、安息日スボタいやしほどこすはよろしきか。
11 かれへり、なんぢうちたれひとつひつじりて、安息日スボタあなおちいらば、これたすけてげざらんか、
12 ひとひつじよりたっときこと幾何いくばくぞ、ゆゑ安息日スボタぜんおこなふはよろしきなり。
13 ここおいそのひとふ、なんぢべよ、かれぶれば、すなはちすこやかになりしことごとし。
14 ファリセイでて、如何いかにしてイイススをほろぼさんとあひはかれり。
15 イイススこれりて、彼処かしこはなれたり、おほくのたみかれしたがへり、かれことごとこれいやし、
16 かつこれおのれあらはなからんことをいましめたり。
17 げんしゃイサイヤをもっはれしことかなふをいたす、いはく、
18 よ、えらびしわれぼく、我たましひよろこところわれあいものわれしん゜をかれせん、かれしょみん審判しんぱんしめさん、
19 かれあらそはず、さけばず、ひとそのこゑちまたかざらん。
20 いためるあしらず、けぶれるあささずして、審判しんぱんかちしむるにいたらん、
21 しょみんかれたのまんと。
22 ときらるるめしひにしてあふしなるものかれたづさきたれるあり、かれこれいやし、めしひにしてあふしなるものかつるをたり。
23 しゅうみんおどきてへり、れダワィドのハリストスなるにあらずや。
24 しかれどもファリセイこれきてへり、かれいだすは、かしらワェエルゼウルにるにほかならず。
25 イイススそのおもひりて、かれへり、およそくにみづかわかあらそはば、荒墟あれあととなり、およそまちあるひいへみづかわかあらそはば、たざらん、
26 しサタナにしてサタナをいださば、かれみづかわかあらそふなり、しからばそのくに如何いかにしてたん。
27 われワェエルゼウルにりていださば、なんぢしょたれりてこれいだすか、ゆゑかれなんぢ審判しんぱんしゃらん。
28 しかれどもわれかみしん゜にりていださば、すなはちかみくにはたしてなんぢのぞみしなり。
29 あるひひと如何いかにしてつよものいへりて、そのうつはものおびやかすをるか、あにつよものしばりて、しかのちそのいへおびやかすにあらずや。
30 われともにせざるものわれてきし、われともあつめざるものらすなり。
31 ゆゑわれなんぢぐ、およそつみ褻涜けがしとは人々ひとびとゆるされん、しかれどもしん゜にたいする褻涜けがし人々ひとびとゆるされざらん。
32 ひとてきしてことばいださば、そのひとゆるされん、しかれどもせいしん゜にてきしてことばいださば、そのひと今世このよにも来世のちのよにもゆるされざらん。
33 あるひしとし、そのをもしとせよ、あるひしとし、そのをもしとせよ、けだしそのりてらる。
34 まむしるゐよ、なんぢしきものにして、なんきことふをん、けだしこころつるものくちふなり。
35 ひとたからぐらよりものいだし、しきひとしきたからぐらよりしきものいだす。
36 われなんぢぐ、およひとところむなしきことばは、審判しんぱんおいこれこたへさん、
37 けだしなんぢおのれことばりてとせられ、またおのれことばりてつみさだめられん。
38 そのときあるひがくおよびファリセイへり、よ、われなんぢよりするきうちょうんとほっす。
39 かれこたへてへり、かんあくきうちょうもとむ、しかうしてげんしゃイオナのきうちょうほかこれきうちょうあたへられざらん、
40 けだしイオナがさんじつさんくじらはらりしごとく、ひとさんじつさんこころらん。
41 ニネワィヤのひと審判しんぱんときともちて、これつみせん、けだしかれはイオナのでんけうりてくわいかいせり、よ、ここにはイオナよりおほいなるものあり。
42 なんぱうにょわう審判しんぱんときともちて、これつみせん、けだしかれはてよりソロモンのかんためきたれり、よ、ここにはソロモンよりおほいなるものあり。
43 ひとよりでてのちみづなきめぐり、あんそくもとむれどもず、
44 そのときいはく、われかつでしいへかへらんと、すできたりて、そのいへむなしくして、かつかざりたるを
45 すなはちきて、おのれよりしきしちたづさきたり、ともりて彼処かしこるなり、ここおいそのひとために、のちわづらさきよりさらはなはだし、しきにもまたくのごとくならん。
46 イイススがなほたみかたれるときかれははおよきゃうだいそとちて、かれはんとほっせり、
47 あるひかれへり、よ、なんぢははおよなんぢきゃうきゃうそとちて、なんぢはんとほっす。
48 かれひしものこたへてへり、たれははたり、たれきゃうだいたる、
49 すなはちべて、そのもんしてへり、ははなり、きゃうだいなり、
50 けだしおよてんいまちちむねおこなはんものは、かれすなはちきゃうだいなり、まいなり、ははなり。

13 1 そのイイススいへでて、うみかゐひんせり。
2 おほくのたみかれもとあつりたれば、かれふねのぼりてするにいたれり、たみみなきしてり。
3 すなはちおほたとへもっかれかたりてへり、よ、たねものでて、たねきたり。
4 ときみちかたはらちしものあり、とりきたりて、これつひばめり。
5 つちうすいしちしものあり、つちふかかざるにりて、ただちでしが、
6 でてのちしぼみ、なきにりてれたり。
7 いばらうちちしものあり、いばらきて、これおほへり。
8 沃壌よきちちしものあり、むすびしことあるひひゃくばいあるひろくじふばいあるひさんじふばいなり。
9 みみありてくをものくべし。
10 もんかれきてへり、なんぢなにゆゑたとへもっかれかたるか。
11 かれこたへてへり、なんぢにはてんこくおうることあたへられたれども、かれにはあたへられざりしゆゑなり。
12 けだしてるものは、これあたへてあまりあらしめ、たざるものは、そのてるものこれよりうばはれん。
13 たとへもっかれかたるは、かれず、きてかず、またさとらざるゆゑなり。
14 かれおいてイサイヤのげんかなへり、いはく、なんぢみみにてけどもさとらず、にてれどもざらん、
15 けだしたみこころかたくなになれり、みみくにものうく、みづかぢたり、おそらくはにてみみにてき、こころにてさとり、てんじてかれいやさんと。
16 しかれどもなんぢなんぢみみくがゆゑさいはひなり、
17 けだしわれまことなんぢぐ、おほくのげんしゃじんとは、なんぢところんとほっしてざりき、なんぢところかんとほっしてかざりき。
18 ゆゑなんぢたねものたとへけ、
19 およてんこくことばきてさとらざるものには、きょうあくしゃきたりてそのこころかれたるものうばふ、みちかたはらかれたるものなり。
20 いしかれたるものは、ことばきて、ただちよろこびてくれども、
21 おのれなきがゆゑ暫時しばらくのみ、ことばためかんなんあるひ窘逐きんちくはばただちつまづく。
22 いばらうちかれたるものは、ことばけども、おもんぱかり貨財たからまどひそのことばおほひて、むすばず。
23 沃壌よきちかれたるものは、ことばきてさとり、むすぶことあるひひゃくばいあるひろくじふばいあるひさんじふばいいたものなり。
24 またたとへまうけてかれへり、てんこくひとその美種よきたねきたるがごとし。
25 人々ひとびとぬるときそのてききたり、むぎうちひえきてれり。
26 なへひいでてみのるにおよび、ひえまたあらわれたり。
27 しゅしょぼくきたりてこれへり、しゅよ、なんぢ美種よきたねなんぢきたるにあらずや、しからばなにりてひえあるか、
28 かれこれへり、てきじんこれせり。しょぼくかれへり、しからばなんぢわれきて、これかんことをほっするか、
29 かれへり、いなおそらくはなんぢひえときこれともむぎをもかん。
30 ふたつものともちゃうずるをゆるして、收穫かりいれいたれ、收穫かりいれときわれものはん、ひえあつめ、これつかねて、かんためそなへ、しかうしてむぎくらおさめよと。
31 またたとへまうけてかれへり、てんこくからしだねひとりてそのきたるものごとし、
32 よろづたねうちもっとちひさものなれども、ちゃうずるにおよびては、ことごとくのさいより、おほいにして、り、天空そらとりきたりて、そのえだむにいたる。
33 またたとへかれかたりてへり、てんこくぱんだねごとし、をんなこれりて、さんうちれしに、ことごとはっかうするにいたれり。
34 みなイイススたとへもったみかたれり、たとへあらずしてはかれかたらざりき、
35 げんしゃもっはれしことかなふをいたす、いはく、くちひらきてたとへひ、さうせいらいかくれたることをべんと。
36 そのときイイススたみさんじて、いへれり。そのもんかれきていはく、ふ、ひえたとへわれけ。
37 かれこれこたへてへり、美種よきたねものひとなり、
38 かいなり、美種よきたねてんこくひえきょうあくしゃなり。
39 これきたるてきあくなり、收穫かりいれ終末をはりなり、ものてん使なり。
40 ゆゑひえあつめて、くがごとく、終末をはりにもくのごとくならん。
41 ひとそのてん使つかはして、そのくによりおよそ誘惑いざなひはふおこなものとをあつめて、
42 これゐろりとうぜん、彼処かしこ哀哭なき切歯はがみとあらん。
43 ときじんそのちちくにおいごとかがやかん。みみありてくをものくべし。
44 またてんこくかくれたるたからごとし、ひとこれいだしたればかくし、よろこびてき、ことごとそのしょいうひさぎて、ふ。
45 またてんこくしんじゅもとむる商売あきうどごとし、
46 かれひとつあたひたふとしんじゅいだしたれば、きてことごとそのしょいうひさぎて、これへり。
47 またてんこくうみほどこして種々しゅじゅうをあつむるあみごとし、
48 すでちたれば、これきしげ、して、ものえらびてうつはれ、しきものそとてたり。
49 終末をはりにもくのごとくならん、てん使でて、あくしゃしゃうちよりわかちて、
50 これゐろりとうぜん、彼処かしこには哀哭なき切歯はがみとあらん。
51 イイススかれふ、みななんぢさとりしか、かれいはく、しゅよ、しかり。
52 かれこれへり、ゆゑおよてんこくまなびたるがくは、そのたからぐらよりあたらしきものふるものとをいだしゅごとし。
53 イイススこれたとへをはりて、彼処かしこれり。
54 おのれふるさときたりて、くわいだうおいかれをしへたるに、かれとするにいたれり、いはく、ひとなによりのうとをたる。
55 かれ木工もくこうなるにあらずや、そのはははマリヤとづけらるるにあらずや、そのきゃうだいはイアコフ、イオシイ、シモン、イウダなるにあらずや。
56 そのまいみなわれかあひだるにあらずや、しからばこれみなひとなによりたるか、
57 つひかれためまどへり。イイススかれへり、げんしゃその故土ふるさとおよそのいへほかおいてはたっとばれざるなし。
58 すなはちかれしんぜざるにりて、彼処かしこおほくののうおこなはざりき。

14 1 当時そのとき分封ぶんぱうきみイロド、イイススの声名うはさきて、
2 そのしんへり、じゅせんイオアンなり、かれよりふくくわつせり、ゆゑかれりてあたおこなはる。
3 けだしイロドはそのきゃうだいフィリップのつまイロデアダのゆゑりて、イオアンをとらへ、これしばりて、ひとやれたり。
4 けだしイオアンかれへり、なんぢをんなるるはよろしからずと。
5 かつこれころさんとほっしたれども、たみおそれたり、そのこれげんしゃししゆゑなり。
6 たまたまイロドのたんじゃうあたり、イロデアダのむすめせきじゃうひて、イロドのよろこびたり。
7 ゆゑかれちかひて、そのもとむるところしたがひて、これあたへんことをやくせり。
8 むすめははすすめりてへり、じゅせんイオアンのくびばんりて、ここわれあたへよ。
9 わううれひたれども、ちかひためまたともせきするものためゆゑに、これあたへんことをめいぜり。
10 すなはちひとつかはしてイオアンをひとやり、
11 そのくびばんり、たづさきたりてむすめあたへたれば、むすめこれそのははたづさへたり。
12 かれもんきたりてそのしかばねりて、これはうむり、かつきてイイススにげたり。
13 イイススきてふねり、彼処かしこはなれて、ひとりところけり、たみこれきて、しょいうよりあゆみてかれしたがへり。
14 イイススでて、ぐんしゅうて、これあはれみ、そのやまめるものいやせり。
15 るるにおよびて、もんかれきてへり、ここところにして、ときすでくらし、たみらしめよ、かれしょそんきて、おのれためしょくはんためなり。
16 しかれどもイイススかれへり、そのくをえうせず、なんぢこれしょくあたへよ。
17 かれいはく、われにはここにはただいつつぱんふたつうをとあるのみ。
18 かれへり、これここわれたづさきたれ。
19 すなはちたみめいじて、くさうへせしめ、いつつぱんふたつうをとをりて、てんあふぎてしゅくふくし、ぱんきて、これもんあたへ、もんたみあたへたり。
20 みなくらひてき、そのあまりたるくづひろひて、じふかごてたり。
21 くらひしものは、をんな幼童こどもとのほかおよそせんにんなりき。
22 イイススただちそのもんうながして、ふねのぼらしめ、みづかたみらしむるあひだに、おのれさきだちて、かれきしかしめたり。
23 たみらしめてのちかれどくしょおいたうせんためやまのぼり、すでれて、ひとり彼処かしこりき。
24 ときふねうみうちりて、なみられたり、かぜさかひしゆゑなり。
25 かうとき、イイススうみみてかれけり。
26 もんそのうみむをて、おどろきてへり、くわいぶつなり、すなはちおそれりてべり。
27 しかれどもイイススただちかれかたりてへり、こころやすんぜよ、われなりおそるるなかれ。
28 ペトルかれこたへてへり、しゅよ、なんぢならば、われみづみてなんぢいたらんことをめいぜよ。
29 かれへり、きたれ、ペトルふねくだり、みづみて、イイススのもとけり。
30 しかれどもかぜはげしきをて、おそれ、おぼれんとして、びてへり、しゅよ、われすくへ。
31 イイススただちべて、これたすけていはく、せうしんものよ、なんうたがひたる。
32 ともふねのぼるにおよびて、かぜみたり。
33 ふねものきて、かれはいしてへり、なんぢまことかみなり。
34 すでわたりて、ゲンニサレトのきたれり。
35 そのところ人々ひとびとかれりたれば、あまねその近傍きんばうひとつかはして、やまひあるものことごとたづさきたらしめ、
36 ただかれころもすそさはらんことをもとめたり、これさはりしものゆるをたり。

15 1 そのときイエルサリムよりきたれるがくおよびファリセイイイススにきていはく、
2 なんぢもんなんじんつたへおかす、けだしぱんくらときそのあらはざるなり。
3 かれこたへてへり、なんぢなんなんぢつたためかみいましめおかす、
4 けだしかみいましめめてへり、うやまへ、またへり、ちちあるひははののしものすべしと、
5 しかれどもなんぢいはく、ひとちちあるひははむかひて、なんぢわれよりべきものは、礼物ささげものれりとはば、
6 そのちちあるひははうやまはずともなりと、なんぢそのつたへもっかみいましめはいせり。
7 ぜんしゃよ、イサイヤはなんぢことげんしてへり、
8 たみくちにてわれちかづき、くちびるにてわれうやまへども、そのこころとほわれはなる、
9 かれひといましめをしへして、をしへて、いたづらわれたふとむと。
10 ここおいしゅうしてかれへり、きてさとれ。
11 くちものひとさず、すなはちくちよりづるものは、ひとけがすなり。
12 ときもんかれきてへり、ファリセイことばきてまどひしをなんぢれるか、
13 かれこたへてへり、およてんちちゑざりししょくぶつは、そのたやされん。
14 しばらかれけ、かれめしひにして、めしひみちびものなり、めしひにして、めしひみちびかば、二人ふたりながらあなおちいらん。
15 ペトルこたへてかれへり、ふ、たとへわれけ。
16 イイススへり、なんぢいまさとらざるか。
17 あにおよくちものは、はらめぐりてそとてらるるをらざるか。
18 しかれどもくちよりづるものこころよりづ、ひとけがすなり。
19 けだしこころよりづるものは、あくねんきょうさつかんいんじゃいんたうせつまうしょう褻涜せつどくなり。
20 これひとけがす、しかれどもあらはざるもっくらふは、ひとけがさざるなり。
21 イイスス彼処かしこはなれてティルおよびシドンのけり。
22 よ、ハナアンのをんなそのさかひよりでて、かれびてへり、しゅダワィドのよ、われあはれめ、むすめらるることはなはだし。
23 しかれどもかれいちごんこれこたへざりき。そのもんきて、かれひてへり、これらしめよ、けだしわれあとよりぶ。
24 かれこたへてへり、われただイズライリのいへほろびしひつじにのみつかはされたり。
25 をんなちかづきて、かれはいしてへり、しゅよ、われたすけよ。
26 かれこたへてへり、児曹こどもぱんりて、いぬぐるは、よろしからず。
27 をんなへり、しゅよ、しかり、ただいぬまたそのしゅしょくたくよりつるくづくらふ。
28 そのときイイススこたへてかれへり、嗚呼ああをんなよ、なんぢしんおほいなり、なんぢのぞごとなんぢるべし、そのむすめときよりえたり。
29 イイスス彼処かしこりて、ガリレヤの海浜かいひんきたり、やまのぼりてせり。
30 おほくのたみ跛者あしなへ瞽者めしひ瘖者あふし残缺者かたはおよおほくのものともなきたりて、イイススのあしもときたれば、かれこれいやせり。
31 たみ瘖者あふしひ、残缺者かたはすこやかになり、跛者あしなへあゆみ、瞽者めしひるをて、これとして、イズライリのかみさんえいせり。
32 イイススそのもんして、かれへり、われたみあはれむ、けだしすでさんじつわれともりて、くらものなし、われかれゑてらしむるをほっせず、おそらくはちゅうつかれん。
33 もんかれふ、われりて、おほくのたみかしむるにぱん何処いづこよりんや、
34 イイススかれふ、なんぢぱん幾何いくばくかある、かれへり、ななつおよ些須すこしちひさうを
35 ここおいたみめいじてせしめ、
36 ななつぱんうをとをりて、かんしゃし、これきて、もんあたへ、もんたみあたへたり。
37 みなくらひてき、そのあまりたるくづひろひて、ななつかごてたり。
38 くらひしものは、をんな幼童こどもとのほかせんにんなりき。
39 すでたみらしめて、かれふねのぼりマグダラのさかひいたれり。

16 1 ファリセイおよびサッドゥケイきて、かれこころみて、てんよりするきうちょうかれしめさんことをへり。
2 かれこたへてへり、くれにはなんぢふ、せいてんとならん、てんくれなゐなればなり。
3 あさにはふ、こんにちふうとならん、てんくれなゐにして、くらければなりと、ぜんしゃよ、なんぢてんおもてわかつをりて、とききうちょうきはむるあたはざるか。
4 かんあくきうちょうもとむ、しかうしてげんしゃイオナのきうちょうほかこれきうちょうあたへられざらん、つひかれはなれてれり。
5 もんかれきしわたりて、ぱんることをわすれたり。
6 イイススかれへり、つつしみて、ファリセイおよびサッドゥケイぱんだねふせげ。
7 かれひそかしてへり、われぱんらざりしをすなり。
8 イイススこれりて、かれへり、せうしんものよ、なんぱんらざりしことをひそかする、
9 なんぢいまさとらざるか、またいつつぱんせんにんわかちて、いくかごひろひしか、
10 ななつぱんせんにんわかちていくかごひろひしかをおくせざるか、
11 なんぢにファリセイおよびサッドゥケイぱんだねふせげとひしは、なんぢなんぱんことあらずとさとらざる。
12 ここおいかれそのひしは、ぱんぱんだねあらず、すなはちファリセイおよびサッドゥケイをしへふせぐべきなるをさとれり。
13 イイススはフィリップのケサリヤのきたりて、そのもんひてへり、人々ひとびとわれひとひて、たれとかす、
14 かれへり、あるひとじゅせんイオアンとし、ものはイリヤとし、またものはイエレミヤ、しくはげんしゃ一人ひとりす。
15 イイススかれふ、なんぢわれひてたれとかす、
16 シモン ペトルこたへてへり、なんぢはハリストス、けるかみなり。
17 イイススこたへてかれへり、イオナのシモンよ、なんぢさいはひなり、けだしけつにくこれなんぢしめししにあらず、すなはちてんいまわれちちなり。
18 われまたなんぢぐ、なんぢはペトルなり、われいはうへわれけうくわいてん、しかうして地獄ぢごくもんは、これたざらん。
19 かつわれなんぢてんこくかぎあたへん、なんぢしばものは、てんにもしばられ、なんぢものは、てんにもかれん。
20 そのときイイススそのもんいましめて、おのれがハリストスたるをひとぐることなかしめたり。
21 れよりイイススはじめてそのもんに、おのれがイエルサリムにき、ちゃうらうさいちゃうがくよりおほくるしみけ、かつころされて、だいさんじつふくくわつすべきことをしめせり。
22 ペトルかれきて、いさめてへり、しゅよ、みづかあはれめ、ことなんぢおよぶべからず。
23 かれかへりみてペトルにへり、サタナわれより退しりぞけ、なんぢわれためさまたげなり、けだしなんぢかみことおもはず、すなはちひとことおもふ。
24 ときにイイススそのもんへり、ひとわれしたがはんとほっせば、おのれて、そのじふひて、われしたがへ。
25 けだしおのれ生命いのちすくはんとほっするものは、これうしなはん、われためおのれ生命いのちうしなはんものは、これん。
26 ひとぜんかいとも、おのれたましひそこななはば、なにえきかあらん、そもそもひとなにあたへて、そのたましひつぐなひさんや。
27 けだしひとそのちちくわうえいもって、そのてん使ともきたらん、そのときかくじんそのおこなひりてむくいん。
28 われまことなんぢぐ、ここてるものうちには、いまめずして、ひとそのくにきたるをんとするものあり。

171 えて、イイススはペトル、イアコフおよそのきゃうだいイオアンをたづさひとりかれひきゐて、たかやまのぼり、
2 かれまへにてさまへたり、そのおもてごとかがやき、そのころもひかりごとしろくなれり。
3 よ、モイセイおよびイリヤあらはれて、かれともかたれり。
4 ときにペトル イイススにへり、しゅわれここるはし、なんぢほっせば、われここみついほりてて、ひとつなんぢためひとつはモイセイのためひとつはイリヤのためにせん。
5 かれなほときよ、ひかれるくもかれおほひ、かつくもよりこゑありてふ、これわれあいよろこべるものなり、かれけ。
6 もんきてふくし、おそるることはなはだし。
7 イイススきて、かれれてへり、きよ、おそるるなかれ。
8 かれそのげて、ひとりイイススのほかたれをもざりき。
9 やましたときイイススかれいましめてへり、ひといまよりふくくわつせざるさきには、たることひとぐるなかれ。
10 もんかれひてへり、しからばがくがイリヤさききたるべしとふはなんぞや。
11 イイススこたへてへり、しかり、イリヤさききたりて、ばんことを整ふべし。
12 ただわれなんぢぐ、イリヤすできたりて、しかうしてひとかれらざりき、すなはちほっするところしたがひて、かれあしらへり、くのごとひとも、かれよりくるしみけん。
13 ここおいもんは、そのじゅせんイオアンのことかれひしをさとれり。
14 すでたみところいたりしに、あるひとかれきて、つまづきてへり、
15 しゅよ、あはれめ、かれ癲癇てんかんわづらひて、くるしむことはなはだし、けだししばしばたふれ、またしばしばみづたふる、
16 われこれたづさへて、なんぢもんきたれども、かれいやすことあたはざりき。
17 イイススこたへてへり、ああしんなきもとれるや、われ何時いつまでかなんぢともらん、何時いつまでかなんぢしのばん、かれここわれたづさきたれ。
18 イイススいましめたれば、でて、そのときよりえたり。
19 そのときもんひそかにイイススにきてへり、われこれいだあたはざりしはなにゆゑぞ。
20 イイススかれへり、なんぢしんなきゆゑなり、けだしわれまことなんぢぐ、なんぢからしだねごとしんあらば、やまに、ここよりかれうつれとふとも、うつらん、またなんぢひとつあたはざることなからん。
21 るゐいたりては、たうものいみとにらざればでざるなり。
22 ガリレヤにとき、イイススかれへり、ひと人々ひとびとわたされん。
23 かつかれころさん、しかうしてだいさんじつかれふくくわつせん、かれはなはだかなしめり。
24 カペルナウムにきたりしとき殿でんぜいあつむるものペトルにきてへり、なんぢ殿でんぜいをさむるか。
25 かれいはく、しかり。いへりしとき、イイススさきんじてかれへり、シモンなんぢ如何いかおもふか、しょわうみつぎくはぜいたれよりるか、おのれよりか、そもそもほかものよりか。
26 ペトルいはく、ほかものよりす。イイススかれへり、しからばあづからず。
27 しかれどもわれかれまどはさざらんために、なんぢうみきて、つりれよ、はじめあがうをりて、そのくちひらかば、「スタティル」をん、これりて、われなんぢとのためかれあたへよ。

18 1 当時そのときもんイイススにきてへり、てんこくおいてはたれおほいなる。
2 イイスス幼兒をして、かれうちてて
3 へり、われまことなんぢぐ、なんぢてんじて、幼児をさなごごとくならずば、てんこくるをず。
4 ゆゑ幼児をさなごごとみづかへりくだらんものは、てんこくおいおほいなるものなり。
5 またりて、くのごと幼児をさなご一人ひとりけんものは、われくるなり。
6 しかれどもわれしんずるちひさ一人ひとりつみいざなはんものは、むしろ磨石ひきうすそのくびけられて、うみ深処ふかみしづめられん。
7 誘惑いざなひりてわざはひなるかなけだし誘惑いざなひきたらざるにからず、但誘惑いざなひきたひとわざはひなるかな
8 なんぢあるひなんぢあしなんぢつみいざなはば、ちてこれてよ、なんぢためには、あしなへあるひ残缺かたはにして生命いのちるは、ふたつふたつあしありて永遠えいゑんとうぜらるるよりまされり。
9 またなんぢなんぢつみいざなはば、くじりてこれてよ、なんぢためには、ひとつありて生命いのちるは、ふたつありて地獄ゲエンナとうぜらるるよりまされり。
10 つつしみて、ちひさ一人ひとりをもかろんずるなかれ、けだしわれなんぢぐ、かれてん使てんおいつねてんちちかんばせる。
11 けだしひとほろびしものたづねてすくはんためきたれり。
12 なんぢ如何いかおもふか、ひとひゃくひきひつじあらんに、そのいつまよはば、きうじふきうやまのこし、きて、まよへるものたづねざるか。
13 これば、われまことなんぢぐ、かれそのひつじためよろこぶこと、まよはざりしきうじふきうものよりまされり。
14 せう一人ひとりほろぶるは、なんぢてんちちむねあらず。
15 なんぢけいていなんぢつみば、きて、なんぢかれひとりときこれいさめよ、なんぢかば、なんぢ兄弟けいていたるなり。
16 かずば、一人ひとりあるひ二人ふたりともなひ、きて、さんしょうしゃくちもって、およそことばさだむるをいたせ。
17 かれかずば、けうくわいげよ、けうくわいにもかずば、なんぢためにははうじんぜいとのごとくなるべし。
18 われまことなんぢぐ、およなんぢしばものは、てんにもしばられ、なんぢものは、てんにもかれん。
19 またまことなんぢぐ、なんぢうち二人ふたりおいこころあはせて、およそこともとめば、なにもとむるにろんなく、てんいまちちよりかれたまはらん。
20 けだし二人ふたりあるひさんにんりてあつまところには、われそのうちるなり。
21 そのときペトルかれきてへり、しゅよ、けいていわれつみば、幾次いくたびこれゆるすべきか、七次ななたびまでか。
22 イイススかれふ、われなんぢ七次ななたびまではず、すなはちしちじふたびしちばいまで
23 ゆゑてんこくは、そのしょぼくくわいけいせしをほっせしくんわうたり。
24 くわいけいはじめしときいつせんまんきんおひめあるものかれきたれるあり。
25 そのつぐなふことあたはざるにりて、しゅかれと、そのさいと、そのことごとくのしょいうとをひさぎて、つぐなはんことをめいぜり。
26 そのぼくふくして、かれはいしてへり、しゅよ、われゆるうせよ、われことごとなんぢつぐなはん。
27 そのぼくしゅあはれみて、かれはなち、かれおひめゆるせり。
28 そのぼくでて、一人ひとりおな僚の、おのれぎんいっぴゃくおひめあるものひて、これへ、のんどめてへり、なんぢところわれつぐなへ。
29 その同僚ともかれそくふくして、もとめてへり、われゆるうせよ、われことごとなんぢつぐなはん。
30 しかれども、かれうけがはず、すなはちきて、そのおひめつぐなふにいたるまで、これひとやくだせり。
31 同僚ともこれて、はなはだうれひ、きたりてりしところことごとしゅげたり。
32 そのときしゅかれしていはく、しきぼくよ、なんぢわれもとめしにりて、われそのおひめことごとなんぢゆるせり、
33 なんぢあはれみしごとく、なんぢまたなんぢ同僚ともあはれむべきにあらずや。
34 しゅすなはちいかりて、そのことごとくのおひめつぐなふにいたるまで、かれごくわたせり。
35 なんぢおのおのそのこころよりおのれ兄弟けいていそのつみゆるさずば、てんちちまたくのごとなんぢおこなはん。

19 1 イイススこれことばをはりて、ガリレヤをで、イオルダンのそとよりイウデヤのさかひきたれり。
2 おほくのたみかれしたがひしに、かれ彼処かしこおいかれいやせり。
3 ファリセイきて、かれこころみてへり、ひとなにゆゑろんぜず、そのつまいだすはよろしきか。
4 かれこたへてへり、なんぢ元始はじめひとつくりしものは、これ男女なんにょつくれりとまざりしか。
5 またへり、ゆゑひとそのはなれ、そのつまきて、ふたつものいったいらん、
6 しからばかれすでにんあらず、すなはちいったいなり、ゆゑかみあはせしものは、ひとこれわかからず。
7 かれいはく、しからばモイセイがしょあたへて、これいだすをめいぜしはなんぞや。
8 かれこれふ、モイセイはなんぢざんにんなるにりて、なんぢつまいだすをゆるせり、しかれども元始はじめにはくあらざりき。
9 われなんぢぐ、いんゆゑあらずして、そのつまいだし、めとものは、かんいんおこなふなり、いだされたるをんなめとものも、かんいんおこなふなり。
10 そのもんかれふ、ひとそのつまけるほんぶんくのごとくば、むしろめとらざらん。
11 かれへり、ことばは、ひとみなるるにあらず、すなはちあたへられたるもののみ。
12 けだしはははらよりうまれつきたるえんしゃあり、またひとよりえんせられたるえんしゃあり、またてんこくためみづかえんせしえんしゃあり、これるるをよくするものるべし。
13 とき幼児をさなごをイイススにたづさきたりて、かれそのせて、いのらんことをもとむるものありしに、もんこれいましめたり。
14 しかれどもイイススへり、幼児をさなごゆるして、われくをきんずるなかれ、けだしてんこくくのごとものぞくす。
15 すなはちかれせて、彼処かしこれり。
16 よ、あるひとかれきてへり、ぜんなるよ、われ永遠えいゑん生命いのちために、なにことすべきか。
17 かれこれへり、なんぢなんわれぜんとなふる、ひとりかみよりほかぜんなるものなし、なんぢ生命いのちらんとほっせば、いましめまもれ。
18 かれいはく、なにいましめぞ。イイススへり、ころなかれ、いんするなかれ、ぬすなかれ、まうしょうするなかれ、
19 なんぢうやまへ、またなんぢとなりあいすることおのれごとくせよ。
20 わかものかれふ、われいとけなきみなこれまもれり、なほあしらざるものなんぞや。
21 イイススこれへり、なんぢくわんぜんならんとほっせば、きて、なんぢしょいうりて、ひんじゃほどこせ、しからばたからてんたん、かつきたりてわれしたがへ。
22 すくなものことばきて、うれひてれり、おほいなるさんてるゆゑなり。
23 イイススそのもんへり、われまことぐ、めるものてんこくることかたし。
24 またなんぢぐ、駱駝らくだはりあな穿とほるは、めるものかみくにるよりやすし。
25 もんこれきて、はなはだおどろきてへり、しからばたれすくはれん。
26 イイススそそぎて、かれへり、ひとにはよくせざるところなり、ただかみにはよくせざるところなし。
27 そのときペトルこたへてかれへり、よ、われ一切いっさいてて、なんぢしたがへり、しからばわれなにんか。
28 イイススかれへり、まことなんぢぐ、なんぢわれしたがへるものは、復生ふくせいときひとそのくわうえいくらゐするにおよびて、またじふくらゐして、イズライリのじふ審判しんぱんせん。
29 およためいへあるひきゃうだいあるひまいあるひちちあるひははあるひつまあるひあるひはたつるものは、ひゃくばいかつ永遠えいゑん生命いのちがん。
30 ただおほさきなるものあとになり、あとなるものさきにならん。

20 1 けだしてんこくそのだうゑん工人はたらきびとやとはんために、あさはやでたるしゅごとし。
2 工人はたらきびといちにちぎんいちまいやくして、かれそのだうゑんつかはせり。
3 だいさんころでて、べついちむなしくてるものて、
4 これへり、なんぢだうゑんけ、われたうものなんぢあたへん、かれけり。
5 まただいろくおよだいころでて、くのごとおこなへり。
6 だいじふいちころでて、べつむなしくてるものひて、これふ、なんぢなんしゅうじつここむなしくてる。
7 かれいはく、われやとものなかりしゆゑなり。
かれこれふ、なんぢだうゑんけ、しからばたうものけん。
8 くれおよびて、だうゑんしゅそのいへづかさふ、工人はたらきびとびて、そのあたひきふせよ、のちなるものよりはじめて、さきなるものおよべ。
9 だいじふいちときころものきたりておのおのぎんいちまいけたり。
10 さきものきたりておもへらく、ここよりおほくるならんと、しかれどもかれおのおのぎんいちまいけたり。
11 これけて、しゅを怨みて
12 へり、のちなるものいちのみはたらきしに、なんぢかれしゅうじつらうあつさとをしのびたるわれひとしくせり。
13 かれその一人ひとりこたへてへり、ともよ、われなんぢならざることをさず、なんぢわれぎんいちまいやくせしにあらずや、
14 なんぢものりてけ、われあとなるものには、なんぢひとしくあたへんとほっす。
15 あるひわれものもって、ほっするごとおこなふはよろしからずや、そもそもきにりて、なんぢしきか。
16 くのごとのちなるものさきになり、さきなるものあとにならん、けだしされたるものおほけれども、えらばれたるものすくなし。
17 イイスス イエルサリムにのぼときちゅうひとりじふもんまねきて、これへり、
18 よ、われイエルサリムにのぼる、ひとさいしょちゃうおよがくわたされん、かれこれさだめ、
19 これはうじんわたして、はずかしめ、むちうち、じふていせしめん、しかうしてかれだいさんじつふくくわつせん。
20 ときにゼワェデイのははそのともかれきて、はいしてもとむるところあり。
21 かれこれへり、なんぢなにほっするか。いはく、二人ふたりなんぢくにおいて、ひとつなんぢみぎに、ひとつなんぢひだりせんことをゆるせ。
22 イイススこたへてへり、なんぢもとむるところらず、なんぢまんとするさかづきむことをよくするか、くるせんくることをよくするか。かれいはく、よくす。
23 かれこれふ、なんぢさかづきみ、くるせんけん、しかれどもみぎひだりすることは、あたふべきにあらず、すなはちちちよりそなへられたるものあたへられん。
24 じふもんこれきて、にんきゃうだいいかれり。
25 イイススかれしてへり、しょみんわうこうそのたみつかさどり、たいじんそのうへけんるは、なんぢところなり、
26 ただなんぢうちにはくあるからず、すなはちなんぢうちおほいならんとほっするものは、なんぢえきしゃし。
27 なんぢうちかしらたらんとほっするものは、なんぢぼくるべし、
28 けだしひときたりしは、ひとつかはんためあらず、すなはちひとつかはれ、かつおのれ生命いのちあたへて、おほくのものあがなひさんためなり。
29 かれイエリホンをづるときおほくのたみかれしたがへり。
30 よ、みちかたはらせる二人ふたり瞽者めしひ、イイススのぐるをきて、びてへり、しゅダワィドのよ、われあはれめ。
31 たみかれいましめて、もださしむれども、かれいよいよびてへり、しゅダワィドのよ、われあはれめ。
32 イイススとどまりて、かれびてへり、なんぢなにさんことをほっするか。
33 かれいはく、しゅよ、われひらかれんことを。
34 イイススあはれみて、かれれたれば、ただちるをて、かれイイススにしたがへり。

211 イエルサリムにちかづき、橄欖エレオンざんちかく、ワィファギヤにきたりしとき、イイスス二人ふたりもんつかはして、
2 これへり、なんぢさきなるむらけ、ただちつなぎたるうさぎうまおよこれともわかきうさぎうまはん、これきて、われきたれ。
3 なんぢなじものあらば、しゅこれもとむとへ、しからばただちこれつかはさん。
4 みなりしは、げんしゃもっはれしことかなふをいたす、いはく、
5 シオンのむすめげてへ、よ、なんぢわうおんじうにして、うさぎうまおよおもものなる、わかきうさぎうまりて、なんぢのぞむと。
6 もんきてイイススのめいぜしごとおこなひ、
7 うさぎうまおよわかきうさぎうまきたりて、おのれころもそのうへき、かれそのうへれり。
8 おほくのたみおのれころもみちき、ものえだりてみちけり。
9 かつさきあとしたがたみびてへり、ダワィドのに「オサンナ」、しゅりてきたものしゅくふくせらる、いとたかきに「オサンナ」。
10 かれがイエルサリムにりしときまちこぞりてさわちてへり、たれぞや。
11 たみへり、れイイスス、ガリレヤのナザレトのげんしゃなり。
12 イイススかみ殿でんりて、そのうち貿易うりかひするものことごといだし、兌銭りゃうがへするものつくゑ鴿はとひさものこしかけとをたふして、
13 かれへり、いへたういへとなへられんとしるされたるに、なんぢこれ盗賊ぬすびと巣窟さうくつせり。
14 瞽者めしひおよ跛者あしなへ殿でんおいかれきたれば、かれこれいやせり。
15 さいしょちゃうがくとは、そのおこなひし蹟をまたどう殿でんびて、ダワィドのに「オサンナ」とふをて、いきどほりて
16 かれへり、なんぢともがらふとところくか。
イイススかれふ、しかり、なんぢいまだ、なんぢ嬰児をさなご哺乳児ちのみごとのくちよりさんそなへたりと、へるをまざりしか。
17 つひかれはなれて、まちそとで、ワィファニヤにいたりて、彼処かしこ宿やどれり。
18 あさおよびて、まちかへときゑたり。
19 みちかたはらひとつ無花果樹いちじくるをて、これちかづきしに、ひとつところなし、ただあるのみ、すなはちこれふ、いまよりのちながむすばざれ、無花果樹いちじくたちどころれたり。
20 もんこれて、としてへり、無花果樹いちじくなんたちどころれたる。
21 イイススこたへてかれへり、われまことなんぢぐ、なんぢしんありてうたがはずば、ただ無花果樹いちじくけることおこなはんのみならず、すなはちやまに、うつりてうみとうぜよと、ふとも、またらん。
22 かつおよたうときしんじてもとむるところは、ことごとこれん。
23 かれ殿でんきたりてをしへふるときさいしょちゃうたみちゃうらうかれきてへり、なんぢなにけんもっこれおこなふか、たれなんぢけんあたへたる。
24 イイススこたへてかれへり、われまたいちごんなんぢはん、これわれげば、われなにけんもっこれおこなふをなんぢげん。
25 イオアンの洗礼せんれいいづれよりせしか、てんよりか、そもそもひとよりか。かれひそかしてへり、てんよりといははば、なんぢなんかれしんぜざりしといははん、
26 ひとよりといははば、われたみおそる、けだしみなイオアンをもっげんしゃとするなり。
27 つひにイイススにこたへてへり、らず。
かれまたこれへり、われなにけんもっこれおこなふかなんぢげざらん。
28 しかれどもなんぢ如何いかおもふか、あるひと二人ふたりあり、そのだいいちものきてへり、よ、きて、こんにちだうゑん工作こうさくせよ。
29 かれこたへてへり、われほっせず、しかれどものちいてけり。
30 まただいものきて、くのごとひしに、かれこたへてへり、しゅよ、われく、しかうしてかざりき。
31 二人ふたりうちたれちちむねおこなひたる。いはく、だいいちものなり。イイススかれふ、われまことなんぢぐ、ぜいしゃうとはなんぢさきだちて、かみくにく。
32 けだしイオアンみちもっなんぢきたりしに、なんぢかれしんぜざりき、しかれどもぜいしゃうとはかれしんぜり、なんぢこれたるのちも、なほいず、またかれしんぜず。
33 なんぢまたひとつたとへけ、しゅあり、だうゑんゑ、これまがきめぐらし、そのうち酒搾さかぶねり、ものみて、これゑんていたくして、はうけり。
34 果期みのりどきちかづきたれば、かれそのをさめんために、しょぼくゑんていつかはししに、
35 ゑんていそのぼくとらへて、あるものち、あるものころし、あるものいしにててり。
36 またぼくさきよりおほつかはししに、これにもくのごとおこなへり。
37 つひおのれかれつかはしてへり、ぢんと。
38 しかれども、ゑんていて、あひかたりてへり、嗣子よつぎなり、きて、かれころして、そのげふらん。
39 すなはちかれとらへて、だうゑんそといだしてころせり。
40 しからばだうゑんしゅきたらんときなにをかゑんていおこなはん。
41 かれいはく、しきものなさけなくほろぼし、だうゑんもっゑんていすなはちときおよびてかれをさめんものたくせん。
42 イイススかれふ、なんぢせいしょに、こうてたるいしをくぐうしゅせきれり、しゅところにして、われなりとすと、ふをいまかつまざりしか。
43 ゆゑわれなんぢぐ、かみくになんぢよりうばはれて、そのむすたみあたへられん。
44 かついしうへたふるるものやぶられ、いしそのうへつるものくだかれん。
45 さいしょちゃうとファリセイかれたとへきて、そのかれしてふをさとり、
46 かれとらへんとはかりたれども、たみおそれたり、けだしたみかれもっげんしゃとせり。

22 1 イイススまたたとへもっかれかたりてへり。
2 てんこくそのためこんえんまうけたるきみわうごとし。
3 かれそのしょぼくつかはして、されしものこんえんまねきたれども、かれきたるをほっせざりき。
4 またぼくつかはしてへり、されしものげてへ、よ、われすでふるまひそなへ、うしえたるけものすでほふりて、一切いっさいそなはれり、こんえんきたれ。
5 しかれどもかれかへりみずして、あるものそのに、あるものその貿易あきなひけり、
6 ものかれしょぼくとらはずかししめて、これころせり。
7 わうこれきていかり、そのぐんつかはして、兇人ひとごろしほろぼし、かれまちけり。
8 ときかれそのしょぼくふ、こんえんそなはりたれども、されしものへず、
9 ゆゑなんぢ通衢ちまたきて、はんものことごとこんえんまねけ。
10 そのぼくみちでて、およひたるものしきときとをはず、これあつめたれば、こんえんせきするものちたり。
11 わうせきするものためりて、彼処かしこ一人ひとりこんれいふくざるものあるをて、
12 これふ、ともよ、なんぢなん婚礼こんれいふくずしてここりたる、かれもくねんたり。
13 そのときわうえきしゃへり、かれあししばりて、かれりて、そと幽暗くらやみとうぜよ、彼処かしこ哀哭なき切歯はがみとあらん。
14 けだしされたるものおほけれども、えらばれたるものすくなし。
15 そのときファリセイきて、如何いかにしてかれそのことばりてあみせんとはかれり。
16 つひおのれもんをイロドのたうともかれつかはしていはく、よ、われなんぢまことなるものにして、まことかみみちをしへ、なんぴとにもかたよらざるをる、けだしなんぢかたちもっひとらず。
17 ゆゑわれげよ、なんぢ如何いかおもふか、ぜいをケサリにをさむるはよろしやいなや。
18 イイススそのあくりてへり、ぜんしゃよ、なんわれこころみる、
19 ぜいきんわれしめせ。かれぎんいちまいたづさきたれるに、
20 かれいはく、たれすがたしるしなるか。
21 いはく、ケサリの。ここおいかれふ、しからばケサリのものをケサリにをさめ、かみものかみをさめよ。
22 かれこれきてし、かれはなれてれり。
23 サッドゥケイすなはちふくくわつなしとものかれきて、ひて
24 いはく、よ、モイセイへり、ひとなくしてせば、そのきゃうだいそのつまめとりて、きゃうだいつぎおこすべしと。
25 われうちきゃうだいしちひとありしが、だいいちものめとりてし、なきがゆゑそのつまおとうとのこせり。
26 そのそのさんそのしちいたるまでみなしかり。
27 そののちつままたせり。
28 しからばふくくわつには、をんなしちひとうちたれつまらんか、けだしみなこれめとれり。
29 イイススかれこたへてへり、なんぢせいしょをもかみちからをもらずしてまよへり。
30 けだしふくくわつにはめとらず、とつがず、すなはちかみ使つかひごとてんるなり。
31 しゃふくくわつきては、かみなんぢげて、
32 われはアウラアムのかみ、イサアクのかみ、イアコフのかみなりと、ひしことをなんぢいままざりしか、かみしゃかみあらず、すなはち生者せいしゃかみなり。
33 たみきてそのをしへとせり。
34 ファリセイは、かれがサッドゥケイことばなからしめたりときて、あひあつれり。
35 そのうちなる一人ひとり律法りつぱふかれこころみて、ひてへり、
36 よ、律法りつぱふうちいづれいましめおほいなる。
37 イイススこれへり、なんぢこころつくし、たましひつくし、おもひつくして、しゅなんぢかみあいせよ、
38 いましめだいいちにしておほいなるものなり。
39 だいこれおなじきものすなはちなんぢとなりあいすることおのれごとくせよ。
40 いましめにはことごとくの律法りつぱふげんしゃかかれり。
41 ファリセイあつりしとき、イイススこれひて
42 へり、なんぢハリストスのこと如何いかおもふか、かれたれなるか。いはく、ダワィドのなり。
43 かれいはく、しからば如何いかんぞダワィドは、せいしん゜にりて、かれしゅとなふる、いはく、
44 しゅしゅへり、なんぢみぎして、なんぢてきなんぢあしだいすにいたれと。
45 しからばダワィドかれしゅとなふれば、如何いかんかれそのたる。
46 一人いちにんこれことばこたふるあたはず、よりあへまたかれものなかりき。

23 1 当時そのときイイススたみおよそのもんかたりてへり。
2 モイセイのくらゐがくおよびファリセイせり。
3 ゆゑかれおよなんぢまもらんことをめいずるものは、まもりてこれおこなへ、しかれどもかれおこなひならなかれ、けだしかれひておこなひはず。
4 かれおもかつがたしばりて、ひとかたはすれども、おのれひとつゆびもってすら、これうごかすをほっせず。
5 およかれおこなところは、ひとられんためおこなふ、その佩経まもりひろくして、そのころもすそおほいにす。
6 またえんにはじゃうせきくわいだうにはしゅ
7 街衢ちまたにはといあん人々ひとびとよりはふうふうとなへらるるをこのむ。
8 しかれどもなんぢふうとなへらるるなかれ、けだしなんぢいつすなはちてんいまものなり。
10 まただうとなへらるるなかれ、けだしなんぢみちびいつすなはちハリストスなり。
11 なんぢうちおほいなるものなんぢえきしゃとなるべし。
12 けだしみづかたかくするものは、ひくくせられ、みづかひくくするものは、たかくせられん。
13 わざはひなるかななんぢぜんなるがくおよびファリセイよ、けだしなんぢてんこくひとまへぢて、みづからず、らんとほっするものにもるをゆるさず。
14 わざはひなるかななんぢぜんなるがくおよびファリセイよ、なんぢやもめいへみ、いつはりてながいのりす、これりてさらおもていざいけん。
15 わざはひなるかななんぢぜんなるがくおよびファリセイよ、けだしなんぢ一人ひとりをもをしへすすましめんために、かいりくめぐり、すですすめば、かれなんぢばいしたる地獄ゲエンナす。
16 わざはひなるかななんぢめしひなるきゃうだうしゃよ、なんぢふ、ひと殿でんしてちかはば、ことなし、殿でんきんしてちかはば、つぐなふべしと。
17 おろかにしてめしひなるものよ、いづれおほいなる、きんか、そもそもきんせいならしむる殿でんか。
18 またふ、ひとさいだんしてちかはば、ことなし、そのうへ礼物ささげものしてちかはば、つぐなふべしと。
19 おろかにしてめしひなるものよ、たれおほいなる、礼物ささげものか、そもそも礼物ささげものせいならしめるさいだんか。
20 ゆゑさいだんしてちかものは、さいだんおよおよそのうへものしてちかふなり、
21 また殿でんしてちかものは、殿でんおよそのうちものしてちかふなり、
22 またてんしてちかものは、かみはうおよそのうへするものしてちかふなり。
23 わざはひなるかななんぢぜんなるがくおよびファリセイよ、けだしなんぢ薄荷かくかう茴香うゐきゃうきんじふぶんいちをさめて、律法りつぱふもっともおもじんしんとをてたり、おこなきなり、かれまたからず。
24 めしひなるきゃうだうしゃよ、なんぢして、駱駝らくだものなり。
25 わざはひなるかななんぢぜんなるがくおよびファリセイよ、けだしなんぢさかづきさらとのそときよむれども、そのうち貪婪むさぼりてり。
26 めしひなるファリセイよ、さかづきさらとのうちきよめよ、そのそときよくならんためなり。
27 わざはひなるかななんぢぜんなるがくおよびファリセイよ、けだしなんぢしろりたるつかたり、そとうるはしくゆれども、うち骸骨がいこつ汚穢けがしてり。
28 くのごとなんぢそと人々ひとびとなるものゆれども、うちぜんはふてり。
29 わざはひなるかななんぢぜんなるがくおよびファリセイよ、けだしなんぢげんしゃつかて、しゃはかかざり、
30 かつふ、われせんりしならば、かれげんしゃながすことにくみせざりしならんと。
31 くのごとなんぢみづかおのれげんしゃころししものたるをしょうす。
32 なんぢせんますたせ。
33 へびまむしるゐよ、なんぢあん地獄ゲエンナていざいのがれん。
34 ゆゑよ、われなんぢげんしゃしゃがくとをつかはす、しかうしてなんぢそのうちあるものころし、またじふていし、あるものなんぢくわいだうむちうち、またまちよりまちはん、
35 おようへながされしじんなるアワェリのより、なんぢ殿でんさいだんとのあひだころししワラヒヤのザハリヤのいたるまで、みななんぢせんためなり。
36 われまことなんぢぐ、これみなせん。
37 イエルサリムよ、イエルサリムよ、げんしゃころし、なんぢつかはされしものいしにてものよ、われ幾次いくたび母鶏おやどりそのひなつばさしたあつむるごとく、なんぢしょあつめんとほっしたれどもなんぢほっせざりき。
38 よ、なんぢいへむなしくしてなんぢのこさる。
39 けだしわれなんぢぐ、いまよりのちしゅりてきたものしゅくふくせらると、ふにいたるまで、なんぢわれざらん。

24 1 イイススでて、殿でんよりけるに、そのもんかれきて、殿でん造構かまへさんとせり。
2 イイススかれへり、なんぢことごとこれものるか、われまことなんぢぐ、ここにはひとついしいしうへのこらずして、みなくづされん。
3 かれ橄欖エレオンざんせるときもんひそかかれきてへり、ふ、われげよ、いづれときことあらん、またなんぢかうりん終末をはりとのきざし如何いかなるか。
4 イイススかれこたへてへり、つつしみてひとまどはさるるなかれ。
5 けだしおほくのものおかしてきたり、われはハリストスなりといはひて、おほくのものまどはさん。
6 またなんぢたたかひたたかひ風声うはさとをかん、つつしみておそるるなかれ、けだしみなるべし、ただなほ末期をはりにはあらず。
7 けだしたみたみめ、くにくにめん、きんえきびゃうしん処々ところどころらん。
8 みななんはじめなり。
9 そのときひとなんぢ艱苦くるしみわたし、なんぢころし、なんぢためばんみんにくまれん。
10 そのときおほくのものつまづき、あひわたし、あひにくまん。
11 またおほくのげんしゃおこりて、おほくのものまどはさん。
12 はふすにりて、おほくのものあいひややかにならん。
13 ただをはりいたるまでしのものすくはれん。
14 またてんこくふくいんあまねてんつたへられん、ばんみんしょうさんためなり、しかのち末期をはりいたらん。
15 ゆゑなんぢげんしゃダニイルをもっはれたる荒廃あれはてにくむべきものせいしょつをば、(ものさとるべし、)
16 そのときイウデヤにものやまのがるべし、
17 うへものは、そのいへよりものらんために、くだるべからず、
18 ものは、そのころもらんために、かへるべからず。
19 そのにははらめるものちちまするものわざはひなるかな
20 なんぢぐることのふゆあるひ安息日スボタらざらんためいのれ。
21 けだしそのときおほいなるくわんなんあらん、かいはじめよりいまいたるまで、いまくのごときはあらざりき、のちまたあらざらん。
22 そのげんぜられずば、およそにくしんすくはるるものなからん、しかれどもえらばれたるものためそのげんぜられん。
23 そのときひとなんぢげて、よ、ハリストスここり、あるひかしこりといははば、しんずるなかれ。
24 けだしハリストおよげんしゃおこりて、おほいなるちょうせきとをほどこし、よくすべくば、えらばれたるものをもまどはすにいたらん。
25 よ、われあらかじなんぢへり。
26 ゆゑなんぢげて、よ、かれりとものあらば、づるなかれ、よ、かれひそかしつりとものあらば、しんずるなかれ。
27 けだしいなづまひがしよりはつして、西にしにまでひらめくがごとく、ひときたるもまたくのごとくならん。
28 けだししかばねところには、わしあつらん。
29 そのくわんなんのちたちまちくらみ、つきそのひかりほどこさず、ほしてんよりち、てんせいふるうごかん。
30 そのときひと記号しるしてんあらはれん、そのときじゃうしょぞくかなしみ、ひとが、けんのうおほいなるくわうえいとをもって、てんくもりてきたるをん。
31 かれそのてん使おほいなるくわうえいらっぱともつかはし、かれそのえらばれたるものふうよりあつめて、てんはてよりはていたらん。
32 無花果樹いちじくたとへまなべ、そのえだすでやはらかにしてきざせば、なんぢなつちかきをる。
33 くのごとなんぢおよこれことば、ときちかくして、もんるをれ。
34 われまことなんぢぐ、いまかずして、みなるをん。
35 てんはいせん、しかれどもことばはいせざらん。
36 そのそのときは、これものなし、てん使つかひらず、ただちちのみこれる。
37 しかれどもノイのごとく、ひときたるもまたくのごとくならん。
38 けだし洪水こうずゐさきとき、ノイのはうふねまで、人々ひとびとくらみ、めととつぎて、
39 洪水こうずゐきたりて、ことごとかれほろぼすにいたるまで、らざりしごとく、ひときたるもまたくのごとくならん。
40 そのとき二人ふたりらんに、一人ひとりられ、一人ひとりのこさる。
41 ふたりをんなうすかんに、一人ひとりられ、一人ひとりのこさる。
42 ゆゑけいせいせよ、なんぢしゅいづれとききたるをらざればなり。
43 しゅ盗賊ぬすびといづれとききたるをらば、けいせいして、そのいへ穿うがつをゆるさざらん、なんぢところなり。
44 ゆゑなんぢおのれそなへよ、けだしなんぢおもはざるときひときたらん。
45 たれちゅうにしてなるぼくそのしゅしょぼくうへてて、ときしたがひてかれかてあたへしむるものたる。
46 しゅきたときかれおこなふをば、そのぼくさいはひなり。
47 われまことなんぢぐ、かれててその一切いっさいしょいうつかさどらしめん。
48 しかれどもそのしきぼくこころうちしゅきたるはおそからんとひて、
49 その同僚ともち、酒徒さけのみともくひのみせば、
50 すなはちたざるらざるときに、そのぼくしゅきたりて、
51 かれち、かれぜんしゃおなじきぶんしょせん、彼処かしこ哀哭なき切歯はがみとあらん。

25 1 厥時そのときてんこくは、ともしびりて、でて新娶者はなむこむかふるじふにんしょぢょごとくならん。
2 そのうちにんさとく、にんおろかなり。
3 おろかなるものそのともしびりて、おのれともあぶららざりき。
4 さとものそのともしびともそのうつはあぶられり。
5 新娶者はなむこおそなはるにりて、みなかりしてねむれり。
6 ちゅうこゑありていはく、よ、新娶者はなむこきたる、でてかれむかへよ。
7 そのときしょぢょみなきて、そのともしびととのへたり。
8 おろかかなるものさとものへり、なんぢあぶらわかけてわれあたへよ、けだしわれともしびゆ。
9 さとものこたへていはく、おそらくはわれなんぢとにらざらん、むしろものきて、おのれためへ。
10 かれきてとき新娶者はなむこきたれり、そなへししものかれともこんえんりて、もんざされたり。
11 のちそのしょぢょきたりてふ、しゅよ、しゅよ、われためひらけ。
12 かれこたへてへり、われまことなんぢぐ、われなんぢらずと。
13 ゆゑけいせいせよ、けだしなんぢなんなんときに、ひときたらんことをらず。
14 けだしかれは、かんとして、そのしょぼくし、かれそのしょいうたくしたるひとごとし。
15 一人ひとりにはぎんせん一人ひとりにはせん一人ひとりにはいっせんおのおのそのさいのうおうじて、これあたへて、ただちけり。
16 せんけしものきて、これもちゐて、せんたり。
17 せんけしものまたせんたり。
18 ただいつせんけしものきて、これに埋めて、そのしゅぎんかくせり。
19 ひさしくしてのちしょぼくしゅかへりて、かれくわいけいせり。
20 せんけしものせんたづさへて、きていはく、しゅよ、なんぢせんわれたくせり、よ、われこれもっせんたり。
21 そのしゅかれへり、かなぜんにしてちゅうなるぼくよ、なんぢすくなものおいちゅうなり、われなんぢおほものつかさどらしめん、なんぢしゅ歓楽たのしみれ。
22 せんけしものまたきてへり、しゅよ、なんぢせんわれたくせり、よ、われこれもっせんたり。
23 そのしゅかれへり、かなぜんにしてちゅうなるぼくよ、なんぢすくなものおいちゅうなり、われなんぢおほくのものつかさどらしめん、なんぢしゅ歓楽たのしみれ。
24 いつせんけしものまたきてへり、しゅよ、われなんぢげんこくなるひとにして、かざりしところり、らさざりしところあつむるをれり、
25 これもっわれおそれて、きて、なんぢぎんかくせり、よ、なんぢものなんぢこれたもてり。
26 しゅかれこたへてへり、しくしておこたれるぼくよ、なんぢかざりしところり、らさざりしところあつむるをれり、
27 ゆゑぎん貿易ばうえきしゃたくすべかりしなり、しからばわれきたりて、もとぎんとをけしならん。
28 ゆゑかれよりいつせんりて、じふせんてるものあたへよ。
29 けだしおよてるものにはあたへて、あまりあらしめ、たざるものよりはそのてるものうばはれん。
30 えきなるぼくその幽暗くらやみとうぜよ。彼処かしこには哀哭なき切歯はがみとあらん。をはりてべり、みみありてくをものくべし。
31 ひとは、そのくわうえいもって、もろもろせいなるてん使ともきたらんときそのくわうえいはうし、
32 ばんみんかれまへあつまり、しかうしてかれは、ぼくしゃ綿羊ひつじ山羊やぎよりわかつがごとく、かれあひわかちて、
33 綿羊ひつじそのみぎに、山羊やぎそのひだりかん。
34 そのときわうみぎものはん、ちちしゅくふくせられしものよ、きたりて、さうせいらいなんぢためそなへられたるくにげ。
35 けだしゑしときなんぢわれくらはせ、かわきしときわれませ、たびせしときわれ宿やどらせ、
36 はだかなりしときわれせ、みしときわれかへりみ、ひとやりしときわれきたれり。
37 ときじんかれこたへてはん、しゅよ、われ何時いつなんぢうるをて、くらはせ、あるひかわくをて、ませしか。
38 何時いつなんぢたびするをて、宿やどらせ、あるひはだかなるをて、せしか。
39 何時いつなんぢみ、あるひひとやるをて、なんぢきたりしか。
40 わうかれこたへてはん、われまことなんぢぐ、なんぢこれいたちひさけいてい一人ひとりおこなひしは、すなはちわれおこなひしなり。
41 そのときまたひだりものはん、のろはれしものよ、われはなれて、あくおよその使つかひためそなへられたる永遠えいゑんけ。
42 けだしゑしときなんぢわれくらはせず、かわきしときわれませず、
43 たびせしときわれ宿やどらせず、はだかなりしときわれせず、み、またひとやりしときわれかへりみざりき。
44 ときかれこたへてはん、しゅよ、われ何時いつなんぢゑ、あるひかわき、あるひたびし、あるひはだかなる、あるひみ、あるひひとやるをて、なんぢつかへざりしか。
45 そのときかれこたへてはん、われまことなんぢぐ、なんぢこれいたちひさもの一人ひとりおこなはざりしは、すなはちわれおこなはざりしなりと。
46 これもの永遠えいゑんくるしみき、じん永遠えいゑん生命いのちかん。

26 1 イイススことごとこれことばへて、そのもんへり、
2 なんぢる、二日ふつかのち逾越節パスハなり、ひとじふていせらるるためわたされん。
3 そのときさいしょちゃうがくたみちゃうらうとは、カイアファとづくるさいちゃうちゅうていあつまり、
4 詭計あざむきもちゐてイイススをとらへて、これころさんとはかれり。
5 ただへり、節期まつりおいてすべからず、おそらくはたみうちらんらん。
6 イイスス ワィファニヤにおいて、癩者らいしゃシモンのいへりしとき
7 ひとりをんなあたひたふとにほひあぶられるぎょくうつはたづさへ、かれせききて、そのかうべそそげり。
8 もんこれいきどほりてへり、糜費つひえすはなんためぞ、
9 けだしにほひあぶらおほくのあたひりて、まづしきものほどこすをしならん。
10 イイススこれりて、かれへり、なんをんなわづらはす、かれためわざせり、
11 けだしまづしきものつねなんぢともにす、われつねなんぢともにするにあらず。
12 かれにほひあぶらからだそそぎて、われはうむそなへたり。
13 われまことなんぢぐ、ぜんかいうちおよふくいんつたへられんところには、をんなししことべられてそのねんらん。
14 そのときじふいつ、イウダ「イスカリオト」とづくるものさいしょちゃうきて、
15 へり、なんぢわれ幾何いくばくあたへんとほっするか、われかれなんぢわたさん、かれこれぎんさんじふやくせり。
16 そのときよりかれわたさんためこのをりうかがへり。
17 ぢょかうせつはじめもんイイススにきてへり、われ何処いづこなんぢため逾越節筵パスハそなへんことをほっするか。
18 かれへり、まちき、それがしいたりてへ、ふ、ときちかし、われもんともなんぢいへ逾越節筵パスハおこなはんと。
19 もんイイススのめいぜしごとおこなひて、逾越節筵パスハそなへたり。
20 およびて、かれじふもんともせきせり。
21 しょくするときかれへり、われまことなんぢぐ、なんぢうち一人ひとりわれらん。
22 かれおほいうれひて、おのおのかれへり、しゅよ、われあらずや。
23 こたへてへり、われともさらけしものは、ひとわれらん。
24 ひとく、これしてしるされしがごとし、ただひとものわざはひなるかなひとうまれざりしならば、かれためかりしならん。
25 かれるイウダもひてへり、ふうわれあらずや。いはく、なんぢへり。
26 かれしょくするとき、イイススぱんり、しゅくふくして、これき、もんあたへてへり、りてくらへ、われたいなり。
27 またしゃくり、かんしゃしてかれあたへてへり、みなこれめ、
28 けだしわれしんやくおほくのひとためながさるるものつみゆるしるをいたす。
29 われなんぢぐ、いまよりのちわれまただうよりまずして、ちちくにおいて、なんぢともに、しんあたらしきものいたらん。
30 すでうたひて、橄欖エレオンざんけり。
31 そのときイイススかれふ、なんぢみなこんわれためつまづかん、けだししるせるあり、われぼくしゃたん、しかうしてむれひつじ